更新日:2021年03月01日 20:23
ライフ

どケチなのに2台も買ったPCディスプレイ。大きさでも価格でもないオススメポイント

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。

3年ぶりに高く売れなさそうなモノを購入

 ケチな私は、なるべく無駄がないように心がけて生活しているのですが、最近高いモノを買ってしまいました。高いモノといっても、「将来的に高く売れるモノ」であれば、実質消費額は高くないため、迷わず購入することができます。しかし、今回私が買ったモノは、「高く売れなさそうなモノ」。つまり、買った値段がそのまま消費額となる可能性が高いモノです。
斉藤由貴生

斉藤由貴生

 私が「高く売れなさそうなモノ」を購入するのは約3年ぶりです。前回買ったものは何かというと、ベッドのマットレスです。価格が高い高級マットレスでも、将来的に売るとなった場合、おそらく二束三文の買取額になると思います。しかし、それでも私がそれを購入した理由は、1日のなかで寝ている時間が多くを占めるからです。  このような理由でマットレスにお金をかけるという方は、私に限らず多いと思います。実際、高級マットレスを買うことによって質の高い眠りを得ることができたなら、仕事のパフォーマンスにもいい影響を与えるでしょう。そういった意味では、高級マットレスを買うという消費は、「自分への投資」というポジティブな捉え方をすることができます。  では、24時間のうち、寝ている以外の時間は何をしているでしょうか。おそらく働いている人なら仕事をしているということになるでしょう。そしてデスクワークの人の場合、仕事時間の多くが、パソコンの画面を見ているということになるわけです。  そう考えると、マットレスにお金をかけるのと同じような意味合いで、いいPCディスプレイを使うということが重要に思えてくるのです。ましてやコロナ禍の今、テレワークが注目されているわけですから、仕事の環境を整える必要もあるわけです。  ということで私は、パソコン作業が多い人に「いいPCディスプレイを買う」ということをオススメしたいと思います。  ちなみに「ノートPCでも外部ディスプレイは必要か?」と思う人もいるでしょう。私は絶対に必要だと思います。実際、私も使用しているパソコンはノートPCですが、外に持ち歩く時以外は、外部ディスプレイに接続して使っています。  仕事の効率を向上させるためには、外部ディスプレイはあったほうがいいアイテムだといえます。

知っておきたいPCディスプレイ選びの基本

 パソコンの画面で液晶ディスプレイが主流になったのは、かれこれ20年近く前のことでありますが、そのころと違って、今の液晶ディスプレイの価格は激安です。  かつての常識では、「画面が大きいほど高級」ということがありましたが、今となっては、31.5インチの巨大ディスプレイでも2万円以下で購入可能。そうなると、何がいいのかという基準は、以前よりもわかりづらくなっているといえます。
価格コム

価格コムの売れ筋ランキングは、こんな感じです

 そもそもディスプレイに使われている液晶パネルには、3つの種類があり、それらはTN、VA、IPSに分類されます。  TNは、安価な製品に採用されることが多い傾向にあり、視野角が狭いという欠点があります。昔の液晶テレビなどは、横からだと見えないということがありましたが、そういった製品に使われていたのがこのTN液晶だといえます。  次にVAですが、これは最近採用事例が少なくなっているため、ここでは説明を割愛します。ザックリいうならば、TNよりも高級で、IPSよりも安価なのがVAということになります。  そしてIPSですが、これが最も高級品に採用されることが多いパネルだといえます。視野角が広く、横からでも画面がくっきり見えるというのがIPSの特徴です。そのため、どのパネルを選べばいいかということについては、「IPSを買えば間違いない」となるでしょう。  次に、ディスプレイの性能として重要なのが解像度です。  現在、解像度が高いほど価格が高いという傾向があり、特に4kディスプレイは最高級品というイメージがあります。そのため、単純に「IPSの4Kを買えばいい」と思いたいところなのですが、そうとはいえない側面があります。  というのも、4Kのような解像度になると、ドットバイドットでは文字が小さすぎるため、OS側の画面スケーリング機能が重要となってくるわけです。しかしソフトウェアによっては、スケーリング機能を使うと、何らかの不具合が起きる場合もあるため、必ずしも「解像度が高い」ということがいいとは限りません。特にウィンドウズユーザーは要注意だといえます。  ですから、映画鑑賞といった用途で使うならば4Kはいいですが、作業を行うという用途の場合、4Kは適しているとはいえない側面があるのです。  ただし、解像度はある程度高いほうが作業効率がいいことも確か。ドットバイドットで使う場合、ピクセルピッチが20mm以上なら文字が見やすいといえます。
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ディスプレイ選びの基準は?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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