「久々のタイ旅行」でトラブル続出。クレジット決済したら10倍の値段に
世界中でコロナ禍が終息に向かいつつある。日本でもインバウンド回復の兆しなのか、街中には外国人旅行者の姿が見られるようになった。
そんななかで日本から海外旅行に行く人が増えている。とくに10月からワクチン接種や陰性証明書が不要になったタイが人気。しかしながら、久々の海外旅行でさっそくトラブルに見舞われる人も……。
タイ夜遊びの代表格と言えば、ビキニ姿のお姉さんなどがいる「ゴーゴーバー」。
以前からパッポン通りの「2階にある店」は評判が悪かった。客がなにかトラブルに遭っても逃げにくいからだ。健全に営業している店は少ないように思う。
旅行作家として活動する筆者も昔、法外な値段を請求されたり、女性が勝手に飲み物を注文して金額を上乗せされたり……気分悪いので店を出ようとすれば、しつこく「チップちょうだい!」とねだられ、断れば「ケチ!」と罵倒されたことがある。
最近バンコクまで遊びに行ったという伊藤さん(45歳・仮名)も被害に遭いそうになったとか。
「僕はタイが好きで何回も訪れています。ただ、パッポン通りにあったゴーゴーバーも潰れてしまった店が多くて。“2階に知らない店があるな”と思っていたところ、呼び込みに声をかけられて、安かったので入ってみることにしたんです」
伊藤さんは「ふだんならば絶対に行かなかった」と話すが、久しぶりのタイである。ゴーゴーバーが少なくなってきているなかで、興味本位でうっかり入店してしまったそうだ。その気持ちはわかる。
「中に入ると、いっけん普通なんですけど、あんまり客がいなかった。注文を取りにきたとき、嫌な予感がしてメニュー表を見せてもらうと、とんでもないボッタクリ料金。気づいて良かったです。200バーツ(約800円)を置いて逃げました」
一応、最低限のお金を置いて行けば、相手も追っかけてこない。伊藤さんはバンコクで遊び慣れているうえ、酒に酔ってもいなかった。もしもベロベロに泥酔して判断力が鈍っている場合や、遊び慣れていなかったならば、法外な値段を請求されていただろう。
ようやくコロナ禍が落ち着きつつあるなか、タイ旅行でハメを外そうという人も多いだろうが……。
夜遊びの代表格「ゴーゴーバー」
メニュー表を見るとボッタクリ料金
旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」
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