マグロやウナギが食べられなくなる? 絶滅危惧種の漁獲量がいまだに高水準な理由
近年、乱獲や生態系の変化による個体数の減少が問題となっている魚。広大な海だけでなく、より身近なスーパーの魚売り場でも魚は姿を消していた! 見慣れたはずの陳列棚が変化、消滅の危機に瀕している理由をさまざまな角度から探った。
鮮魚売り場がなくなっているのにはさまざまな理由があるが、その根幹にあるのは、やはり漁獲量の減少。世界一の魚大国のイメージが強い日本だが、FAO(国際連合食糧農業機関)のデータによれば、2015年の時点で天然漁獲量は約355万t。すでに7位まで転落している。
そんななか、2位のインドネシアの3倍近く、約1785万tも漁獲量があるのが中国だ。1983年以降、一人当たりの年間消費量が急増し、現在では世界の水産物消費の3割を占めているという。
こういった理由から、中国は水産資源の枯渇でも槍玉に挙げられることが多く、確かにウナギの漁獲量もぶっちぎりだ。しかし、日本も差は大きいとはいえ、2位と高いまま。また、東京税関のデータによれば、ウナギ調整品の97.7%が中国から輸入されており、中国の輸出相手国は日本のみならず、ロシアなどにも広がっている。
「結局は大量に獲らない、稚魚を獲らないと我慢するしかありません。日本の漁師は海外の漁場を荒らすといったマナー違反なことはしませんが、やはり獲る量は多い。農業などは初期投資をして育てる過程がありますが、魚は自然に泳いでいるので、急に獲りすぎてはいけないと言われても、なかなか実感が湧かないのかもしれませんね」(フードコンサルタント・池田恵里氏)
絶滅危惧種の漁獲量はいまだに高水準!!
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