「宇宙人は必ずいます」気鋭の天文学者が断言するワケ
「宇宙人は必ずいます」
そう語るのは、昨年4月に世界で初めてブラックホールの撮影に成功したプロジェクトの日本代表である、国立天文台水沢VLBI観測所所長・本間希樹氏だ。
「世の中の多くの人たちは『宇宙人なんているわけない』と思っているかもしれません。でも、宇宙人の存在を本気で信じていて、宇宙人探しにものすごい金額のお金を出している人たちが世界にはいます。たとえば、ロシアの資産家ユーリ・ミルナーという人や、Facebookを作ったマーク・ザッカバーグといった人がその一人。
彼らが支援する『ブレイクスルー・イニシアチブ』というプロジェクトでは、10年間に100億円ものお金を出し、最先端の電波望遠鏡を使って、宇宙人探しを進めています。宇宙人探しなんてバカらしい……と思ってしまうかもしれませんが、実は世界のすごい人たちは、けっこう本気でその可能性を考えているのです」
今後、特に注目なのが、「超巨大な電波望遠鏡を作る」計画とのこと。
「望遠鏡は、面積が大きければ大きいほど、遠くて暗いものを見ることができます。だから、巨大な望遠鏡を作れば、遠く離れた星に住む宇宙人が出す電波を受信できる可能性が増えるということ。いま世界的な計画として進んでいるのが、イギリスやオーストラリアやカナダ、中国、インドなどの10か国が参加している『SKA計画』。これは、地球上に数千台ものアンテナを立て、面積で1平方キロメートルの巨大な電波望遠鏡を作ろうというものです。この計画が実現すれば、太陽から比較的近い系外惑星で地球と同じレベルの人工的な電波を使っている場合に、漏れてきた電波を地球で受信できる可能性があります」
世界有数の資産家たちが資金提供
1
2
|
『国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ』 世界で初めてブラックホールの撮影に成功した国立天文台教授が、摩訶不思議な宇宙の謎をユーモラスに解説! ![]() |
【関連キーワードから記事を探す】
「宇宙人は必ずいます」気鋭の天文学者が断言するワケ
ブラックホールの新トリビア3選。人類誕生に影響、時間を止める…知られざる宇宙の謎
初心者もできる「スーパームーン撮影」のテクニック
3年ぶり皆既月食 東京湾周辺では観測困難に
今日打ち上げ「H3ロケット」は7年遅れ…日本の宇宙開発“致命的な遅延”をもたらした理由
「宇宙ゴミを除去する日本企業」華々しい宇宙開発に期待の一方、上場することの“危うさ”も
SNSでバズりまくる「コロンビア大卒のギャル准教授」が、帰国して驚いた“日本の常識”
「天文学者の99%は地球外生命の存在を確信している」国立天文台教授が断言する理由
宇宙熟成の超高級赤ワインがISSから返ってきてオークションへ!その価格は
この記者は、他にもこんな記事を書いています