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昔のテレビは巨大な黒い箱だった「テレビ30年進化論」

画面がカラーといえども四方に巨大で、調子が悪ければ叩いて直すのが当たり前(?)だった30年前のテレビ。そこから進化し続け、より薄く、高画質になった最新形態とは!?
ひと目でわかる[テレビ30年進化論]

30年前の新商品【TH-33AV1】

進化したテレビの色鮮やかさに驚愕せよ!

 週刊SPA!が創刊した’88年は、最新のテレビといえどもブラウン管で、まるで箱のような形をしていた。それから30年、テレビの薄型化が進み、今ではタブレット並みの薄さで、現実と見紛うような超高画質が実現している。なかでも、近年注目されているのが「有機ELテレビ」だ。 「自発光方式のため、バックライトや発光に必要な放電スペースが不要。本体を薄くできるのに加えて、構造がシンプルなので軽量化にもなるんです」  そう語るのはITライターの小枝祐基氏。今回は、30年の時を経て、今なお進化を続ける最新のテレビのオススメを選んでもらった。

忠実な映像再現に加えて録画機能も充実!

「パナソニックの有機ELテレビ、TH–55FZ950は、自発光方式のプラズマテレビで培った有機ELパネルのチューニング技術と高画質エンジンにより、忠実な色再現力を持ちリアリティある映像美が特徴です。特に黒の階調表現には定評がある。新モデルでは、映像エンジン『ヘキサクロマドライブ プラス』をさらに進化させ、明部の表現力が向上。明るいシーンでの階調表現も豊かになりました。また、ブラックフィルターを搭載し、有機ELならではの黒色を楽しめるようになったんです」  デジタル3チューナーによるW録画や各種動画配信サービスとの相性もよく、使いやすい点も魅力的。
ひと目でわかる[テレビ30年進化論]

【パナソニック VIERATH-55FZ950】

【パナソニック VIERATH-55FZ950】  音質にもこだわりたい人は「テクニクス」開発陣と設計したスピーカーシステムを搭載するFZ1000シリーズも視野に入れるといいかも 実勢価格:約38万円(6月上旬発売) サイズ:W1228×H774×D300㎜ 重量:約27.5㎏

画面自体が振動してスピーカーに。音と映像のハーモニーを満喫

 続いてはソニーのブラビアだ。 「A1シリーズでは、液晶ブラビア最上位モデルの『Z9D』と同じ4K高画質プロセッサー『X1 Extreme』を採用。高画質機能と高コントラストの有機ELパネルの連携により、引き込まれるような映像美が演出されます。縁(ベゼル)が狭く、画面がすっきりと際立つ構造に加えて、画面自体を振動させて音を出す方式を採用しているので、音質面も特徴的です。画面そのものが振動することでスピーカーとなり、スタンドに内蔵されたサブウーハーと組み合わせ、映像と音の一体感を高めながら高音質を実現しています」  映像はもちろん、音にもこだわる人にオススメだ。
ひと目でわかる[テレビ30年進化論]

30年前の新商品【KV-27LX2】

ひと目でわかる[テレビ30年進化論]

【ソニーブラビア A1 KJ-55A1】

【ソニーブラビア A1 KJ-55A1】  縁の部分がほとんどないので、テレビを観ていることを忘れてしまうような没入感が味わえる。映像の鮮やかさにも定評がある 実勢価格:約29万円 サイズ:W1228×H710×D339㎜ 重量: 約28.8㎏
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東芝の最新モデルは多機能な4Kテレビ
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ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン

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