セダンやワゴンが国産車から消えゆくなか輸入車だけが生き残っている謎
一方ボルボが発表したのは、V60クロスカントリーです。V60(ステーションワゴン)の車高を上げてSUVに仕立てたクルマで、見るからにデキるオトーサン。ステーションワゴン市場はセダン市場以上に縮小状態につき、こうしてアクティブなイメージを強化することで、生き残りを図っているのですね。
このクルマ、乗り味は大船のごとくゆったり、それでいて加速はシャープ。さすがエリートの乗り物だ。価格は549万円から。休日ごとにリゾートクラブに出撃して汗を流すイメージでしょうか。
この分野、国産車ではスバルのレガシィアウトバックくらいしか生き残っておらず、それも国内ではほぼ死に体ですが、ボルボは元気です! サンダルやTシャツ、ジャージ軍団ははるか下界ですネ!
【結論】
いまあえて輸入セダンやステーションワゴンに乗るのは、一種の貴族趣味と言えるでしょう。貴族なのに中古車相場の下落が大きいのもウレシイ。3年後は酒池肉林だ。ワクワクするなあ~
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
ナビもねえ!特別なロードスター990Sにオプションが付けられない理由――2022年トップ10
ナビもねえ!特別なロードスター990Sにオプションが付けられない理由
「キャッツアイでパンク」の危険性はスポーツカーだけじゃない!その理由は…
セダンやワゴンが国産車から消えゆくなか輸入車だけが生き残っている謎
世界的SUVブームのなかカーマニアは絶滅危惧種のスポーツカー保護運動を見守る義務がある
ひょっとしてディーゼルエンジン搭載車は最後?300万円台で買えるプジョー308の実力
国産との決定的違いは? 欧州ハイブリッドカーの実力
日産リーフでもホンダeでもない。「今、日本でEVを買うとしたら」で出した結論
日本人がビビるフランス車の欠点を克服したプジョー208
セダンやワゴンが国産車から消えゆくなか輸入車だけが生き残っている謎
この記者は、他にもこんな記事を書いています