とらドラ!一期のキャラの配色について
今更ながら語ってみる.
(以下一期,しかも一期の初めの方にだけ適用される考察)
とらドラ!のアイキャッチの推察 - ゴールデンタイムズ
今更気づいたんだが
ひょっとしてアイキャッチって、各話でのキャラの関係図みたいなものなのかな?
なんて指摘があるように,アニメ版のロゴとキャラはリンクしている.
また,同じようにそれぞれの色がキャラとリンクしてもいる.それはOPやED(傘の色)を見れば解る.
で,今回問題にしたいのは,なぜこの配色になったのかという点.
キャラの性格を象徴している
まず考えられるのは,キャラの性格を象徴した配色になっているのではないか?という読み.
これはある程度妥当性があると思われる.
大河と亜美は,エキセントリックな性格であるため「赤」.
実乃梨は,つかみ所がなく,底抜けに元気だから「青」.
竜児と北村は,基本的に品行方正でいいやつだから暖かい感じの「橙」.
大体あってるけど,ちょっと疑問が残る.
それは,「何故こんなに近い色で配色したのだろうか?」という疑問である.
通常,こういった形でキャラに色付けする場合,個性を出すというかキャラ立ちさせるためにできるだけ離れた色をつけるものだからだ.
これがわかりやすいけど,要するに何故「緑」を入れないのか?少なくとも北村は「緑」であってもいいのではないか?
(もちろんデザインした人のセンスだと言われてしまえば,それまでだけど)
キャラの役割を象徴している
で,次に考えるのが,キャラの役割を象徴しているのではないか?という読みだ.
大河と亜美は,性格が破綻していていつも問題を起こすから似た色.
竜児と北村は,エキセントリックで性格破綻者/社会不適合者である彼女たちを癒す存在だから似た色.
実乃梨は,ちょっとズレたところにいるから暖色系でない色.
こんな感じか.
で,この読みはEDの解釈にも使える.
EDで見るとらドラ!という物語
もともととらドラ!一期のEDには違和感があった.
恋愛モノのEDとしてはおかしい気がする.(二期のEDはそれなりに恋愛モノのEDっぽいけど)
これは,EDで主人公竜児が登場する全カットなんだけど,全部に北村が入ってる.
普通の恋愛モノのEDなら,「手乗りタイガー」を竜児が抱きかかえるカットなりが入って,「大河と竜児の気持ちが通じ合いましたー暗喩です(隠れてないけど)」って意味にして終わらせたりするんだろう.
しかし,断固として竜児と北村を一緒に出してる.なんでだろう?
理由は,竜児と北村が物語の中で同じ役割を与えられた人物であるからだ.
キャラの色も同じで,EDでは同一フレームに必ず収まっていて,ほとんど同一人物扱いをされている.
だから,このEDからとらドラ!は,恋愛モノというよりは,「手乗りタイガー(ねこ?)」が象徴する彼女たちの問題を,男たちが癒し,手なずける物語として解釈できる気がする.
とらドラの電凸後とキャラクターデザイン比較 - WebLab.ota
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