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旧財閥系企業の奇妙な慣習…他グループのビールしかない店を予約したら怒られるって本当?

「ローカルルール」なるものは、さまざまな業界内にも存在するものだ。外から見ると、「そんなことして何の意味が……?」というような、奇妙で業界内になんとなく存在する慣習の実態に迫った。

財閥グループの慣習

サラリーマン 昨年、燃費試験データの不正が発覚した三菱自動車だが、2000年にクレーム隠し問題が発覚した際には三菱グループの「御三家」と呼ばれる主力三社(三菱重工業・三菱商事・三菱東京UFJ銀行)が支援したことがある。  このことからわかるように、旧財閥系といわれる三菱・三井・住友といった企業グループは財閥が解体されて半世紀以上が経過した今もなお、強い結束力を誇っているのだ。  三菱グループには「金曜会」という組織が存在し、現在29社が加盟している。三井も「二木会」「月曜会」、住友も「白水会」などが存在しており、グループ内の親睦を深めているのだ。 「新入社員研修で、住友財閥の礎となった新居浜の別子銅山を登りました」(40歳・女性・住友林業)、「入社時には当然三井住友銀行の口座を作らされました」(32歳・男性・三井物産)といったように、入社してから常に、グループの結束を意識させられる機会があるのだ。  そのため、強制されるでもなく、「ビールはキリンだし、車は三菱自動車、コンビニはローソン、カメラを買うならニコン」(35歳・男性・三菱重工)になるという。 「新入社員が他グループのビールしかない店を予約して怒られるみたいな話を聞きますが、実際はないです。内定の時点で『俺は三菱』というプライドが植えつけられるので、内定直後からキリン以外飲まなくなるんですよ」(同)  旧財閥系企業の結束力はこうして育まれているようである。 ― 業種別[職場の奇妙な慣習]がヤバすぎる! ―
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