大ヒット話題作「夫のちんぽが入らない」の作者・こだまの素顔に松尾スズキが迫る!
極寒の片田舎で、ひっそりと穏やかに暮らす夫婦。だが彼らは“ちんぽが入らない”という大問題を抱えていた。同人誌即売会「文学フリマ」で発表され、たちまち話題となった一介の主婦こだまが綴る数奇な半生が、『夫のちんぽが入らない』として書籍化。そのインパクトある書名にたまたま目を留めた松尾スズキが、毎日新聞の書評で「あらゆる夫婦の痛みを肩代わりしているよう」だと激賞した。今回、かねてより松尾のファンだった著者たっての願いで対談が実現。似つかぬようで意外な共通点を持つ2人の邂逅やいかに。
こだま:はじめまして。このたびは嬉しい書評を書いてくださり、本当にありがとうございました。
松尾:会うまでは、おかっぱでメガネにベレー帽を被った女性を想像してたけど、実際は安めぐみのようにポップな人で、驚きましたよ。
こだま:いえいえ、全然ポップではないんですが……。
松尾:20年夫婦をやってきた人とは思えないフレッシュさですよ(笑)。
――松尾さんは、幼い頃から人と関わることが苦痛だったこだまさんの境遇に、大いに共感を覚えたとか。
松尾:僕もまさにそんなガキでしたからね。近所の子供たちと無理して仲良く振る舞うんだけど、心はパンパンで。ストレスで過敏性腸症候群みたいになっちゃって大変だった。
こだま:私も小学5年生くらいから毎日それでした。人間より野生動物の数が多いような山奥で育ったので、狭い人間関係の逃げられない閉塞感に息が詰まりそうだったんです。
松尾:そこを僕は、道化に徹することでごまかそうとしたんですよ。よく言えば、太宰治的というか(笑)。でも、小3の頃に通っていた水泳教室で、ふざけて水死体のまねをしたらコーチの逆鱗に触れて。近所から白い目で見られるようになって、周囲の人の目が見られなくなった。
こだま:私はひたすら頭の中で転校する妄想をしてました。ほかにすがる文化もない土地で、大学進学だけが外に逃げるチャンスだったんです。

1
2
![]() |
『週刊SPA!1/31号(1/24発売)』 表紙の人/ 広瀬アリス 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
|
『夫のちんぽが入らない』 “夫のちんぽが入らない”衝撃の実話――彼女の生きてきたその道が物語になる。 ![]() |
【関連キーワードから記事を探す】
元SKE48・高柳明音「集大成ではなく“はじまりの一冊”」3rd写真集『あかねのそら』から始まる20周年に向けた夢
SKE48・熊崎晴香「全員が主役」12人選抜で見えたメンバーそれぞれの可能性
「急な出張」を理由に休んだPTA役員の“ズル休み”を目撃。スマホで隠し撮りをして本人に問い詰めた結果…
ママ友に“利用され続けた”30代女性。会計時に店員が言った「スッキリする一言」で縁を切ることができたワケ
上場企業を売却して得た20億円を“わずか2年で失った”ギャンブル中毒。「一度きりの人生、リスクを取って行動を起こしてみろ」
作家こだま、鬱をきっかけに性格変わる「むしろポジティブになった」
『死にたい夜にかぎって』来年初春、連続テレビドラマ化決定! BiSH アイナ・ジ・エンドによる、解説文付き文庫本発売も
漫画家ゴトウユキコ「性描写は恥ずかしいけど描かないとだめになる」
『夫のちんぽが入らない』著者こだま、匿名の罪悪感から近所の猫を肥えさせる
爪切男×こだま「互いの人生が入れ替わっても大丈夫」 同人サークル出身の作家二人はこれからも書き続ける
副業3600万円のブロガー、マジメに確定申告したら税金がヤバいことに…
漫画家ゴトウユキコ「性描写は恥ずかしいけど描かないとだめになる」
新卒の会社をすぐ辞めてブロガーに…年間300万円のスポンサーがつくようになるまで
3年間で500記事を書き散らしたブロガー“勝手につくば大使”の苦悩――「やめちまえ!」と言われてもつくばが好きだから…
女への憧れと憎しみを抱いて生きてた。それでも出会った女はみな天使だった<話題の派遣社員・爪切男インタビュー>
市川海老蔵のネット活動が異常すぎる 「地震予言」で驚いている場合じゃない
昔のネットは文字だけだった…消えたテキストサイトの栄枯盛衰
まんしゅうきつこさんの『捨てられないTシャツ』
松居一代だけじゃない! YouTubeで所信表明する有名人たち
大ヒット話題作「夫のちんぽが入らない」の作者・こだまの素顔に松尾スズキが迫る!
この記者は、他にもこんな記事を書いています