ひろゆきが「人に使われる〝労働者〟を育てる日本の教育で本当にいいの?」と思うワケ
日本屈指のインフルエンサーであるひろゆき氏。彼が鋭く切り込む問題の中で最近注目を集めるテーマが「教育」「子育て」だ。それらをまとめた初の教育&子育て論本『僕が親ならこう育てるね』も続々重版し、話題を呼んでいる。そんなひろゆき氏が今回語るのは「日本の詰め込み型教育」についてだ。
詰め込み型教育のシステムを取っている日本や韓国、中国はノーベル賞受賞者の人口あたりの比率が低いというデータがあります。
学会などで評価される論文は、ほかの人が見つけていないものを見つけたときに評価されるわけですが、“正解のあるものをひたすら暗記したものが偉い”という教育システムでは、その能力があまり育たないようです。
そんな事実を頭では理解しているものの、それでも暗記型のペーパーテストで進学先を決める教育システムを採用する日本人を見ると、他国が別の方式を取っていることを知らない人が多いのではないかと思うのです。
例えば、アメリカの大学。受験の合否判定に「SAT」という何度でも受けられるテストの点数を利用しています。しかし、それは審査項目の一つでしかなく絶対視されるわけではありません。
また、フランスでは「バカロレア」という論文のテストがあります。問題はこんな感じです。
問:4つのうち好きな1問を選んで、それについて答えなさい。
①議論することは暴力を放棄することか?
②無意識は、すべての形の認識を逃れるか?
③私たちは、未来に対して責任があるか?
④エミール・デュルケーム『社会分業論』(1893年)の抜粋テキストを解説せよ。
こういう問題は、詰め込み型の暗記では何ともなりません。
詰め込み型教育では、人に使われるだけの労働者にしかなれない
日本とは大きく違う欧米のテスト
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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