“奇跡を呼ぶ男”の短すぎた野球人生。プロ1年目は新人王、2年目のオフに暗転
―[職業 元プロ野球選手]―
毎年、プロ野球選手という職業に就くことができるのは約80人ほどだと言われている。言うなれば彼らは履歴書の職業欄にチーム名を書き、「入団」と書くことができる権利を勝ち取った人々である。だが、その一方、来る者がいれば去る者もいるのが世の常。ユニフォームを脱ぎ、履歴書の職業欄には「退団」と記す人たちもいる。
元プロ野球選手だからといって、野球に関係した仕事でメシが食えるのは一握りだ。ほとんどは一般社会に出て、“フツーの人”と同じように仕事をし、生活をしていく。彼らは元プロ野球選手という肩書きを背負い、時にはその肩書きで仕事をし、また時にはその肩書きが重荷にもなる人生を歩んでいくのである。今回から始まった『職業 元プロ野球選手』ではそんな履歴書に「退団」と記した男たちのその後を追ったものである。
奇跡の男と呼ばれ、新人王を獲得するも……
新人ながら東京ドーム開幕戦での登板
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1968年生まれ。岐阜県出身。琉球大学卒。出版社勤務を経て2009年8月より沖縄在住。最新刊は『92歳、広岡達朗の正体』。著書に『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社)、『第二の人生で勝ち組になる 前職:プロ野球選手』(KADOKAWA)、『まかちょーけ 興南 甲子園優勝春夏連覇のその後』、『偏差値70の甲子園 ―僕たちは文武両道で東大を目指す―』、映画化にもなった『沖縄を変えた男 栽弘義 ―高校野球に捧げた生涯』、『偏差値70からの甲子園 ―僕たちは野球も学業も頂点を目指す―』、(ともに集英社文庫)、『善と悪 江夏豊ラストメッセージ』、『最後の黄金世代 遠藤保仁』、『史上最速の甲子園 創志学園野球部の奇跡』『沖縄のおさんぽ』(ともにKADOKAWA)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α文庫)、『永遠の一球 ―甲子園優勝投手のその後―』(河出書房新社)などがある。
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