シリーズのなかでコスパがよいと評判の、iPad 第9世代。「バッテリーの持ちがよい」、「画面がきれい」と評判ですが、「動作が重くなる」といった口コミもあり、購入すべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、新商品や売れ筋上位など人気のiPadとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、iPad選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
iPad 第9世代は、iPadやタブレットにデビューする人におすすめです。2024年の5月時点でのECサイトでの販売価格は5万円前後。10万円以上と高価なモデルもある iPadシリーズのなかでは、手の届きやすいエントリーモデルです。安価ながらディスプレイの解像度は上位機種とほぼ遜色なし。高解像度の写真もきれいに見え、画質のよさは高評価でした。
バッテリーの持ちも良好。満充電の状態から充電切れになるまで動画を再生したところ、約12時間も持ちました。比較したなかでは最もバッテリー持ちがよく、口コミどおりのスタミナを発揮。加えて、高処理を要求されるゲームを30分プレイしても発熱が少なく、温度上昇を抑えられていました。
処理性能の検証では、比較したモデルの平均値よりも低い結果に。画像100枚の書き出しには約22秒、4K動画の書き出しには約3分20秒と時間がかかっています。読書・SNSといった日常的なタスクは快適にこなせますが、写真や動画の編集作業にはあまり向かないでしょう。ゲームプレイ時も、たまにひっかかりが生じました。
音に立体感があるipadが多いなか、本商品は横持ちすると音が片側からしか出ません。実際に動画を視聴したモニターからは、「迫力が足りない」との指摘が。ホームボタンがあるためベゼル(フチ)が太く、「両手で持ってゲームをすると、キャラクターに指が届きにくい」と感じる人もいました。
安いうえにサイト閲覧・動画視聴・ゲームといった基本的なことは難なくこなせるので、はじめてタブレットを買う人やお子さんが気軽に使うのにぴったり。ただし、動画や画像編集などのクリエイティブな作業で使うなら、より処理性能に優れたiPad ProやiPad Airを検討してみてくださいね。
iPadとは、Apple製のタブレットデバイスのこと。ディスプレイの輝度が高いため、屋外でも画面が見やすいのが特徴です。解像度も高く、一般的なフルHDのノートPCの1.5倍を誇っています。表現できる色の幅が広いので、映画やアニメなども観やすいでしょう。
Apple Pencilを使うことで、思いどおりの線がかける点もiPadのメリット。一般的なタッチペンでは線が歪む・線が太くなる場合がありますが、Apple Pencilは紙にペンで書き込むような感覚でかけます。iPad+Apple Pencilの組み合わせなら、手書きの作業もはかどるでしょう。
本コンテンツでご紹介するiPad 第9世代は「何をする時もパワフル」である点を謳っています。臨場感あふれるゲームにも使えるグラフィックス性能を備えたつくりです。また、資料を確認しながらチャットを行うなど、複数のアプリを同時に使用できます。
iPad 第9世代は2021年9月24日に発売されました。Neural Engineを搭載したA13 Bionicチップを内蔵しており、従来のモデルよりも高速な処理能力が期待されます。
発売当時の価格は、Wi-Fiモデルが税込39,800円・Wi-Fi + Cellularモデルは税込56,800円。主なスペックは以下のとおりです。
ディスプレイには10.2インチのRetinaディスプレイを採用しています。解像度が2,160 x 1,620ピクセルで、鮮明な画面表示が可能です。ストレージは64GBと256GBの2種類から選べます。なお、クラウドや外部機器を使えばストレージ容量は64GBでも十分でしょう。
無線LANは802.11a/b/g/n/ac規格に対応。通信モデルにはWi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルがあります。入力デバイスのApple Pencil(第1世代)とSmart Keyboardに対応し、手書き入力やキーボード入力が楽に行えます。
iPad 第9世代はシルバーとスペースグレイの2色から選択が可能です。ボディの素材には丈夫で軽量性にも優れた100%再生アルミニウムを使用し、環境にも配慮されています。
本体のサイズは幅174.1×高さ250.6×奥行き7.5mmです。重量はWi-Fiモデルが487g・Wi-Fi+Celluarモデルが498gで、持ち運びに便利な軽さを実現。付属品としてLightning - USB-Cケーブルと20W のUSB-C電源アダプタもついてきますよ。
今回は第9世代を含むiPad全7商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
はじめは、処理性能の検証です。ベンチマークスコアおよびゲームや画像・動画編集時の動作性能を以下の方法で評価しました。
ベンチマークスコアは平均を下回る結果に。複数のアプリを開きながらスムーズに動作する処理性能を持っていますが、より新しいM1チップやM2チップを搭載した商品には及びません。
具体的な検証結果は以下のとおりです。
<検証結果>
平均値はすべて執筆時点
高負荷のゲームをプレイしたところ、発熱の少なさが目を惹きました。30分プレイしたときの温度上昇は12.1℃。比較したなかには18℃も温度が上がるものがあったなか、発熱を最も抑えられています(※執筆時点)。
ゲームを起動するまでの時間も問題なし。起動時間は14.37秒で、高評価の基準とした14秒とさほど変わりません。なかなか立ち上がらず、ストレスを感じる可能性は低いでしょう。
プレイ中も大きな支障は生じませんでしたが、ときどき映像処理でひっかかりが。比較したiPad ProやiPad Airシリーズではフリーズやカクつきがまったくなかったことを思うと、処理が少々遅い印象を受けました。
画像・動画編集の速度は遅め。画像・動画の書き出しで必要となるエンコード処理に時間がかかりました。詳しい検証結果は以下のとおりです。
平均値はすべて執筆時点
比較した商品では、iPad ProやiPad Airシリーズは画像・動画のエンコード時間が短く、本商品を含む無印のiPadシリーズは長い傾向が。サイトやSNSの閲覧、簡単な資料作成といっタスクは難なくこなせますが、クリエイティブな作業にはあまり向きません。
次は、画質・音質の検証です。同一の静止画・動画データをタブレット端末で表示させ、5人のモニターが評価を行いました。
描写力は高く、高解像度の写真も細部まで鮮明に見えました。「画面がきれい」という口コミのとおりで、高価格帯のほかのモデルと比較してもほぼ差を感じません。
発色は控えめですが自然な印象。不満に感じるほどではなく、検証に参加したモニター5人全員が描画力・色合いともに満足できると評価しました。
<描写力・色合いについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方、音質の評価はふるわない結果に。おおむねクリアに聞こえますが、一部のモニターは「少し低音がこもっている」と感じていました。
高音・低音のバランスもモニターによって評価が分かれる結果に。バランスが良好と感じているモニターがいた一方で、「低音が聞き取りづらい」と感じた人もいます。
加えて、スピーカーがホームボタン付近にのみ配置されており、画面を横にすると片方向からしか音が出ませんでした。立体感ある音を楽しめたほかのモデルと比較すると、映画などを視聴する際に迫力を感じにくいでしょう。
<クリアに聞こえるか・迫力を感じるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、使いやすさの検証です。
ゲーム・画像と動画編集・動画視聴・読書を5人のモニターが試し、各用途での使いやすさを確認しました。
モニターから高評価だったのは、電子書籍の読みやすさ。画面が大きく「見開きも難なく見れる」と好評です。ディスプレイが11〜12インチの商品に比べると読みやすさはやや劣りますが、「手で持って読む際にちょうどいいサイズ」と感じた人もいます。
「片手持ちしてスワイプするとき、重さを感じる」とのコメントも寄せられましたが、不満を感じる人はいませんでした。快適に操作できるので、読書が捗りそうです。
<電子書籍を読みやすいかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
10.2インチのディスプレイは、画像や動画の編集作業でも利便性を発揮。モニターからは「画面が大きいのでストレスなく作業できる」「細かい作業でもミスをしにくい」と好意的な声が続出しています。
惜しかったのは、ホームボタン搭載でフチがあるところ。ベゼルレスデザインを採用したほかのモデルと見比べると、表示領域が狭い点が少々気になりました。
<画像・動画を編集しやすいかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動画視聴での没入感はやや低め。フチ(ベゼル)が太く、「画面の表示領域が狭い点が気になる」といった指摘が多く寄せられました。
一部のモニターからは、「音量を操作しにくい」とのコメントも出ています。比較したほかのモデルには、画面の向きを考えず直感的に操作できたものが。一方、本商品は画面の向きによってボタンの位置を考えたり、探したりする必要があります。
<動画に没入しやすいかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ベゼルの太さは、ゲームのしやすさにも影響していました。横画面でプレイする際に「指を伸ばさないと操作できない」と感じるモニターがおり、高評価を逃しています。フチやボタンが気になり、「集中力を欠きやすい」と答えた人もいました。
スマホと比較すると没入感は得られるものの、ベゼルレスデザインを採用したモデルと並ぶと物足りない印象。画面いっぱいにグラフィックが広がる感覚を体感したい人は、ほかのiPadを検討してもよいでしょう。
<ゲームをしやすいかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、バッテリー性能と機能性の検証です。
バッテリー性能の検証は、満充電の状態からWi-Fiで動画再生を行い充電が切れるまでの時間を計測。画面の明るさを最大・音声はミュートに設定するなど条件を統一し、バッテリー持ちを評価しました。
機能性の検証では、生体認証機能があるか・スタイラスペンに対応しているか・利用できるキーボードの種類などをチェックしています。
バッテリーの持続時間は、約12時間。全商品の平均である約8時間(※執筆時点)を大きく上回り、トップクラスの評価を獲得しました。
高評価の基準である12時間以上もクリアしており、「バッテリーの持ちがよい」という口コミどおり。日中使い続けても充電切れの心配は少ないでしょう。
機能面はまずまず。指紋認証やFace ID、キーボードには対応していますが、5G・Wi-Fi6には非対応です。ペアリングいらずで接続できるMagic Keyboardにも対応していません。機能性の検証結果は、以下にまとめました。
iPad 第9世代はApple Pencil(第1世代)には対応していますが、第2世代には対応していません。また、比較した商品ではストレージ容量を5種類から選択できるものがあったなか、こちらは64GBと256GBの2種類からのみ選択可能です。
価格の安さを考えると十分に魅力的ですが、より高度な機能を求めるなら上位モデルを候補に加えてもよいでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
44,988円
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販売価格:45,400円
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Apple公式オンラインストアでのiPad 第9世代の取扱いは終了しています。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入しましょう。なお、タイミングが合えば、Appleの「認定整備済製品」として、中古品が販売される可能性もあります。
最後に、処理性能が高く、画像・動画編集も快適にできる商品をご紹介します。
iPad Pro 11インチ(第3世代)はMacBookにも使われているM1チップを搭載し、高い処理性能を持つのが特徴です。ゲームの起動・プレイに加え、負荷のかかる画像・動画編集などの作業もこなせます。クリエイティブな用途で使う人にはうってつけです。
iPad Air(第5世代)もM1チップを搭載し、ゲームも画像・動画編集作業もスムーズに行えます。Magic KeyboardやApple Pencil(第2世代)にも対応し、バッテリー持ちも10時間43分と申し分ありません。仕事・趣味・勉強など幅広い用途で使えるものを探している人に向いています。
シリーズ | iPad Pro(第3世代) |
---|---|
スタイラスペン | Apple Pencil 第二世代 |
画面サイズ. | |
キーボード | Magic Keyboard、Smart Keyboard |
画面サイズ | 11インチ |
リフレッシュレート | 120Hz |
画面解像度 | 2388×1668px |
幅 | 17.85cm |
奥行 | 24.76cm |
高さ | 0.59cm |
重量 | 466g |
OS種類 | iPad OS |
OS詳細 | iPad OS 17 |
画面種類 | 液晶(IPS) |
TVチューナー | 不明 |
コア数 | 8コア |
DCI-P3色域対応 | 不明 |
文字サイズ変更可能 | 不明 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(802.11ax) |
キッズタブレットタイプ | 不明 |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
通信モデル | Wi-Fiモデル、Wi-Fi+Cellularモデル |
手書き入力可能 | |
SIMロック解除可能 | |
最大輝度(公称値) | 600nit |
最大輝度(実測値) | |
SIMカード | nano-SIM |
CPU | Apple M1 |
メモリ | 8GB |
クロック数 | 不明 |
ストレージ | 128GB、256GB、512GB、1TB、2TB |
microSDカード対応 | 不明 |
インターフェース | USB Type-C |
カードスロット | 不明 |
メインカメラ画素数 | 1200万画素 |
インカメラ画素数 | 1200万画素 |
バッテリー稼動時間 | 最大10時間 |
キーボード付き | 不明 |
タッチペン付き | |
生体認証機能 | 顔認証 |
スピーカーの数 | 4個 |
スピーカー性能 | 不明 |
バッテリー容量 | 28.65Wh |
防水機能 | 不明 |
防水性能 | 不明 |
防塵機能 | 不明 |
AirPlay対応 | |
GPS機能 | |
マイクあり | |
特徴 | 不明 |
コンテンツ制限機能(キッズモード) | |
時間制限機能 | |
ブルーライトカットモード | |
Officeソフト付き | |
CPUスコア | 不明 |
連続使用時間 | 不明 |
使用タイプ | タブレット型 |
メーカー所在地 | アメリカ |
筆圧感知レベル | 不明 |
傾き検知機能 | |
角度調整可能 | |
技適マーク取得 | 不明 |
日本語マニュアル対応 | 不明 |
対象年齢 | 不明 |
保護ケース付き | |
ゲームモード搭載 | |
キーボード対応 | |
ホームアプリ対応 | |
サポートサービスあり | |
子供用ホーム画面対応 | |
Googleキッズスペース対応 |
iPad Pro 11インチ(第3世代)をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
筆圧感知レベル | 不明 |
---|---|
傾き検知機能 | |
画面サイズ. | 10.9インチ |
角度調整可能 | |
画面サイズ | 10.9インチ |
リフレッシュレート | 不明 |
画面解像度 | 2,360×1,640 |
幅 | 17.85cm |
奥行 | 24.76cm |
高さ | 0.61cm |
重量 | 461g |
OS種類 | iPadOS |
OS詳細 | iPadOS |
画面種類 | 液晶(IPS) |
TVチューナー | 不明 |
コア数 | 8コア |
DCI-P3色域対応 | 不明 |
文字サイズ変更可能 | 不明 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(802.11ax) |
キッズタブレットタイプ | 不明 |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
通信モデル | Wi-Fiモデル |
手書き入力可能 | |
SIMロック解除可能 | 不明 |
最大輝度(公称値) | 不明 |
最大輝度(実測値) | 不明 |
SIMカード | 不明 |
CPU | Apple M1 |
メモリ | 8GB |
クロック数 | 不明 |
ストレージ | 64GB |
microSDカード対応 | 不明 |
インターフェース | USB Type-C |
カードスロット | 不明 |
メインカメラ画素数 | 1200万画素 |
インカメラ画素数 | 1200万画素 |
バッテリー稼動時間 | 最大10時間 |
キーボード付き | |
タッチペン付き | |
生体認証機能 | 指紋認証 |
スピーカーの数 | 不明 |
スピーカー性能 | ステレオ |
バッテリー容量 | 不明 |
防水機能 | 不明 |
防水性能 | 不明 |
防塵機能 | 不明 |
AirPlay対応 | 不明 |
GPS機能 | 不明 |
マイクあり | |
特徴 | 不明 |
コンテンツ制限機能(キッズモード) | |
時間制限機能 | |
ブルーライトカットモード | |
Officeソフト付き | 不明 |
CPUスコア | 不明 |
連続使用時間 | 不明 |
使用タイプ | タブレット型 |
メーカー所在地 | アメリカ |
筆圧感知レベル | 不明 |
傾き検知機能 | |
角度調整可能 | 不明 |
技適マーク取得 | 不明 |
日本語マニュアル対応 | 不明 |
対象年齢 | 不明 |
保護ケース付き | |
ゲームモード搭載 | |
キーボード対応 | |
ホームアプリ対応 | |
サポートサービスあり | |
子供用ホーム画面対応 | |
Googleキッズスペース対応 |
iPad Air(第5世代)をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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