更新日:2022年04月02日 18:28
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G1の2強対決は波乱のサイン? 大阪杯エフフォーリアvsジャックドールの行方を占う

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写真はイメージ

大阪杯は2強対決に注目

 いよいよ開幕した競馬の春G1シリーズ。今週末は大阪杯が行われます。注目はなんといっても現役最強馬エフフォーリアvs現役最強上がり馬ジャックドールの激突。戦前から2強対決の様相を呈しています。  しかし「両雄並び立たず」ということわざもある通り、案外難しいのが2強対決。お互いがお互いを意識するためか漁夫の利を得る馬が出現したり、あるいは片一方が自滅したり……そんなサプライズが起こりがちなイメージもあります。  そこで、実際のところ「競馬における2強対決ってこれまでどうだったの?」ということを調べてみました。果たして、両雄並び立たずは印象に過ぎないのか、それとも実際に波乱が巻き起こっているのか。さっそく見てみましょう。

昨年の大阪杯も2強対決だったが……

 ということで、まずは「2強の定義」を明確にする必要があります。そこで今回は以下の条件を2強対決として設定します。 ・上位人気2頭の単勝オッズが2.9倍以下 ・3番人気馬の単勝オッズが5.0倍以上  2倍台以下の人気を集める馬が2頭いて、それに次ぐ馬がいないというケースです。ひとつ具体例として、例えば昨年の大阪杯がまさにこの条件を満たしていました。 1番人気 コントレイル 1.8倍 2番人気 グランアレグリア 2.8倍 3番人気 サリオス 5.8倍  2.9倍以下が2頭、かつ3番人気が5.0倍を超えていますから2強対決と定義できます。  一方、2強とは呼べない例として、昨年の天皇賞(秋)を見てみます。 1番人気 コントレイル 2.5倍 2番人気 グランアレグリア 2.8倍 3番人気 エフフォーリア 3.4倍  ご覧の通り2倍台に2頭いますが、次ぐエフフォーリアも3.4倍で接近しています。したがって、むしろこれは2強ではなく3強と呼ぶべきレースといえるでしょう。  以上を踏まえたうえで、今回は21世紀(2001年)以降のJRA・G1における2強対決がどれだけあって、実際2頭でのワンツー決着は何回あったのかを見てみましょう。
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過去の2強対決は意外と少ない?
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