大・中型トラック2月販売、部品供給改善も…三菱ふそうは18%減の理由
日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた2月の大・中型トラックの販売台数は、前年同月比13・4%増の5899台となり、5カ月連続で前年同月実績を上回った。

部品供給の改善などに伴い、底堅い総需要を維持している。自販連は、「2024年にあった架装メーカーの人手不足が解消傾向にあり、車両供給が正常化に向かっているのではないか」と分析する。
企業別では三菱ふそうトラック・バスを除く3社が前年同月の実績を上回った。UDトラックスが同34・3%増、日野自動車が同19・3%増、いすゞ自動車が同18・3%増と、いずれも2ケタの伸びを示した。
一方、三菱ふそうは同18・1%減の860台だった。前年同月に比べ約2割減少した背景について同社は「メーカーでのシャシー生産の後工程の逼迫(ひっぱく)状況は依然続いている。特に当社の販売比率が高い分野の架装工程の遅れが大きく販売に影響した」としている。
国内商用車市場の今後について、自販連は「乗用車に比べ買い替えまでのサイクルが長く、見通しづらい」とした。全体の販売が月5000―6000台レベルで推移する現状については「月7000台販売していたコロナ禍前などと比べると減少しているが、運転手不足などを鑑みると底堅く推移しているのではないか」(自販連)と見ている。
日刊工業新聞 2025年03月14日