表計算ソフトを使っても「信用できないと電卓をたたく人がいる」――「あまりに馬鹿げているので、転職しました」ある40代女性の記憶

2024年12月19日(木)20時7分 キャリコネニュース

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仕事のやり方が古すぎて残業しまくり、男尊女卑は当たり前……そんな職場で働き続けるのは難しい。投稿を寄せた40代女性(年収450万円)は、かつて「県外郭団体に就職して、2ヶ月で辞めました」と切り出し、驚きのエピソードを明かした。


「そもそも新人歓迎会で、県から出向している方に『ここは辞めた方がいいよ』と耳打ちされました」


入社早々不安すぎるスタートだ。働き始めると、そこは「平成半ばの頃にしても、女をなんだと思ってる?で、あまりにも非効率な職場」だったという。(文:篠原みつき)


「当時は既にパソコンで事務作業が当たり前だったのに、ワープロ専用機使用」



そこでまず教えられたのは、「お茶くみ」だった。朝は女性のみがお湯を沸かし、職員それぞれの名前も書いていない「マイ湯呑み」にお茶を淹れ、席まで「配達」する。人数は不明だが、大人数なら覚えるだけでも手間のかかる作業だ。


「名前を書くか、共通湯呑みを人数分購入すればいいとしか。昼食後にはコーヒーを、またもマイカップで皆に。洗うのは女だけ。湯呑みやカップが誰のものか覚えることから、という謎記憶力を求められました」


非効率なことは実際の業務にも及んでいた。


「当時は既にパソコンで事務作業が当たり前だったのに、ワープロ専用機使用。パソコンもあるにはあるのですが、使いこなす人が少ない。表計算ソフトでロータス123を購入する」


ワープロ専用機も驚きだが、「Lotus 1-2-3」はExcelの台頭によって2013年には販売を終了している。平成の中頃である2000年代にはすでにExcelの時代になっていたため、


「なぜわざわざマイナーを?エクセルじゃないの? 」


と女性が激しい違和感を抱くのも当然だ。


「女だけがお茶だしはおかしいと言っても、将来のためだとか言われる」


しかも、せっかく購入したロータスもこの職場では有効活用されていなかった。


「給与計算が全て手計算で、総務はいつも御前様。車がないので終電には帰る新人には、車を買えとプレッシャー。 仕方ないからロータスで表を作っても、信用できないと電卓をたたく人がいる始末」


いつまでも昭和時代のやり方と価値観がはびこっていた。さすがに改善を試みたが……。


「女だけがお茶だしはおかしいと言っても、将来のためだとか言われる。お茶やコーヒーのサーバーを置きましょうと言っても『できたてが云々』と謎。サービス残業も当たり前で、遅くまで残っているのがいい社員という風潮」


抵抗虚しく、何を言っても聞き入れてはもらえなかったようだ。結局、2か月で職場に見切りをつけた。


「あまりに馬鹿げているので、転職しました。今はさすがに変わっていると信じたいです」

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