川崎重工業は防衛省向けに潜水艦「らいげい」を引き渡した。「たいげい」型潜水艦の４隻目で、戦後の神戸工場での建造潜水艦としては３１隻目となる。長さ８４×幅９・１×深さ１０・４メートルで、基準排水量は３０００トン。船体に高い水圧にも耐えられる高張力鋼を使い、従来型より能力を高めた新型主機を搭載する。またリチウムイオン電池（ＬｉＢ）の採用による高い潜航性能を備えるほか、各種システムの自動化や高性能ソナー装備による捜索能力向上とステルス性能向上などが図られているとともに、安全対策も十分に施すことで女性乗員にも対応する。