迷惑な客は女性が多い!? 夜の街のタクシートラブル
華やかな夜の世界があれば、それを陰で支える職業もある。繁華街で働くタクシー運転手、彼らが見る夜の世界とはどのようなものなのだろうか? 繁華街を走る熟練タクシードライバーに、夜の世界ならではの、珍事件を聞いてみた。
「一番多いのは料金トラブルですね。意外と女性に多いんですよ。泥酔した状態で行き先を地名だけ伝えられて、近くに着いても起きないとかですね。女性客に触れて起こすことは禁止されてるので、いくら呼んでも起きなければ警察に連れて行きます。女性警官に対処してもらい、料金は後日、会社に振り込んでもらいます。次に多いのは最初から料金を払う気がないパターン。一万円しか持ってないと言って踏み倒そうとする……なんてこともありました。終いには暴れだして『お金がないから身体で支払う』と脱ぎ出して……慌てて警察に連れていきましたよ」
他には、こんなトラブルもあると話す。
「酔っ払ったホステスが恋愛や仕事の相談をしてくることもありますね。『彼氏と最近セックスレスなんです』と言って突然脱ぎ出したり、『店で全然客が来ないから愛人になってくれないか』と言われたこともあります。たまに悪どい運転手ですと、そのまま山に連れて行って……なんて話も聞くので気をつけてほしいですね」
またトラブルではないのだが、こんな迷惑な客もいるという。
「ホステスとその客、キャバ嬢とホスト客がイチャイチャ……なんてこともよくあります。イチャつくぐらいなら良いのですが、中にはおっ始めようとする客も……。注意して逆ギレされたという話しも聞くので、あまり強くは言えません。何をしても特に文句は言いませんが、シートを汚されるのだけは勘弁して欲しいです」
最近では中国人観光客を相手に問題になっている「白タク」も、夜の繁華街に勤務するタクシードライバーを悩ませているという。
「複数人のキャバクラ嬢を乗せて送迎をする白タクも、我々にとっては悩みの種です。タクシー乗り場やキャバクラ店の前で待機して、キャバ嬢が全員乗るまで動かないのもしょっちゅう。客は取られるわ、渋滞になるわで商売あがったりですよ。いくら取り締まっても減るどころか増え続けています」
夜の住人が行き交う繁華街。タクシー運転手にとってのトラブルもその分、尽きなそうだ。
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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