レシートの読み取り精度が99.98%と謳う家計簿アプリ、ドクターウォレット。「オペレーターがデータを入れてくれて快適」「支出をカテゴリで分けてくれる」と評判です。しかし、「未対応のカードpay、入金型電子マネーの手動入力が厳しい」などの気になる評判も存在し、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はドクターウォレットの口コミや評判が本当か確かめるため、以下の4つの観点で検証を行いました。
さらに、ZaimやOsidOriなど人気の家計簿アプリとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。プレミアムプランの機能や、家族と家計簿を共有する方法も調査したので、家計簿アプリ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
ドクターウォレットは、買ったものを手間なく・正確に記録したい人におすすめ。レシートはオペレーターが手入力するため、正確に記録されます。比較したなかではレシートに折り目やしわがあると認識されにくいアプリもあったのに対し、金額と品目名の入力精度が頭ひとつ抜けていました。入力完了までは通常24時間以内と時間がかかりますが、正確さにこだわるならアリです。
無料で使える機能が多いのも魅力。無料機能の豊富さの検証では、11項目中9項目をクリアしました。クレジットカード・電子マネーとの連携や固定費の自動入力など、手入力の手間を省く機能が満載です。コストをかけずに家計簿アプリを活用したい人にぴったりでしょう。
「支出をカテゴリで分けてくれる」との口コミどおり、収支の振り返りに役立つ機能も充実していました。カテゴリ分けによって毎月何にお金を使っているか分かりやすいうえ、用途ごとの予算設定も可能。支出の内訳は棒グラフで確認でき、有料プランに加入すればデータのダウンロードもできます。
しかし、連携できる金融サービスが多くない点は惜しいところ。銀行とは連携できず、クレジットカードや電子マネーの対応数も比較したほかのサービスより少なめでした。キャッシュレス派の人は、普段使っているサービスが自動入力されず、手入力が必要になるかもしれません。
気になる情報漏洩のリスクは低そうです。パスコードロックでアプリを第三者に見られるリスクを回避でき、万一の不正利用時にはアラートが来る仕組みでした。連携できる金融サービスの少なさは気になりますが、現金派の人やレシート・領収書の記録を丸投げしたい人には有力候補となるアプリです。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
ドクターウォレットは、株式会社BearTail Xが2013年にリリースした家計簿アプリです。スマホのカメラでレシートを撮って送るだけで、守秘義務契約を結んだデータ入力部隊が、手作業でレシート入力作業を代行します。
今回は、ドクターウォレットを含む人気の家計簿アプリを調査して比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の家計簿アプリを比較検証したところ、ドクターウォレットには4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてくださいね。
「オペレーターが代わりにデータを入力してくれて快適」との口コミどおり、レシート入力が非常に手軽。人の手で入力しているため、自動読み取り機能を採用しているアプリよりも精度が高いとわかりました。
金額と品目名が正しく読み取れているかの検証では、4回試した精度は平均98.75%をマーク。折り目やしわがあるレシートの読み取りの精度は100%でした。
比較したなかでは、読み取り精度が平均80%以上のアプリはほんの一握り。半数以上のアプリは精度30%未満だったことから、ドクターウォレットの実力の高さがうかがえます。
商品ごとに正しくカテゴリ分けされると、見返したときに食費や交通費など、支出がひと目でわかりやすいのが利点です。無駄な出費を見つけやすく、節約のヒントになりますよ。
レシートのデータ化完了までは、通常24時間以内。やや時間がかかりますが、正確さを重視するなら試す価値はあるでしょう。使い方のコツは、レシートを真上から撮影し、ブレ・影をなくすこと。長いレシートは半分に切って横にならべてください。
自分で手入力・編集もできるので、給与明細や自販機の買い物の入力でも活用できますよ。毎月のレシート読み取り枚数は、100枚まで無料。100枚では足りない人は、10枚(300円)・50枚(1,500円)・100枚(3,000円)の追加パックを購入しましょう。
ドクターウォレットは無料で使える機能が比較的多く、無料機能の豊富さの検証では11項目中9項目をクリアしました。コストを気にせず、継続的に家計簿をつけられるアプリといえるでしょう。
比較した半数以上のアプリと同様に、カテゴリは無限に追加できます。支出を項目ごとに細分化でき、何に・いくら使っているか振り返りやすいでしょう。クレジットカードや電子マネーとの連携も無料。手入力いらずなので、ずぼらな人でも続けやすいですよ。
<無料でできること>
比較した半数以上のアプリと同様、カテゴリごとに予算を設定できます。外食代を使いすぎている・被服費は抑えられたなどの振り返りができ、節約のヒントに。予算以内に収まっている項目があれば、節約生活のモチベーションにもなるでしょう。
クレジットカードや電子マネーとの連携データも、独自のアルゴリズムでカテゴリ分け。実際にカテゴリ分け後の明細を確認すると、未分類の項目は20個中9個だけでした。比較したなかには15個以上が未分類だったアプリもあったのに対し、精度が高いといえます。
間違ってカテゴリ分けされた項目も20個中3個ありましたが、一度手動で設定すると、2回目以降は自動でカテゴリ分けされました。使えば使うほど、使い勝手がよくなるのはうれしいですね。
なお、収支は月ごと・年ごとに棒グラフで表示されます。収支のバランスを長期的な視点で支出把握がしやすく、節約が順調かのチェックに役立ちますよ。
強固なセキュリティシステムを備え、安全性への配慮が十分に感じられました。家計簿データはAmazonの堅牢なセキュリティで暗号化された上で保存。また、パスコードロック機能により、第三者に見られるリスクを回避できるのも大きなメリットです。
ドクターウォレットにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。利用を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
連携できる金融サービスの数が少ない点が気がかり。特に銀行との連携は一社も確認できず、比較したZaimやマネーフォワードMEのように10社以上の銀行に対応するアプリもあるなか、評価が伸び悩みました。
対応している電子マネー・QRコード決済も少数で、「未対応のカードPayが増えて手動管理が厳しい」という口コミにも納得です。現金派の方には使いやすいかもしれませんが、キャッシュレス派には不便に感じるでしょう。
今後、連携できるサービスが増える可能性もありそうですが、現時点では金融サービスとの連携の少なさデメリットといえます。
レシートの読み取り機能 | |
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予算設定可能 | |
カテゴリのカスタマイズ可能 |
良い
気になる
PCでの利用 | |
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連携可能な主な金融機関 | |
連携可能な主なクレジットカード | 楽天カード、JCBカード、イオンカード、セゾンカード、エポスカード、オリコカード、dカード、三井住友カード、ビューカード、NICOSカード、au PAYクレジットカード、アメリカン・エキスプレス・カード |
連携可能な主な電子マネー | nanaco、Suica(モバイル)、WAON、楽天Edy、PASMO、ICOCA |
連携可能な主なQRコード決済 | au PAY |
連携可能な主なポイント | Pontaポイント、ANAマイレージクラブ、JALマイレージバンク |
連携可能な主な証券口座 | SBI証券 |
主な有料機能 | 広告非表示、データダウンロード |
集計期間の切替可能 | |
デザイン変更可能 | |
手動入力機能 | |
銀行との連携方法 | スクレイピング方式 |
2段階認証 | |
不正利用アラート機能 | |
パスコードロック機能 | |
自動連携できる決済方法 | クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ポイントカード |
ここでは、ドクターウォレットの気になる点をカバーできる家計簿アプリを見つけたのでご紹介します。
株式会社くふうAIスタジオが運営するZaimは、ダウンロード数1,000万以上の人気アプリ。多数の銀行・電子マネー・QRコード決済と連携できる点が強みです。
d払いやLINE Payなど、ほかのアプリではあまり連携できないサービスとも連携可能なので、キャッシュレス決済派の人にぴったりです。連携サービスが多いと、家計の全体像を把握しやすくなりますよ。
無料プランでも金融サービスの連携数に上限はありません。利用中のサービスを厳選する必要がなく、気軽に家計管理を始められるのもメリットです。
OsidOriは、家族やカップルと一緒に家計簿を管理したい人におすすめ。「夫婦で一緒に、お金をカンタン管理」と謳う家計簿アプリです。共有の家計簿と個人用のページを備えており、1つのアプリで個人の家計簿と共有用の家計簿を作れます。
2019年には、京都銀行主催の「京都デジタルソリューションチャレンジ」において、最優秀賞を受賞。お財布(口座)を家族で共有できるアプリという新しいアイデアが評価されました。家計を見える化しつつプライバシーも守りたいなら、検討してくださいね。
ドクターウォレットは、アプリ内のキャンペーンへの参加でポイントが貯まります。ポイントシステムを活用すれば、1pt=1円で、Amazonギフト券やアプリ内コンテンツと交換可能です。
ポイントの貯め方は、まずアプリのホーム画面からキャンペーン一覧の画面に進みます。次に応募するキャンペーンを選び、コンビニやスーパーで対象商品を購入。最後に、レシートをアップロードすれば完了です。普段の買い物でポイントが貯まるので、ぜひ活用してみてください。
ちなみに、月に一度、XかFacebookでドクターウォレットのことをシェアすれば、30ポイントもらうこともできますよ。
ドクターウォレットを利用する前に知っておくと役立つ情報を、Q&A形式で紹介します。スムーズに使うための参考にしてみてください。
月額600円のプレミアムプランのメリットは、レシートを商品ごとにデータ化してくれる点。フリープランでは合計金額しか表示されませんが、プレミアムプランでは商品単位で記録され、より詳細に家計を把握できます。
また、商品ごとにカテゴリを付与できる・家計簿をCSVファイル形式でエクスポートできる点もメリットです。お金の動きを分析するだけでなく、アプリ終了や機種変更時に備えるバックアップとしても役立ちます。
全画面広告も非表示になるため、広告をわずらわしく思う人は検討しましょう。
家計簿のデータはすべてクラウド上に保存されているため、登録したアカウントのIDとパスワードを共有すれば家族も同じ家計簿にアクセスできます。
ログインパスワードは再設定可能ですが、利用する端末によって操作方法が異なります。Android版のアプリからは直接再設定ができないので注意してください。
Android版は、パスワード再発行画面にアクセスしてメールアドレスを入力・送信し、届いたメール内のリンクからパスワードの再設定。または、PC版で作業することも検討してください。
PC版は、ホーム画面の設定→ユーザー情報を選択し、新しいパスワードを入力すると変更できます。
機種変更しても、家計簿データは消失しません。利用中のデータはすべてクラウド上に保存されているからです。機種変更後に同じアカウントでログインすれば、データは自動的に同期されます。
ただし、iOSユーザーの方は、機種変更前に自身のメールアドレスを登録しておく必要があります。
クラウド上にデータを保存しておくことで、万が一端末を紛失したり故障したりした場合でも、大切な家計簿データを失うことはありません。機種変更や端末トラブルに対して安心して利用できるといえるでしょう。
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