キーワードは「ユーザー視点」 AIエージェントと歩む、業務変革の新たな道
2025年3月7日(金)11時0分 PR TIMES STORY
生成AIは、モデル開発のフェーズからビジネス現場での実装に移りつつあります。自律的に業務を進める「AIエージェント」が注目される2024年、NECも11月に高度な専門業務を自動化するAIエージェントを発表しました。NECが見据えるのは、人とAIがまるで同僚のように働き、新しい価値が創造される未来。「AIエージェント元年」とも呼ばれる2025年を迎えた今、NECのAIエージェントへの想いや展望について、コア技術を開発した小山田昌史、技術をサービス化した藤原巧、生成AIビジネスのモデル設計をリードする今井裕子の三人に話を聞きました。
NECのAIエージェントに携わるメンバーたち(左から、小山田・今井・藤原)
まるで“デキる上司”が隣にいるかのような業務遂行
これまで主に人間が行ってきた業務を委ねられる──AIエージェントはそんな存在として期待されています。なかでもNECのAIエージェントが実現するのは、現場における「高度な専門業務」を手間なく自動化すること。人が複雑で細かい命令文は必要なく、業務を依頼するだけで実行が可能です。
依頼した内容はNECのAIエージェントがタスクに分解し、ワークフローを構築します。それぞれの処理に適したAIやツールを自動で選定し、仕事を割り振られたAIやツールが情報を検索して業務を進めます。日本語性能に優れたNEC開発の生成AI「cotomi(コトミ)」と連携しているため「日本語も齟齬なく理解してくれて誰でも使いやすい」。藤原は、例えば「社内のドキュメントから必要情報を取り出して報告書を作成する」際にも役に立つといいます。
実際にNECのAIエージェントへ業務を入力すると、自動的にタスクが分解され、
それぞれの処理が進んでいく
柔軟性も特長の一つです。「NECのAIエージェントは、まるで“デキる上司“がいるかのように、スムーズに仕事を進めてくれます」と話すのは今井。AIエージェントがAIやツールに仕事を割り振り、全体として最良の成果を出す様子は、あたかも優秀なプロジェクトマネージャーがチームを作り上げているようだといいます。仕事をどの単位で切り出すか、誰にどれだけ依頼するか、進捗をどう管理するか。これこそプロマネの腕の見せどころですが、AIエージェントも同様です。ここにもNECの技術が活きており、それぞれのタスクを実行することに最適なAIやツールを見極めるため、本格的な作業の前に少しトライアルとして作業させる仕組みになっているといいます。
例えば、新たなビジネス戦略をつくりたい時。NECのAIエージェントは、市場規模や競合サービスなどを調べ、分析し、事業のアイデアやローンチ戦略をまとめるところまで一気に成し遂げます。実際の業務で使ってみた今井は「AIエージェントが作る戦略は客観的で精度が高いと感じることも多い」と話します。
自身がAIエージェントを活用した中で感じたことを話す今井
お客様目線を徹底 真の価値提供にこだわり異例のスピードで開発を実現
「これまでツールにタスクを依頼する際には、厳密な指示を出さなければならず、面倒さを感じていました」。開発を手掛けた小山田は、誕生のきっかけをそう振り返ります。生成AIの業務変革への活用を、もっと効率的かつ効果的に実装する方法はないものか。そこでタスク分解から実行までを全て自動で実行するAIエージェントを着想し、関係者向けの展示会でデモを見せたところ、反応は想像以上。「いつから使えるのか?」「いくらなのか?」という具体的なリアクションに触れ、お客様に貢献できる手応えを感じたといいます。それが今の形の原点となっています。
ひとりのユーザーとして必要な機能を模索するからこそ、真にお客様の業務変革の実現に貢献できるサービスを生み出すことができる。「開発チームのメンバーにはドッグフーディングの重要性をよく伝えます。開発したサービスの一番のお客様は自分自身であり、自らユーザーとなって改善を重ねていく考え方です」。
NECのAIエージェント開発のきっかけを振り返る小山田
サービス化は異例のスピードで実現しました。AIエージェントを着想した4ヶ月後には開発がほぼ完了し、2024年11月にはサービスを正式に発表。通常のサービスのリリースには約3年かかるとも言われる中で、なぜ迅速なサービス化を実現できたのか。背景にあるのがNECの組織改革です。研究、開発、サービス提供とそれぞれ別の組織だった生成AIサービスの事業部門を1つの組織に統合。社内の横軸の相談が気軽にできるようになり、お客様の要望を迅速に開発に反映できるようになりました。サービス化に尽力した藤原は「活用方法を模索する段階からスピード感をもって検証を重ねることで、お客様へ更なる価値を提供することにつながった」といいます。
藤原は組織変更後の変化によって起きた変化を実感したという
NECだから実現したAIエージェントで見据える新しい社会の形
お客様目線での開発を続けてきたNECのAIエージェント。リリース直後から問い合わせも多く、新機能への期待も寄せられるなど、関心は高まっています。お客様への提供に先駆け、2024年12月からグループ社員に展開を始め、実際に使ってみた社員からの期待の声も大きいといいます。AIエージェントをはじめとしたNECの生成AIサービスは、お客様の変革を成功へ導く価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」の中でも、重要な位置付けのサービスの一つです。
「インフラを支えてきたNECだからこそ、誰もが公平に生成AIを使える社会を実現することができる」。徹底したユーザー目線で開発してきた小山田たちがお客様の業務変革の先に見据える未来は、NECがPurposeに掲げる「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会」を実現する未来でもあります。
NEC Generative AI: 人が携わるすべての仕事を変えていく生成AI
https://jpn.nec.com/LLM/index.html?nid=jpntop240002
NEC、高度な専門業務の自動化により生産性向上を実現するAIエージェントを提供開始 (2024年11月27日)
https://jpn.nec.com/press/202411/20241127_01.html
NEC Stories:NECグループの様々な取り組みを「カンパニーストーリー」としてお伝えするコーポレートブログ
https://jpn.nec.com/corporateblog/index.html
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