ネットで買える改造赤外線カメラでスケスケは本当? 対策するには…
赤外線カメラと言えば“スケスケカメラ”を連想する人も多いのではないでしょうか。
最近では、中国製スマホ「oneplus8pro」の特殊撮影モードで赤外線撮影が可能となっており、一部製品や薄い服など特定の条件下で内部が透けて見える現象が起き、話題になりました。
過去にはソニーのビデオカメラがナイトショットモードで女性の下着が盗撮ができると話題になり販売停止に。本来、赤外線カメラは、夜間に動物の行動を妨害することなく撮影したり、古文書などの解析や一風変わった風景撮影など特殊な環境下で使われる事を想定しています。
さて、この改造赤外線カメラですが、実は簡単に手に入ります。
一般流通では入手できませんが、ネットオークションなどでは、安価な価格で改造品が多数出品されています。もちろん、悪用厳禁などの記載はありますが最終的には使う人の品位に委ねられています。
赤外線は不可視光線なので人間の目には見えない光です。
ですが、デジタルイメージセンサーにはこの赤外線も見えるので、撮影した画像が人間の目で見た色と違ってしまうのです。なのでセンサーには、赤外線をカットする赤外線カットフィルター(IRカットフィルター)が取り付けられています。そのおかげで可視光線だけをセンサーに透過させることができ、人間の目に写っている色と同じ色を撮影しているのです。
現在オークションなどで流通している改造カメラは、このIRカットフィルターを除去し、代わりに赤外線透過フィルター(IRフィルター)に置き換えているのです。
ただしこの作業、ただフィルターを置き換えるだけではピント位置がずれてしまうのでフィルターサイズなどをきちんと合わせる必要があります。このへんが改造カメラ出品者の技術力が問われるところでしょうか。
実際に素人がカメラを分解するのは、フィルムケーブルの断線やイメージセンサーの破損などのリスクもあるので、安易に改造に手を出すのはやめたほうがいいでしょう。
改造赤外線カメラの仕組みは?
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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