「難病の子供へのウソ募金」を拡散…フェイクニュースに騙されちゃった人々の傾向
改ざんされた写真や嘘情報などが拡散され、時には国際・政治問題にまで発展するフェイクニュース。それを信じてしまう人たちの実態を追った。
…北原亜美さん(仮名)会社員・32歳/地元愛が強い/同級生の中では人望が厚い/利他的精神
「シェアするという行為自体が好き」という北原亜美さん(仮名・32歳)。学生時代から友達が多いタイプで、地域の社会人劇団の活動がライフワーク。周囲からは「性格が良い」として評価も高い。
ただこれまで、難病の子供への募金要請をシェアしたら後に詐欺だったことが発覚したり、「重曹で放射能を除去できる」というブログを拡散したことがあるが、特に後悔はしていないという。
「難病の子供の件は残念だったけど、フェイクかどうかは結果論であって、良かれと思ってシェアしているので突っ込まれても困っちゃうというのがある。重曹も劇薬というわけではないし、問題ないと思うんですよね」と、倫理観は薄めだが、情報共有を連帯感を持つためのツールとして使っている自覚はあるらしい。くれぐれも、善意の範疇を超えないようにしてもらいたい……。
…梶原朋美さん(仮名)36歳の友人/理性と感情のバランスが危うい?/普段から屁理屈が多い
梶原朋美さん(仮名・36歳)の友人は某化学系企業の研究職。その友人がある日怒りながらシェアしたのが、「従軍慰安婦の嘘」という嫌韓系動画。韓国の女性団体の会合場面に、「日本に謝罪と賠償を要求する」という字幕が付けられたものだが、実際には無関係のことを話しており、韓国語がわかる人に指摘され削除していたという。
実験・調査を生業としている人が、なぜ騙されたのか? 梶原さんは「怒りで理性が吹っ飛んじゃうんでしょうかね。外国語音声はわからないとはいえ、作り手がどんな思想の人間かということくらいはわかるはず。あと普段から屁理屈の多い人です」と分析する。
※写真はイメージです
―フェイクニュースに騙される人の特徴 ―
「フェイクか否かは結果論」良い情報は迷わず拡散

科学者が嫌韓ニュースを怒りにまかせてシェア!
【関連キーワードから記事を探す】
V系バンドマンの“黒歴史”、変貌ぶりがSNSで話題に「本当は出したくない写真だったんです(笑)」
外国人観光客にも大人気「新宿東口の猫」の“稼ぎは億単位”だった…そのワケを担当者に聞く
“マスク詐欺”で話題のYouTuberが、14歳で動画投稿を始めて200万フォロワーを超えるまで「昔から人間観察をよくしていて」
トー横・病み界隈に“居場所”を求めた23歳女性が踏み出した一歩「欲望に忠実な人間なので(笑)」
「居眠りしてても年収700万円って……」29歳の新人市議が暴露する“地方議員のヤバすぎる現実”
「ウソ情報に騙される確率」を下げる方法
フェイクニュースに騙される人は、少なからず自覚があるはず/中川淳一郎
菅野完が分析する「フェイクニュースに騙される人たちの特徴」
「ジョブズの墓石がiPod形だった」とフェイクニュースをシェア…意識高い系の薄っぺらさが露呈した瞬間
「難病の子供へのウソ募金」を拡散…フェイクニュースに騙されちゃった人々の傾向
フワちゃん炎上は必然か。“タメ口”タレントを日本人が「本心では」認めていない理由
フワちゃん炎上から「義務教育の敗北」を感じる東大生。ネット民が『羅生門』から学ぶべきこと
「日本と中国の違いすら…」黒人侍“弥助”で炎上の仏ゲーム、問題は時代考証だけじゃない。東大生の考察は
“スケスケ衣装”で炎上する経営者モデル・藤川らるむ。批判の声浴びても「露出はやめない」理由とは
モノを壊しまくる“Appleの新CM”に批判が殺到。それでもブランディングとしては「成功」と言えるワケ
“日本人ならではの親切心”が要因にも…被災者の親族を装う「デマ投稿」が拡散されてしまう理由
ひろゆきが考える「“インターネットの嘘”を見抜ける人になる方法」
あおり殴打事件では別人を犯人扱い。ネットのデマ拡散の恐ろしさ
新井浩文の逮捕で“観られなくなるのはもったいない”傑作ドラマ5選
戦場ジャーナリストが命を懸けて頑張るのは日本社会にとって良いことでは?/ひろゆき
身近な異性のSNSを探る人たち。職場に本性がバレたイケメン上司の顛末
出会い系のサクラ歴14年の女性が暴露する、サクラも手を焼く“ヤバイ客”たち
出会い系のサクラ歴14年の女性が語る、巧妙な詐欺手口。1日に100万円使う主婦も
“うがい薬”祭り、報道番組ディレクターが振り返る舞台裏
スマホの“画面ロック”を怠ると…起こりうる最悪のリスク