ミャンマーで拘束された26歳日本人取材者は私たちの誇り/相澤冬樹
―[取材は愛]―
「カメラ越しの相手が涙を流すまで本当に相手のことがわからないって、どれだけ俺は鈍感で無知なんだろうな。こんなに溢れ出ているのに」
これは、ミャンマーで拘束されたドキュメンタリー映像作家、久保田徹さん(26歳)が、その1週間前にツイートした言葉だ。この時すでにミャンマーにいたから、現地で取材中の出来事だろう。相手を想う彼の優しさがよく表れている。
ミャンマーで日本人が拘束されたことは各マスコミで報じられているが、どういう人物なのか、なぜミャンマーにいたのかはほとんど触れられていない。私は久保田さんといささかのご縁があって知るところがあるので、ぜひ皆さんにお伝えしたい。カメラ越しの相手が涙を流すまで本当に相手のことがわからないって、どれだけ俺は鈍感で無知なんだろうな。こんなに溢れ出ているのに。
— 久保田徹 Toru Kubota (@torukubota23) July 23, 2022
赤木雅子さんを密着取材
無所属記者。1987年にNHKに入局、大阪放送局の記者として森友報道に関するスクープを連発。2018年にNHKを退職。著書に『真実をつかむ 調べて聞いて書く技術』(角川新書)、『メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相』(文春文庫)、共著書に『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』(文藝春秋)など
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