「マニアックカー選手権の優勝候補」3代目三菱デボネア 5つのレアポイント
◆その3 ルームミラーまで電動のシートメモリー
高級車はシートなどさまざまなものが電動で動きますが、ルームミラーまで電動で動くクルマはなかなかありません。ちなみにベンツSクラスのW140前期モデルがこれを実現していましたが、後期モデルでは省略されています。デボネアの電動ルームミラーは、ドアミラーの構造をそのまま採用した珍しい構造。他人が自分のクルマを運転してミラーやシートの角度を変えたとしても、ボタン一つでルームミラーまでが元の位置に戻ります。
◆その4 本木目パネル
これは三菱車としてはとてもレアな要素。高級車にとって本木目パネルは当たり前の装備ですが、三菱のクルマで本木目が採用されたのはデボネアとディアマンテの上位車種ぐらいしかなく、後継モデルのプラウディアやディグニティですら木目調パネルなのです。
◆その5 バックモニター
バックモニターといえば今では当たり前の機能ですが、かつては一部の高級車にしか付いておらず、それも2000年代に入ってからの話。1990年代前半において、バックモニターを搭載していたのはデボネアとソアラぐらいしかなかったのです。そして、これら2車種はバックモニターを搭載すると自動的にリアスポイラー仕様となるのも共通。デボネアの場合、おとなしいセダン型でありながら、エクシードC(前期はエクシード3Spなど)だけはバックモニターのためにリアスポイラー仕様となっています。
ということで5つのレアポイントをお伝えしましたが、このほかにも
・プラウディアより塗装品質が数段良い
・デジタル表示とアナログ表示が切替可能なメーターを装備
・オーディオは車内騒音によって音量音質調整
などという点がデボネアには存在します。
ちなみに、センチュリーのライバルに相当する「エグゼクティブ3」というグレードだけには、車内の酸素濃度を濃くする「オキシジェンリッチャ」というものも存在。ほかにも、後席用シートメモリーなど、エグゼクティブ3にもまた、他のクルマではあまり見ることのない面白い要素があります。
3代目デボネアは、今も昔もあまり注目されるクルマではありませんが、エクシードCなど一部の高級グレードに関しては、自動車歴史の変遷を追う上でも重要な要素となるほどの、濃いキャラクター性が詰まっているのです。
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある![]() | 『もう新品は買うな!』 もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう ![]() ![]() |
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