私たちが一度やめた風俗嬢に戻った理由 家計のため、夢のため…
たいていの男は、「素人娘」や「業界未経験」といったフレーズに否応なく心が躍ってしまうもの。だが、SPA!風俗担当の精鋭記者たちが調査したところ、哀しい現実が浮かび上がった。現在風俗店で働いている女性の約4割が、経験者採用。移籍や出戻り組なのだ。彼女たちは、いったいどんな心境で、再び風俗店の敷居をまたいだのだろうか。事情を聞いてみた。
人間の一生で、まとまったカネが必要になるタイミングといえば、ほとんどの場合が異性絡みだ。シャバで堅気として暮らす元風俗嬢が、古巣の門を叩こうか迷っているとき、背後には男の影がある。
「もとはピンサロで働いていたんですが、今の夫が熱心に通って指名してくれて、そのうち付き合い始めたんです。どこに遊びにいくにも大盤振る舞いだから、すごく高給取りのIT企業の社長か何かなんだろうなと思いこんで、結婚しちゃったんです」(アンズ・28歳・デリヘル)
社長夫人に収まるつもりで店をやめ、豪華な結婚式でバージンロードを歩いた彼女だったが、それから1年足らずで事態は動く。
「毎月20万円出すと言ってたお小遣いが段々減っていって、とうとうもらえなくなったんです。ウチの旦那の会社、調子悪いのかなと思ってネットで調べたら、社長あいさつのページに出てきたのが、違う人なんですよ。それで夫を問い詰めたら、本当は月給25万円のサラリーマンで、今までのぜいたくは全部貯金を取り崩して回していたって言うんです」
サーッと血の気が引いた彼女は離婚を考えたが、すでにお腹には彼の子が宿っていた。
「産むしかないけど、彼の給料だけじゃ家族3人の将来は不安ですよね。だから2人で話し合って、土日は彼が子供の世話をして、その間に私は風俗で働くことになったんです。母乳が出ると喜ぶお客さんって意外と多くて、思ってたよりも稼がせてもらってます」
一度は騙された形だが、苦しさの中で夫婦の絆はむしろ強くなっているようだ。

風俗復帰を決意させた経済的事情
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