人気だけど災害に弱い街 「丘」「坂」「緑」のつく地名は危険!?
今年8月、各所に甚大な被害をもたらした西日本豪雨。首都圏でもゲリラ豪雨による浸水が報告されるようになって久しい。首都直下型地震のリスクも高まるなか、実は地名と災害には関係性があるという。そこで、地理空間情報ライター・ちずらぼ氏に、人気の地名とは裏腹に災害に弱い街を挙げてもらった。
「両国駅のそばはかつて『緑町』と呼ばれていたのですが、過去2度ほど地震による液状化に見舞われています。“緑”がついた場所はほとんど明治以降につけられた新しい地名で、造形地や埋め立て地が多い。また、7年前の東日本大震災の際には各地の『日の出』という名前の土地で液状化が多く見られました。この地名にも埋め立て地が圧倒的に多いです。もともと何もなかった場所だけに、イメージの良い名前をつけられやすいのです」
同様に「坂」などの安全そうな地名、特に斜面に立つ家は気をつけたほうがいいという。
「高級住宅地として知られる目黒区・柿の木坂は地面が“欠ける”、つまり土砂崩れが起きやすいというところからつけられた地名。また、杉並区の久我山も駅周辺は低地かつ神田川沿いなので、今年8月の大雨では大規模な冠水をしてニュースになりました」
そして最もヤバい街としてちずらぼ氏が挙げたのは、こちらも言わずと知れた高級住宅地の自由が丘だった。その理由とは?
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