スシローがまたまたハンパじゃないフェアを打ち出したことにお気づきだろうか。1月29日からスタートした「天下の魚市場 豊洲×スシロー」フェアである。

簡単に言うと、“日本の台所”と称される豊洲市場(またはそのお膝元)で活躍するトッププロたちがスシローのメニュー開発&調達に加わり、贅沢極まりない期間限定メニューを生み出したのだ。もちろん売れ行きも好調に違いなく、もしかすると瞬く間に完売……という可能性も十分に考えられる。

ということで、さっそくその詳細をご紹介! 実際にトッププロたちのコメントも頂戴してきたゾ!

▼豊洲市場の目利きが厳選した「豊洲 天然本鮪6貫盛り」

回転寿司チェーン「スシロー」が展開中の「天下の魚市場 豊洲×スシロー」フェア。実はかつて、築地市場が豊洲に移転する約1ヶ月に、築地市場への感謝を込めて「築地の匠×スシロー」フェアを開催していたこともあった。今回のフェアは事実上、その第二弾にあたる。

ということで、まずはさっそくコアとなるメニューを紹介しよう。

まずはコチラ、「豊洲 天然本鮪6貫盛り」(1120円〜)。“新鮮なまぐろ”にとことんこだわる豊洲のまぐろ専門仲卸「米彦」が厳選した天然本まぐろの盛り合わせである。

実際に厳選したのはこの方……

米彦の越原さんである。スシローが仕入れた大量の本まぐろを、越原さんが足掛け2カ月半にわたって「これはオーケー」「あれはダメ」と厳選していったのだという。

越原さんは今回の目利きポイントについて、「脂のあり・なしを厳しく選別させていただきました。まずは見た目の色。脂が乗っているまぐろは身が白っぽくなります。あとは腹のかたちですね。ここが薄いとあまり脂が出ないんです」と明かす。

そうして完成した期間限定メニュー「豊洲 天然本鮪6貫盛り」もさっそく実食したようで、「豊洲の相場から言えばありえないですよ。自分で言うのもアレですけど、あの値段でこのクオリティは難しいっていうくらい美味しかった。まぐろを目利きしていたときに思っていたとおりの味で出ていた印象です」と大絶賛!

今回、目利きした本まぐろの特徴については、「程よい酸味が特徴で、脂にはコクがある。刺身で食べるより、シャリで握って寿司で食べたほうがウマさを感じると思います」とのことだ。実際に食べてみると……

いや……ヤバい。どれもウマすぎる……。ちょ、マジでウマすぎるんですけど! 大とろはものすごい旨味とほのかな酸味を感じさせ、口の上でジュワ〜っと溶けていく。

中とろもそうだ。しっとりしたなめらかさと旨味、脂の甘みが絶妙! 身も厚めで超贅沢! これはたまらん……!

なかには「中とろ焦がし醤油」というネタも。醤油を塗ってバーナーで炙ったらしい。少し炙った中とろは脂がよりジューシーになっている印象で、その香ばしさがまた食欲をそそりまくる。

ちなみに、まぐろは塩で食べるのもオススメとのことで実際に試してみたが、確かに本まぐろの旨味や酸味をよりダイレクトに感じられた気がした。こういう食べ方もいいね〜。お気づきのように、6貫中3貫が中とろ以上という気前の良さ。これは絶対に食べてほしい。ネタはそれぞれバラバラにも注文できるゾ!

▼豊洲の行列店が監修した「江戸前の匠すし5種盛り」

続いて紹介するメニューはコチラ。

豊洲の行列寿司店「大和寿司」が監修した「江戸前の匠すし5種盛り」(880円~)。監修者はこの方……

大和寿司の代表取締役、入野光広さん。第一弾の築地フェアでもスシローとタッグを組んだが、「ただ美味しいものを食べてもらうだけじゃなく、お客さまを喜ばせる。そういう考え方がうちと近いと感じたし、今回のようなコラボ企画も面白みがあるなと思いました」とコラボを快諾した理由を明かす。

本フェアでは寿司ネタの決め方から味のつけ方まで監修しているとのことなので、実際に食べながら入野さんのコメントも紹介していこう。

こちらは先程の「豊洲 天然本鮪6貫盛り」にも乗っていた漬け赤身(煮切り醤油)。入野さんいわく、「煮切り醤油は醤油とみりんを割ったもので、うちの場合は他の寿司屋よりも若干、気持ち程度煮詰めています」。塩味と甘み、そしてコクのある漬けだれが本まぐろの赤身にベストマッチ。身も程よく締まっていてめちゃくちゃウマい!

こちらは「あじの酢洗い」という聞き慣れないネタだが、「酢洗いは抗菌作用があるんです。酢に長時間漬け込むコハダやサバと違い、アジの場合は酢にサッとくぐらせる程度ですが、これでシャリとネタのバランスもよくなります」とのこと。ネタからもほのかな酸味が感じられて、いつも以上にサッパリしていてこちらもウマし。

たこと煮穴子は「煮詰め」で味付けされている。煮詰めは穴子の出汁を煮詰めて作られるタレで、入野さんによると穴子の質によって味が左右されるらしい。上質な穴子でないと、あまり美味しい煮詰めもできないのだとか。

「スシローさんから、「大和寿司さんの煮詰めを今回のフェアでもやってみたい」っていう提案があったんですよ。最初は『ちょっと無理だろう』と思いました。一気に大量に作るイメージがつかなかったので。でも完成品を試食してビックリ。本当にうちの煮詰めがちゃんと再現されていました。買い取りたいくらい(笑)」

実際に食べてみると、言葉にできないほどウマい! 穴子はとろとろに煮込まれていて舌の上で溶けていく。そして甘じょっぱくてコク深い煮詰めがまた最高……! たこにも煮詰めの味わいがピッタリ合っている。

ラストは、塩いくらといか細巻き。大和寿司ではまさにこれと同じメニューが用意されているらしい。

「塩で水分を抜いているぶん、いくらの味が濃厚になるんですよ。いくらの醤油漬けと比べて、値段のほうも少し上がりますね」

実際に食べてみると、いくらの旨味が凝縮されている感がしっかりと伝わってくるし、このいくらエキスがタレとなり、いかと融合している感じも芸術点が高い。これは病みつきになるウマさ! いかのコリコリ食感もアクセントとしてバッチリだ!

ちなみに、デジタルビジョンと回転レーンを融合させた「デジタル スシロービジョン」、通称「デジロー」は今回のフェアのためのスペシャル仕様となっており、なんと、入野さんが直々にこだわりについて伝授してる仕組みとなっている。近くにデジロー設置店がある人は、ぜひぜひそちらに足を運んでみてほしい。

本フェアは2月16日までの開催予定だが……ええ。こんなウマい寿司、すぐに売り切れてしまうでしょう。ということで、店頭へGo!!