「勝ったら1000万円企画」を辞退、渦中の青木真也を直撃!「物事をすべてオープンにするのはつまらない」
ONE Championship初の防衛戦を今週末に控えた青木真也選手を直撃した。青木といえば「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」への参戦を電撃表明するも、突然の辞退を表明。熱心な格闘技ファンだけでなく、大きく世間を巻き込み話題になったばかりだ。近年は執筆活動にも意欲的に取り組むなど、「発信すること」に全力を注ぐ理由とは?
──ONE王者である青木選手は言うまでもなく世界的なトップアスリートであり知名度が高いですが、今なぜ話題作りに着目されているんでしょうか?
青木:やっぱりそこは自分のやっていることを世間に問いかけたいという気持ちが大きいんです。競技の中でチャンピオンになるというのは、要するに「勝った」「負けた」だけのものさしで測られるんですね。だけど、それでは面白くない。というか、これが野球やサッカーなら話は違うと思うんです。だけど、結局は格闘技だから……。まだジャンルとして、そこまでの域には達していないんですよ。「勝った」「負けた」だけじゃ世間に届かない。
僕の場合、PRIDEとDREAMって団体を2つ潰しているじゃないですか。勉強せざるをえなかったんですよね。今の子たちは勉強しなくてもいいと思うんです。ある程度、業界が安定しているから。僕らのときはAbemaもなかったし、地上波放送もない時代があったので、生き残るために自分で話題を作るしかなかったんですよ。
──その恐怖があったから、今も必死で話題作りをするということですか?
青木:うん、でも単純に経済的な怖さという話ではないんです。団体や環境は、ふとしたきっかけで平気で壊れてしまう。そのことに対する恐怖があるんでしょうね。
──青木選手は格闘技だけじゃなくプロレスのマットにも上がっていますが、これも金銭的な理由からとは思えません。
青木:たしかによく言われるんですよ。「そんなことやらなくてもメシ食えるでしょ?」とか。でも、そういうことじゃないんだよな。そういうふうに言われるってことは、「格闘家=カネに困っている」みたいなイメージがあるのかって萎えるしね。僕は好きでやっているだけだから。なぜプロレスに上がるのかって聞かれたら、自分の可能性をすべて使い切りたいから。それだけですよ。僕ももう36歳だし、やり切って終わりたいという気持ちは年齢的な部分で大きい。

勝った、負けただけじゃ世間に届かない
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出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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■【青木真也 初防衛戦!】ONE Championship シンガポール大会
放送日時:5月17日(金)夜6時~夜25時00分(予定)
放送チャンネル:格闘チャンネル
視聴URL:https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/8xM2N2kYhZsZBm
■『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』
放送日時:5 月18日(土)夜7時~夜10時
放送チャンネル:AbemaSPECIAL2チャンネル
放送URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/BGp3Mgtk7yuGw9
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