セクハラだと放送中止にされたX’mas定番曲、“問題の歌詞”とバカらしい批判
クリスマスに向けて多くのラブソングが流れるこの時期に、耳を疑うニュースが飛び込んできた。
トニー・ベネット(92)とレディー・ガガ(32)もデュエットした往年のヒット曲「Baby It’s Cold Outside」が放送中止の憂き目にあっているのだ。リスナーからの苦情を受け、アメリカやカナダのラジオ局がこの曲を選曲リストから外す動きが出始めているという。
理由は、歌詞の内容。ストーリーは、男性が“外は寒いからウチにおいでよ”と女性を誘う軽妙なやり取り。その中の、<飲み物に何か入れたの?>と女性が冗談めかして疑うフレーズや、<早く帰らなきゃ>と誘いを断ろうとする女性を、<ホントは一緒にいたいんだろ?>と引き留める男性のパートが、“セクハラにあたり、不適切だ”というのである。
この曲については数年前から問題を指摘する声もあり、実際に歌詞を書き換える男女ペアのミュージシャンも現れた。たとえば、“ちゃんと断らなきゃ”と歌う女性パートに対して、男性が“そう、君にはNOを言う権利があるんだよ”と返すといった具合だ。
こうした流れもあり、Me Too運動の影響から今年再燃したのだろう。
もちろん、決してセクハラ被害を軽んじるべきではないし、この一件をもってフェミニズムそのものに疑問を投げかけるのもナンセンスだ。
だが一方で、「Baby It’s Cold Outside」でのやり取りが、ジョークでありユーモアであり駆け引きであることを押さえておかなければならない。まず、曲中の女性は本気で嫌がっているわけではない。<飲み物に何か入れたの?>も、男性がそんなことをしていないのをわかって、あえてからかっているだけなのだ(ていねいに解説するのもアホらしい話ではあるのだが)。
女性が簡単には“Yes”と言わないのを承知のうえで、男性もあれこれ理由をこじつける。そうしたお遊びが生むバカバカしい必死さから、いつしか2人の間に妙な信頼感が育まれていく。白黒では割り切れない粋(いき)を楽しむ曲なのである。
というわけで、今回の放送中止騒動は、過剰に燃えたぎる正義感が、曲を純粋に味わう耳を塞いでしまった悲劇だと考えるのが妥当なところだろう。
セクハラだと問題にされた歌詞は…
それは男女の駆け引きだってば
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