富士山周辺で吊るし雲が出現 天気下り坂の兆し
2025年1月19日(日)8時25分 ウェザーニュース
2025/01/19 07:53 ウェザーニュース
今日19日(日)朝は富士山の周辺で「吊るし雲」が見られています。
上空が湿っていて風の強い時に山の風下側に現れることが多く、通常の雲と違ってあまり動かないのが特徴の雲です。まるでUFOのような独特の形をしています。
上空に湿った空気が流れ込む
吊るし雲やレンズ雲は高い山の風下に現れます。
・上空の風が強い
・湿った空気が存在する
という状況の時に発生しやすくなります。
上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。
時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
富士山に近い河口湖のウィンドプロファイラによると上空約3,000m付近で10m/s超の西南西風が吹いています。高気圧の中心が東に離れたことで、上空には少しずつ湿った空気が流れ込んで、こうした雲を作り出したと考えられます。
今日の吊るし雲は、午後にかけての天気の崩れを示唆するものとなりそうです。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)