「さまざまな映像を圧倒的な臨場感で表現する」と謳う55インチテレビ、パナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800。「立体感のある画像」「サクサク動いてストレスがない」と評判です。一方で「音質は物足りない」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の55インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、55インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
パナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800は、映画をよく見る人におすすめです。実際に映画モードに設定すると、製作者が意図する色味をほぼ再現できていたうえ、有機ELディスプレイならではの深みのある黒も目を惹きました。視野角も比較した商品内ではトップクラスに広く、斜め45度の位置からでも正面と変わらない見え方です。家族みんなできれいな映像を楽しめるでしょう。
ネット動画も、明暗がはっきりしたノイズのない高解像な画質です。Netflixの「トップガン マーヴェリック」を見たモニターからは、「気づいたら映像に目を奪われていた」との声も聞かれました。「さまざまな映像を圧倒的な臨場感で表現する」との謳い文句にも頷けます。
地デジやスポーツ動画も、バランスの取れた自然な色味が好評。地デジ映像は一部テロップにノイズを感じた人がいたものの、髪の毛や肌の質感まで伝わりました。スポーツ映像では動きに残存感が気になる人がいましたが、多くの人が鮮やかで動きがなめらかと感じています。
主要なネット配信サービスに対応しているのも魅力。リモコンには8種類のショートカットボタンを備え、NetflixやYouTubeなどをワンタッチで楽しめます。Amazon Alexaとビエラ音声操作にも対応し、快適に操作できるでしょう。地デジなら同時に2番組を録画可能で、コマ送り・倍速再生などレコーダー感覚で使えるのも利点です。
「音質は物足りない」との口コミがありましたが、音の専門家は「セリフやボーカルの声がクリアで細かなニュアンスまで伝わりやすい」とコメント。テレビ本体のスピーカーだけでも音をクリアに再現できます。一方、起動時間は本体が平均4.17秒・YouTubeが平均5.36秒と遅めでした。起動時間にこだわるなら、ほかの商品も検討してみてください。
今回ご紹介するパナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800は、「さまざまな映像を圧倒的な臨場感で表現する」と謳う2023年モデル。黒の再現度が高い有機ELディスプレイを採用しているのが特徴です。有機EL素子が自発光することにより、バックライトを使用する液晶ディスプレイよりも、コントラストが高く色再現が豊かになる設計ですよ。
映画・スポーツ・トークなどさまざまなシーンに合わせて映像を最適化する、オートAI画質機能も搭載しています。1秒間あたりのフレーム数が従来の2倍である4K映像に対応し、ゲームやネット動画を高画質で楽しめる仕様も魅力でしょう。
VIERA(ビエラ)は、パナソニックが手がけるテレビシリーズ。55V型・65V型・77V型などの大画面4K有機ELテレビや、4Kブルーレイディスクレコーダー一体型テレビ、キャスターつきスタンドが備わったレイアウトフリーテレビなど、目的に合わせた幅広いモデルを展開しています。
臨場感のある音を体感できる「360立体音響サウンドシステム」を採用しているのもポイント。スピーカーを本体上部に配置し天井に音を反射させることで、迫力あるサウンドを生み出す設計です。メーカは、「テレビのスピーカーだけで立体音響を楽しめる」と謳っています。
外づけHDDも利用でき、スマホでの視聴・予約も可能。地上・BS・110度CS放送のチューナーが備わり、HDDに2つの裏番組を録画できます。4Kチューナーは2つ備え、新4K衛星放送の2番組同時録画もOKですよ。
<スペック>
転倒防止スタンドが付属しているのもうれしいポイント。地震が起きたり子どもが揺さぶったりしても、倒れにくくなる設計です。本スタンドは「テレビスタンドの転倒防止機構」として、2019年にキッズデザイン賞審査委員長特別賞を受賞しています(参照:公式サイト)。なお、付属品は以下をご確認ください。
<付属品>
今回はパナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800を含む、人気の55インチテレビを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の55インチテレビを比較検証したところ、パナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800には8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
はじめにオーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三氏の監修のもと、映画の再現性を検証。結果、制作者が意図する色味を再現できており、比較した商品内でもトップクラスの高評価を獲得しました。
「映画/シネマ」モードでは、色の正確さを表すΔE(デルタE)値が、一般的に人間の目では大きな違和感がないとされるΔ3以下のΔ1.01を記録。比較した全商品の平均値Δ5.07(※執筆時点)を大幅に下回りました。
コントラスト比も高く、黒部分の輝度は0.001cd/m2と全体平均値0.15cd/m2(※執筆時点)を下回り、深みのある黒を表現できています。白部分の輝度は、全体平均値325.7cd/m2(※執筆時点)と同レベルの344.13cd/m2でした。メリハリのある画質で、作品の世界観を存分に堪能できそうです。
色域の広さは、基準としたBT.2020に対して76.06%をカバー。全体平均値78.1%(※執筆時点)と同レベルで平均的な数値ですが、コントラストの高さと自然な色味で作品の世界に入り込めるでしょう。映画をよく鑑賞する人におすすめです。
次にネット動画の画質を検証。20〜50代の男女10人のモニターが、出荷時の「オート AI」モードでNetflixの「トップガン マーヴェリック」を見たところ、解像感・ノイズの少なさに全員が「満足」と回答しました。
人・もの・背景などの輪郭がとてもくっきりしており、映像の乱れやノイズはほとんどありません。オーディオ&ビジュアルライターの折原一也さんからも、「映像の自然な情報の豊富さがよく、気張らず安心して見られる」と好印象。ネット動画の画質にこだわる人も満足できそうです。
コントラストも高く、モニター8人が高評価をつけました。明るい部分は眩しく、暗い部分はより暗く再現。一部「黒い部分の表現があまい」と感じた人がいたものの、全体的な満足度は高めです。コントラストが低く物足りなさを感じた商品とは異なり、明暗がはっきりした映像を楽しめるでしょう。
<ネット動画の画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
地デジ(オートAI設定)も自然かつ立体感ある映像で、評価は優秀。ワイドショーでは人の肌が少し薄いと感じた人がいたものの、多くの人が自然な色味に満足しました。折原一也さんも「画面全体の奥行きや立体感も含めて、とてもきれい」とコメントしています。
スタジオセットは、一部彩度が物足りないと指摘する人もいましたが、多くの人が「きれいに再現できている」と回答。比較したほかの商品には、奥行きを感じにくく没入感に欠けるものがあったのに対し、本品は「立体感のある画像」との口コミにも頷ける結果でした。
解像感も高く、肌や髪の毛の質感、服のシワまでくっきり再現できています。「テロップが動いている際にノイズを感じた」との意見があったものの、大半のモニターは「ノイズはない」と答えました。出荷時設定のままでも画質の満足度が高く、設定に悩むことなく楽しめますよ。
<地デジの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
スポーツ映像は、動きが比較的なめらかで色味もくっきりしています。出荷時の「オート AI」のまま地デジでサッカーを見た専門家からは、「夜のスタジアムの雰囲気がとてもリアル」と好評でした。
比較したほかの商品には、遠近問わず残像が激しく見えやすいものがあったのに対し、ボールや足の動きがなめらかに見えた人が多数。一部選手の動きに残存感が残ると指摘する人がいたものの、約半数のモニターが「満足」と回答しており許容範囲内といえます。
芝は青々と映り、ユニフォームの色もくっきりしていました。色が薄いと感じた人が一部いましたが、多くの人がバランスのよい色味に満足し、スポーツ観戦が好きな人も楽しめそうです。
<スポーツの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
テレビを斜めから見たときの映りも、申し分ありません。視野角の広さを検証したところ、斜め45度の位置で測定したコントラス比は10000:1を記録。正面から見たときと同レベルの5000:1を優にクリアしました。多くの商品が高評価でしたが、全体平均値の5922:1(※執筆時点)も大きく上回る優秀な結果です。
比較したなかにはコントラス比がわずか400:1と、大人数では見づらい商品もあったのに対し、こちらは家事をしながらやソファーのはじに座ってもきれいに見えるでしょう。家族みんなで楽しみたい人にも向いています。
ネット機能が充実し、動画配信サービスへスムーズにアクセスできる点も魅力です。主要なネット配信サービスに対応し、リモコンでも簡単に操作しやすいよう工夫が施されていました。
比較した商品内では一部のモデルが非対応だった、Abema TVやTVerなどの国内向けサービスの視聴が可能。このほか、Netflix・Amazon Prime Video・YouTube・Hulu・Disney+・U-NEXT・DAZNなど人気サービスをカバーしています。
リモコンにはショートカットボタンが用意され、Netflix・Amazon Prime Video・YouTube・Hulu・Disney+・U-NEXT・Abema TV・TVerはワンタッチで起動が可能。Amazon Alexaとビエラ音声操作に対応し、音声のみで操作できるのも便利です。文字入力が苦手な人でも、手軽にネット動画を楽しめるでしょう。
録画機能も良好で、地上デジタル放送なら、裏番組を同時に2つ録画可能。見たい番組が同じ時間に重なっても、見逃すことなく楽しめますよ。
録画した映像を視聴するための便利な機能も搭載。比較したなかにはチャプター送りや倍速再生ができない商品があったのに対し、30秒コマ送り・オートチャプター機能・音声つき1.3倍速再生機能に対応していました。録画した番組を再生する際は、レコーダーのように操作できるでしょう。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
パナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
動作速度は、比較した商品内ではあと一歩の結果に。リモコンの電源ボタンを押してからテレビが起動するまでの時間は平均4.17秒と、比較した全商品の平均3.07秒(※)より約1秒多くかかりました。
また、テレビの電源がオンの状態でリモコンのアプリボタンを押すと、起動スピードはアプリによってさまざま。「Netflix」は平均2.49秒と、全体平均の2.69秒(※)と同レベルで悪くありません。一方「YouTube」の起動は平均5.36秒と遅く、全体平均2.72秒(※)の倍近い時間がかかりました。
「YouTube」を頻繁に視聴する人や、本体の起動時間にこだわる人は、使いにくいと感じる可能性があるでしょう。
全体平均値は執筆時点での数値です
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ここでは、パナソニック VIERA 有機ELテレビ TH-55MZ1800とは違う魅力を持つ、ほかの商品をご紹介します。
REGZAの4K有機EL 55X8900Nは、臨場感ある音と立体感ある引き締まった映像を楽しめる1台。有機EL特有の高い黒再現力により、肌の陰影や夜景に深みがあった点が目を惹きました。地デジだけでなく、動画配信サービスも4K相当のきれいさで視聴できますよ。
音質も優秀で、映画館のような立体的なサラウンドを自宅で楽しめます。使い勝手も良好で、本体の起動時間は約4秒と比較的速く、YouTubeやNetflixなどのアプリ起動も約1.5秒とかなりスピーディでした。番組・動画をスムーズに視聴したい人にも向いているでしょう。
REGZA 4K有機EL 55X8900Lは、音の立体感が優秀な商品です。スピーカーを6基搭載し、クリアな高域再生とパワフルな低音再生を実現。立体感のある臨場感と迫力ある音を楽しめます。
新エンジン「レグザエンジンZRⅡ」により、地デジ・4K放送からネット動画まで高精細な映像を視聴可能。地デジチューナーを3つ搭載し、2番組の同時録画もできます。動作速度も速く、ストレスフリーで操作できるでしょう。
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