ベイダー出現!“ロイヤルランブル”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第208回(1996年編)
試合はトップバッターのトリプルHとガドウィンの2分間のシングルマッチでスタートし、それ以降は2分ごとのインターバルで残りの28選手がリングイン。フォール、ギブアップ、反則、KOなどによる裁定はなく、トップロープごしの場外転落による退場=失格のみで勝敗が決せられるオーバー・ザ・トップロープ・ルールが適用された。
最初のイリミネーションは14分47秒、ヨコヅナがバックランドを場外に落とした。メイベル、大森らが姿を消した。大ベテランのドリーは約20分間、ポーカーフェースでバトルイロイヤルの海を泳ぎまわった。
13番めにエントリーしてきたベイダーがJ・ロバーツ、D・ギルバート、スワット・チーム1号&2号をたてつづけにオーバー・ザ・トップロープで場外にたたき落とした。
ベイダーとヨコヅナがロープ際でからまり合っていると、ショーン・マイケルズが背後から超巨漢のふたりの足をすくって場外へ落とした。怒ったベイダーはすぐにリングに戻ってショーン、オーエン、トリプルHらを次つぎに場外へ落としたが、もちろんこれは無効。ゴリラ・モンスーンWWE会長がリングにかけ上がってきて、ベイダーとにらみ合った。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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斎藤文彦
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