丸山隆平が色気をまとう「浪人街」稽古場公開、入野自由に厚い信頼寄せる「本当に頼もしい」

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丸山隆平が主演を務める舞台「浪人街」の稽古場公開と囲み取材が、1月20日に東京都内で行われた。

「浪人街」稽古場の公開の様子。左から玄理、丸山隆平。

「浪人街」稽古場の公開の様子。左から玄理、丸山隆平。

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「浪人街」稽古場での囲み取材より。前列左から神保悟志、玄理、丸山隆平、板尾創路、後列左から矢柴俊博、入江甚儀、入野自由、藤野涼子、佐藤誓。

「浪人街」稽古場での囲み取材より。前列左から神保悟志、玄理、丸山隆平、板尾創路、後列左から矢柴俊博、入江甚儀、入野自由、藤野涼子、佐藤誓。[拡大]

浪人街」は、山上伊太郎が書き下ろし、1928年にマキノ正博の監督で制作された「浪人街 第一話 美しき獲物」から始まるサイレント映画シリーズ。今回の舞台化には、荒牧源内役の丸山のほか、お新役の玄理、赤牛弥五右衛門役の入野自由、おぶん役の藤野涼子、母衣権兵衛役の入江甚儀、藤兵衛役の佐藤誓、小幡七郎右衛門役の矢柴俊博、小幡伝太夫役の神保悟志、土居孫左衛門役の板尾創路が出演する。

「浪人街」稽古場の公開より、丸山隆平(奥)と入野自由(手前)。

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稽古開始から3日目だったその日、報道陣に披露されたのは、第1部の1場と4場。1場は、アウトローの浪人たちが集まったにぎにぎしい居酒屋で、新顔の源内(丸山)と、街の用心棒である赤牛(入野)が、ひょんなことから刀を合わせるシーン。丸山はおぼつかない足取りで飲んだくれの源内を巧みに演じ、ふと落とした視線には色気もにじませる。入野はけんかっ早い赤牛役をキリリと演じ、場を引き締めた。

打って変わって静かな料亭が舞台となる4場は、そこで働くおぶん(藤野)が、悪党旗本たち(矢柴、神保)から盗みの疑いをかけられる場面。いよいよおぶんが旗本たちに斬られる……とそこへ、2人の女性をはべらせて上機嫌な源内が現れる。丸山は、目前の光景に「人斬りだ!」と慌てふためく源内をコミカルに表現し、場の緊張感は一気に解かれた。稽古期間序盤にもかかわらず、演者は高い熱量の演技を見せ、稽古場は早くも血気盛んな雰囲気で包まれていた。

「浪人街」稽古場の公開の様子。

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その後の囲み取材にはメインキャストたちが出席。丸山は「源内は自由奔放で女にはだらしない人物ですが、後半に向けて変化していく様を描ければ」と意気込む。前日に稽古に合流した入野は「僕ら(丸山と入野)は昨日初めて殺陣合わせをして。最初はめちゃくちゃ緊張していましたが、丸山さんが温かく迎え入れてくれたので、思い切ってできました」と笑顔を見せる。なお入野は、現在KERA CROSS 第6弾「消失」に出演中。丸山は「今、舞台期間中ですからね。その間に声の仕事もやってますから!」と入野のすごさを本人に代わって報道陣にアピールし、「自分のものにするのが早く、本当に頼もしいなと思っています」と大きな期待を寄せた。

「浪人街」稽古場での囲み取材より。前列左から玄理、丸山隆平、板尾創路、後列左から入江甚儀、入野自由、藤野涼子、佐藤誓。

「浪人街」稽古場での囲み取材より。前列左から玄理、丸山隆平、板尾創路、後列左から入江甚儀、入野自由、藤野涼子、佐藤誓。[拡大]

玄理は、見どころとなる大人数での集団殺陣について「丸山さんから『動きがムエタイの選手みたいできれい』と言ってもらったので、もっと磨いていきたいです」とコメント。居酒屋店主・藤兵衛役の佐藤は「初日に張り切って殺陣稽古をしたら、翌日、箸が持てなくなりました(笑)。大立ち回りには参加しませんが、原作にない殺陣シーンを作っていただいたので老体に鞭打ってがんばります」と明かす。

「浪人街」稽古場公開の様子。

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また、悪党旗本の小幡伝太夫役を演じる神保は「悪役は“大好物”。存分に楽しみたいと思います」とニヤリ。同じく悪党旗本・小幡七郎右衛門役の矢柴は「終盤に源内と一騎打ちする場面がありますが……もしかしたら勝つかもしれません」と思いがけない発言で場を沸かせ、お新を巡って源内とライバルになる母衣権兵衛役役の入江も「源内から、お新をぶんどってやります!」と高らかに宣言した。藤野は自身が演じるおぶんについて「お兄ちゃんが大好きで、兄を思っていろいろな行動を起こします」と注目してほしいポイントを語り、そんなおぶんの兄・土居孫左衛門役の板尾は「侍のプライドを持ちながらも、周囲からは一線を引いている役どころ」と自身の役柄を紹介。さらに板尾は、丸山について「色気があって、源内というキャラクターにぴったり」と太鼓判を押した。

「浪人街」稽古場公開の様子。

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本作への出演が決まったときのSUPER EIGHTのメンバーの反応を問われると、丸山は「あまり互いの個人仕事に関してやり取りはしないんですよね。稽古場で台本を読んでいるメンバーがいたら『映画かなあ、舞台かなあ』みたいにのぞいたりはしますけど(笑)」と明かしつつ、「毎回舞台を観に来てくれるヤスくん(安田章大)とは、先日、舞台談義をしました。彼自身も面白いことを考えているらしく……乞うご期待!」とファンの期待を煽る。最後に、改めて本作の観客に向けたメッセージを求められた丸山は「私たちが作り上げる『浪人街』。当時の人々の暮らしと現代を重ね合わせながら、エンタメとしても社会派作品としても楽しんでいただけるはず。スッキリした気持ちで劇場をあとにできるのではないかなと思います」と述べ、囲み取材を締めくくった。

公演は2月20日から3月16日まで東京・新橋演舞場、21日から28日まで愛知・御園座、4月2日から10日まで京都・南座で行われる。

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舞台「浪人街」

2025年2月20日(木)〜3月16日(日)
東京都 新橋演舞場

2025年3月21日(金)〜28日(金)
愛知県 御園座

2025年4月2日(水)〜10日(木)
京都府 南座

スタッフ

原作:山上伊太郎
脚本:倉持裕
演出:一色隆司

出演

荒牧源内:丸山隆平
お新:玄理
赤牛弥五右衛門:入野自由
おぶん:藤野涼子
母衣権兵衛:入江甚儀
藤兵衛:佐藤誓
小幡七郎右衛門:矢柴俊博
小幡伝太夫:神保悟志
土居孫左衛門:板尾創路

公演・舞台情報
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読者の反応

norio @2012norio

トレンドに入ってたんですけど、
浪人街っていうから、
高田馬場とか、代々木とか、なんかそういうの連想してしまったよ・・・w https://t.co/0FgXcH79fg

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