19年ぶり国内新設…カルビーが操業、最新鋭マザー工場の全容
カルビーは広島市佐伯区で建設を進めていた「せとうち広島工場=写真」の操業を13日に開始する。同工場はデジタル変革(DX)などの先端技術を活用して生産ラインを自動・省力化した。労働生産性の6割向上を図る、同社の最新鋭のマザー工場となる。
せとうち広島工場ではIoT(モノのインターネット)技術を活用した次世代工場モデルを応用展開する。より高度な品質管理や高効率な多品種少量生産に加え、将来的には生産ラインの遠隔監視などによるリモートワークの導入を進める方針だ。
安全性と多様性の両立も追求する。重筋作業の負担軽減や温熱環境の改善、LGBTQ(性的少数者)に配慮した厚生エリアなど、従業員に優しい職場環境を目指した。
カルビーが国内で工場を新設するのは19年ぶり。同工場ではポテトチップスなどのスナック菓子類を製造し、生産能力は年間約280億円相当の見込みだ。敷地面積は約10万平方メートルで、生産棟と原料供給棟の2棟で構成している。
日刊工業新聞 2025年1月10日