「ルーレット族がガラガラ首都高を暴走報道」の間違い。彼らはルーレット族ではない
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
4月28日付の朝日新聞デジタルを見て、軽い衝撃を受けた。犯罪の欄に、「ガラガラ首都高、ルーレット族が暴走 バトルに見物客も」という記事があったのだ。それによると、「東京都心の首都高速道路で、夜な夜な騒音をまき散らして暴走しながら周回を繰り返すルーレット族が活動を活発化させている」とのことである。
緊急事態宣言以降、首都高がガラガラであることは間違いない。クルマ好きなら、つい走りに行きたくなる状況だ。それでルーレット族が復活したのか? 私の認識では、いわゆるルーレット族はほとんど絶滅寸前。ここ10年以上、首都高でそんなに飛ばしているクルマに出会ったことはない。それが復活しているならば、確認せねばなるまい。
本当にルーレット族が復活しているのか? 夜の首都高に行ってみると……
本当のルーレット族は漫画の主人公のようにスピードに命を懸けている

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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