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前田敦子が「恋愛経験が少ない人のほうがもったいない」と語るワケ

恋愛は元気がないとできないもの

前田敦子男女4組の恋愛劇『もっと超越した所へ。』。前田敦子は自称ミュージシャンのクズ男・怜人(菊池風磨)に流されるまま同棲する真知子に扮する。 「私にとって、怜人は新人類。いい人に見えてウソつきですし、居候先の彼女の家から動画配信するって何!?と思いました(笑)。ただ、女性が惹かれるのも何となくわかります。『騙されているかもしれないけど、かわいいからいいか』という感覚って、恋愛あるあるですよね」

恋愛経験が少ない人のほうがもったいない

前田敦子劇中の女性はいずれも恋愛に振り回され、災難続きに。だが、前田の目線は肯定的だ。 「恋愛は元気がないとできないもの。失敗して傷ついて、さまざまな感情を知って強くなっていく。むしろ、恋愛経験が少ない人のほうがもったいない。冷めたまま生きていると、何かあったときにどう立ち直ればいいのかわかりませんから。私自身は友人に『波瀾万丈の人生だね』と言われますが(笑)。いままでの経験が全部あったからこそ、息子に会えたと思っています」 経験の蓄積から、最近は心境が変化したという。 「独立して『心も体力』と思うようになりました。今後は生活と仕事のバランスを見ながら、ストップする勇気も持ちたい」 新境地に達した前田に注目だ。 【もっと超越した所へ。】 劇作家で演出家の根本宗子による同名舞台を、根本が脚本を手がけて映画化。ヒモ男や落ち目の俳優といった“クズ男”たちに尽くしてしまう女性4人の受難をハイテンションに描写する 撮影/志村颯 取材・文/SYO
物書き。’87年福井県生まれ。映画を中心に、アニメやドラマ、本、音楽などの取材やコラム執筆、イベントMC等を手がける。「装苑」「CREA」「CINEMORE」「シネマカフェ」「FRIDAYデジタル」「映画.com」などの雑誌、Web媒体に寄稿。ツイッター@SyoCinema
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