“正しいお辞儀”ができれば武の達人に。相手を見つめたままお尻を突き出す
数ある成功法則の中でも、近年最も盛んなものが脳科学的にも一定の根拠を持つと言われる「無意識(潜在意識)」を活用する方法だ。中国を起源とする武学コーチの佐藤惠一氏は、本来であれば武の道を何十年も修行した達人だけが持つ「サムライの礼法」をまねるだけでも潜在意識に良い影響があると言う。
実は本来のお辞儀は、試合前に体を瞬時に整えるために編み出された武術技法なのだ。
「正しいお辞儀をすると、人間が本来持つ体の動かし方ができるようになります。例えば、腕を摑まれても軽く振るだけで相手を倒すことができるんです」
そう言って押さえつけられた腕を振りほどく実験をすると、まるで自分の体を動かしているかのように相手の体が揺れた。
サムライの礼法
「正眼、頸椎、胸椎、側手、仙骨、つま先」が正中線に直線になるようにする
体を整えることで、潜在意識にも良い影響が表れる。
「相手を嫌うとそれが相手に伝わるものですが、体が整うと嫌いと思わなくなる。それが相手にとっても心地よくて、態度が柔らかくなる調和が生まれます」
量子論と脳科学による引き寄せのメソッドを提唱する小森圭太氏も同様の持論を展開する。
「意識と体は密接に繫がっていて脳幹の反応に表れるので、体の本能的反射を調べるとその人がどんな意識状態なのかがわかってきます」
例えば「二の腕を押されたときに左右に大きく揺れる人は優柔不断」「肩を後ろに引かれたときにバランスを崩す人は、過去に引きずられている」「肩に手を置いた状態で体重をかけると膝が折れてしまう人は、プレッシャーを受けている」と言った反応が見られる。
【正しい意識状態】
自分本来の意識状態であれば体幹はブレていない
【間違った意識状態】
自分本来の意識状態とズレていると体幹もブレやすくなる
正しい体の動き方をすることで、潜在意識が上書きされる!?

潜在意識にも良い影響が

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