出会い系のサクラ歴14年の女性が語る、巧妙な詐欺手口。1日に100万円使う主婦も
今回、出会い系サイトのサクラ事情を赤裸々に語ってくれたのは、麻友さん(仮名・34歳)。
20歳から現在まで、出会い系サイトのサクラとして働いており、14年間の間に15社も渡り歩いた猛者である。
「出会い系サイトもだいぶ変わりましたね。芸能人関係は厳しくなったイメージです」
麻友さんが働き始めた頃のメインといえば、芸能人を匂わせて会員とやり取りをするというものだったとか。大物タレントや人気アイドルグループになりすます、よくありそうな手口だ。メッセージのやりとりに齟齬が出ないよう、引き継ぎ連絡はしっかりと行うことが求められていた。
「テレビの番組表は絶対にチェック。なりすます芸能人が生放送に出演していたらやりとりはやめたり、歌番組に出演する際は、“君のために歌うよ。歌声が届きますように”なんて送っていました」
しかし、最近では規制が厳しくなり、ナース・保育士・ホストなどになりすますのが主流となっているそうだ。
「“モテるんだけど、出会いがなくて今は恋人がいない”みたいな匂わせをして、非モテを爆釣りしています」
なりすましに使うプロフィールの写真はSNSから収集。写真を反転させて利用し、画像検索でひっかからないようする。ターゲットとなっているのは、アイドルの卵やフォロワー数1万人以下のイケている子だ。
「SNSに顔写真を安易に上げないほうがいいですよ。悪用されちゃうから」と彼女は警告する。
「これまでで一番すごかったのは、1日に100万円使った主婦。総額は1000万円とかじゃないでしょうか。旦那のクレジットカードから支払いしていました」
100万円の内訳は、連絡先交換の際のパスワード解除料。課金をしていくごとに、ユーザーの電話番号の一部が相手(サクラ)にオープンされていく。そして、一定の課金額に到達すると、30分限定で電話番号の全てが表示されるそうだ。
しかし、電話番号を公開したところで、相手は意中の彼(彼女)ではなくサクラ。
「“ごめん、今から会議!あとで連絡先見るからね!”ってはぐらかすんです」。結果、限定の30分は過ぎ去る。課金をした分がパーとなる仕組みだ。
「こんなことすると、もちろん相手は大激怒!でも仕組みはうまくできています」
芸能人になりすます手口は過去のもの
1日に100万円使う主婦も
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