1億を超える楽曲を無制限に楽しめるサブスク音楽配信サービス、Apple Music。インターネット上では「ボカロや歌い手もたくさん入っている」など高評価の口コミが多い一方で、「使いづらい」など気になる評判もあり、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証しました。
さらに、楽曲数が豊富で音質もよく、新鮮な音楽体験ができる人気のサブスク音楽配信サービスとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。月々の値段やファミリー共有の設定方法なども調査したので、ぜひ参考にしてくださいね。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
Apple Musicは音質にこだわりたい人や、新たな音楽との出会いを期待する人におすすめです。ハイレゾ音源や空間オーディオに対応しているため、臨場感のある高音質を楽しめます。比較した12サービスのなかでこの両方に対応していたのは、Apple MusicとAmazon Music Unlimitedのみ。音質重視でサブスクを選ぶなら真っ先に候補になるでしょう。
レコメンド力も優秀です。視聴履歴から作られるプレイリストや、特定の曲・アーティストに似た楽曲を提案するステーション機能から新たな楽曲と出会えます。Instagramに聴いている曲をジャケットと歌詞をつけて投稿できるなど、新鮮な体験も可能。同じ趣味の人とつながれるでしょう。
楽曲数は文句なしの1億曲超え。加えて、膨大なラインナップから目的の曲を見つけるための検索精度も高評価。曲名やアーティスト名がうろ覚えでも、歌詞の一部やタイアップなど断片的な情報から絞り込め、比較した多くのサービスとは一歩差がつくクオリティでした。
気になる点は価格面。個人プランは月額1,080円で、比較した多くのサービスより100円高い設定です。学割プランは大学生や専門学生以上が対象で、中高生には適用されない点も惜しいところ。お得に使いたいなら1,200円で4つのサブスクが利用できるApple One。家族みんなで使うならApple Oneのファミリープランの利用も検討しましょう。
料金は少しだけ高めですが、使い勝手のよさは音楽サブスクのなかでもかなり優秀。アプリが標準搭載されているiPhoneユーザーはぜひ利用してみてください。空間オーディオに対応したAirPodsやBeatsなどのワイヤレスイヤホンを使っている人も、一味違った音質を楽しめますよ。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
Apple Musicは、Appleが提供する音楽ストリーミングサービス。iPhoneやMacにはアプリが標準搭載されていますが、WindowsやAndroidデバイスでもアプリを入れて利用できます。
アプリでは、ダウンロードした曲をオフラインで再生可能。加えて、これまでiTunesを利用していた人も、CDから取り込んだiTunesライブラリの曲も一括管理できて便利です。
どのプランを利用しても、広告なしのストリーミング再生・ダウンロードした楽曲のオフライン再生・友達とのプレイリスト共有などの機能が利用でき、内容に差はありません。ファミリープランは最大6人までアカウントを共有でき、個別の専用のライブラリやレコメンド機能を使えます。
各プランの月額は以下のとおりです。
今回はApple Musicを含む人気のサブスク音楽配信サービスを実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Apple Musicを調査したところ、主に4つのメリットがありました。ここでは、音質の高さや優秀な検索機能、レコメンド機能などよい点を1つずつ解説します。登録前にぜひチェックしてくださいね。
空間オーディオは、全方位から音に包まれているような体験ができるシステム。比較したなかでハイレゾ・空間オーディオの両方に対応していたのは、Apple MusicとAmazon Music Unlimitedのみでした。
ちなみに、ハイレゾの高音質を体験するには専用のイヤホンを使用する必要が。一般的なワイヤレスイヤホンでは、結果的に圧縮音源と同じ音質になります。
そこで注目したいのが、AirPodsやBeatsなどの空間オーディオ対応イヤホン。Apple Musicと組み合わせると音の方向や距離を感じられ、CDとは一味違う体験ができます。空間オーディオ対応のイヤホンを持っている人にはApple Musicがおすすめですよ。
検証では、多くのサービスが洋楽・邦楽ともにアーティストの略称や愛称でもヒット(The Beatles→beatles, ビートルズなど)。差が表れたポイントは、バンドのメンバー名や歌詞、番組名やタイアップといった断片的な情報で曲を見つけられるかです。
たとえば「西川貴教」と検索して「T.M.Revolution」がヒットしたのは、Apple Musicを含む5サービスのみ。「あの日の悲しみさえ」というワンフレーズで米津玄師の楽曲Lemonを見つけられたのは3サービスだけでした。Apple Musicはどの検証でも高確率で曲を発見でき、検索機能の優秀さが光りました。
見つけた曲やアーティスト・アルバム・プレイリストは、星マークをタップするだけでお気に入り登録が可能。曲名やアーティスト名がうろ覚えでも見つけやすく、一度見つけたら登録しておけるので、好みの曲をたくさんストックしておけますよ。
比較したところ、ほとんどのサービスで、再生履歴をもとに自分専用のプレイリストが作られました。一方、特定の曲を聞いた後にレコメンドしながら無限再生する機能は、7サービスのみ対応。Apple Musicは下記の表のように、チェックした機能すべてを備えています。
新しい曲との出会いを求めるなら、Apple Musicのレコメンド機能は大きな魅力。たくさん聞くほど、お気に入りの曲に出会える可能性が高まりますよ。
SNSとの連携も自由度が高く、Instagramにジャケットと歌詞をつけて投稿できます。比較したなかには背景が選べなかったり、そもそもSNS共有機能がなかったりというサービスも。同じ曲やアーティストが好きな人とつながりたい人にぴったりです。
また、Apple MusicとYouTube Music Premiumにはアーティストとアルバムの解説がありました。お気に入りの楽曲をより深く知るきっかけにもなりそうです。
Apple Musicは、豊富な楽曲数と検索精度の高さ、音質のよさもトップクラスで、音楽の新たな楽しみ方もできる優秀な音楽配信サービスであることがわかりました。ここからは、Apple Musicの気になる点もチェックしていきます。
学割プランの対象は大学生や専門学生以上で、中高生は残念ながら適用外。安く利用したいなら、月額1,200円で4つのサブスクが使える「Apple One」に加入するとよいでしょう。最大5人で共有できるファミリープランもありますよ。
Apple Oneとは、Apple Music・Apple TV+・Apple Arcade・50GBのiCloud+をまとめて使えるサービス。単体で利用するよりもお得になるため、利用頻度や共有する人数を踏まえて検討してはいかがでしょう。
<Apple Oneで使えるサブスクリプションサービス>
<Apple Oneの月額>
楽曲数 | 1億曲以上 |
---|---|
最高音質 | ハイレゾ |
空間オーディオ機能 |
価格については、2025年03月04日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
初回1か月無料!
良い
気になる
歌詞表示方法 | 自動スクロール |
---|---|
特典 | |
支払い方法 | クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、キャリア決済、PayPay、Apple Pay |
SNS共有方法 | Instagram、Facebook |
楽曲アーティスト解説方法 | 公式解説 |
スリープタイマー機能 | |
イコライザ機能 | |
カラオケ機能 | |
音声アシスタント対応 | |
PodCast | |
主な対応デバイス | iPhone、Androidスマートフォン、iPad、Androidタブレット、Mac PC、Windows PC、Apple Watch、HomePod、Amazon Alexa対応端末、Chromecast、CarPlay、Android Auto |
無料版 |
Apple Musicは、空間オーディオやハイレゾに対応する音質のよさ、レコメンド力や優秀な検索機能など使い勝手のよさが魅力でしたが、学割の対象範囲が狭めです。
ここでは、Apple Musicが向いていない人におすすめのサブスク音楽配信サービスをご紹介します。
料金をできるだけ抑えたいなら。LINE MUSICがおすすめ。月額料金は980円で、学割やファミリープランも用意されています。学割の対象年齢も広く、小学生以上が対象。中高生でも月額500円未満でお得に利用できますよ。
プラスαの特典も多く、LINEの着信音を配信楽曲に設定できたり、プロフィールのBGMを無制限に変更できたりと、LINEユーザーなら楽しみが広がります。どのプランでもLINEの有料スタンプが無料になるため、たくさんスタンプを使う人は必見です。
一部条件下でレコメンド無限再生ができず、アーティストからのステーション作成もできないなど、レコメンド力はApple Musicをはじめとした上位サービスには一歩およびません。とはいえ、聞けば聞くほどお気に入りの曲に出会いやすく、楽曲検索の精度も良好なレベルです。
比較したなかでは唯一、採点機能つきのカラオケ機能があったのも面白いポイント。安く・楽しく特典を利用したい人は検討してはいかがでしょうか。
YouTube Music Premiumは、好きなアーティストがサブスク未解禁の場合の有力候補。8,000万曲以上の配信楽曲に加え、YouTube上にアップされているMVやLIVE動画などの音源も視聴できます。動画がアップされていれば聞けるため、アニソン・ボカロ好きにもぴったりです。
楽曲の探しやすさも申し分なく、アーティスト名や曲名が正確にわからなくても見つけられました。ただし、YouTubeにあがっている「歌ってみた」動画も検索対象になるため、まれに公式動画が見つけにくいこともあります。
春夏秋冬のシーズンごとによく聞いた曲やアーティストをまとめる機能があり、振り返りも楽しめるでしょう。インスタのストーリーへの投稿、曲に合わせて動く歌詞など、サブスクならではの新鮮な体験も豊富です。
月額料金はApple Musicと同じ1,080円ですが、学割やファミリープランもあります。ハイレゾ・空間オーディオには非対応ですが、音に強いこだわりがなければぜひチェックしてはいかがでしょう。
以下、Apple Musicの詳細も参考にしてくださいね。
最後に、Apple Musicのよくある質問をまとめました。
登録ができているのに楽曲がグレー表示になり再生できない場合は、配信前楽曲・配信が解禁されていないアーティストの楽曲・他人のプレイリスト内のiTunes Store有料楽曲など、複数の可能性があります。グレー表示の場合は聞けない曲と判断しましょう。
また、アプリや端末、イヤホンなどの使用機器の不具合も考えられます。最新のiOSバージョンにアップデートされているか、デバイスが容量不足にではないかなどを確認するのも有効です。楽曲がダウンロードできない場合は通信環境に問題がないかもチェックしてください。
ファミリー共有すると、自分と最大5人までの家族でApple TV+、iCloud+、Apple Fitness+などAppleのサブスクリプションサービスを共有できます。個人で設定した環境設定などは共有されず、料金は基本的に管理者1人が家族全員のサブスクリプション料金を支払う仕組み(※)です。
管理者が「購入アイテムの共有」を無効にすることで、各自が自分で支払うように設定できます
ファミリー共有は、以下の方法で行えます。
Appleに登録された支払い情報は金融機関経由で自動更新される場合がありますが、ここでは手動で変更する方法を紹介します。
<iPhone・iPad・Apple Vision Proで変更する方法>
①設定アプリで自分の名前をタップ
②「お支払いと配送先」をタップ
③既存のカード請求先情報の更新は、該当する支払い方法をタップして「編集」
④新しい請求先情報を入力してから「完了」をタップ
そのほか、登録した支払い方法の削除や追加は「お支払い方法を追加」から可能です。複数の登録がある場合、最優先で請求される支払い方法を入れ替えたい場合も、「お支払いと配送先」から変更できます。
Apple Musicを解約するには、まずApple Musicにログインしましょう。アカウントのアイコンをタップして、「設定」「サブスクリプション登録」「管理」と進み、「サブスクリプションをキャンセルする」を選択します。
解約がうまく行かない場合は、設定アプリからも解約可能。なお、Google Play経由で料金を支払っている場合は、Androidデバイス上のApple MusicアプリまたはGoogle Playから解約する必要があります。
解約後はダウンロードした楽曲もすべて再生できません。解約を迷っている人は注意してくださいね。
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。