学校の「あだ名」禁止に賛否両論。あだ名で得したこと・損したことは?
Twitter上で「あだ名」に対して賛否両論の議論が巻き起こった。昨今は「いじめにつながる」という理由で、あだ名を禁止する学校も増えてきているという。そこでは男女の性別や仲の良さを問わず、「さん付け」で呼ぶのだとか……。
とはいえ、あだ名があることで話題が広がったことや、得したことがある人も多いのではないだろうか。そこで今回は、あだ名で得したこと・損したことにまつわるエピソードをご紹介したい。
「大学時代、『あだ名の候補があるんだけど、“仙水”と“フェイ”……どっちがいい?』と部活に入部した直後突然言われまして。“仙水”を選択したら急速に浸透して、すぐにみんなからそう呼ばれるようになりましたね。ユニクロで固めた黒一色のファッションをしていたことも浸透した理由なのかな」(唯識のビヴ・ロストさん、以下同)
そう話すのは唯識のビヴ・ロスト(@bivlost)さん。“フェイ”はゲーム「ゼノギアス」に登場する人物。“仙水”は「幽遊白書」のキャラクター「仙水 忍」のこと。“仙水”と“フェイ”はどちらも髪を後ろで束ねたスタイルだ。当時の唯識のビヴ・ロストさんは髪が長かったため、後ろで束ねていたことがあだ名の由来だそう。
「あだ名がついてからは部内でゲームや漫画が好きな人達の集いにも呼ばれるようになって、誰かのアパートに押しかけて漫画の感想を言い合ったり、マリカー(マリオカート)で対戦したりするようになりましたね。
当時の私はコミュニケーションがあまり得意な方じゃなかった気がするのですが、あだ名がついたことで、周囲の人が私を呼びやすくなったのかもしれません。そのおかげでうまく部活に溶け込めたのは嬉しかったですね」
大学を卒業した今でも部活の仲間と連絡をとるときは“仙水”と呼ばれているという唯識のビヴ・ロストさん。今では部活の仲間との場以外でもそのあだ名を活用しているようで……。
「外食をする際に入り口で名前書いて順番待ちすることがありますよね? その時は“仙水”と書くようにしています。他の人と被らないですし、呼ばれてもすぐ分かるという利点もあるんですよ。だけど漢字で“仙水”って書くと、店員さんが『セン……スイ……さま……?』って混乱しているので、最近はカタカナで書くようにしています」
あだ名の域を超えたアイデンティティと化した“仙水”という呼び名。いい思い出とともに今でも活用されているのは羨ましい限りだ。
部活の仲間に溶け込めるようになった
大学卒業後、現在もあらゆる場面で活用
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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