生ごみの処理が簡単にできると話題の生ごみ処理機、島産業 パリパリキューブライト アルファ PCL-33。インターネット上では「嫌なニオイが出ない」と評判です。しかし、「音がうるさい」との気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の生ごみ処理機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、生ごみ処理機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
島産業 パリパリキューブライト アルファ PCL-33は、はじめて生ごみ処理機を使う人・コスパ重視の人におすすめです。生ごみの下処理は水切りだけと簡単で、専用バスケットを三角コーナーとして使えば、そのまま処理を行えます。比較した商品内には処理後にごみをかき出す必要があるものが見られたなか、本品はバスケットのまま手を汚さずサッと捨てられました。
実際に白米・生さば・果物と野菜の皮を入れると、処理中にニオイ漏れしにくかった点もメリット。臭気判定士が使用開始から30分おきにニオイを確認したところ、感じたのはわずかな玉ねぎ臭のみでした。比較した素材のニオイがダイレクトに伝わる商品と並ぶと、「嫌なニオイが出ない」との口コミどおり異臭が周囲に漏れにくいといえます。
しかし、処理後のニオイ残りは上位商品に一歩及ばず。乾燥後のごみに対し、臭気判定士は「魚の油のニオイが残っている」と指摘しました。比較した商品の約半数が、ニオイがほぼなかったことを思うと、処理後の異臭が気になる可能性が高いといえます。
使用後に魚の油が広範囲についていた点も気がかり。内部にごみはつきにくいものの、洗うのに少々時間がかかり、「お手入れは簡単」との謳い文句に大きくは頷けません。魚を処分する際は入れる量に気をつけましょう。一方「音がうるさい」との口コミ反し稼動音は小さめ。50cm離れた地点での騒音値は、比較した全商品の平均44.91dB(※執筆時点)を下回る平均43.6dBを記録しました。
執筆時の価格は税込30,360円(公式サイト参照)と手頃。比較した商品内には60,000円前後のものが多かったことを考えると、総合的に高評価だった本品はコスパに優れているといえます。使い勝手がよくはじめての人でも扱いやすいので、ぜひ検討してみてください。
そもそも生ごみ処理機とは、熱風を当てて生ごみを乾燥させるアイテム。乾燥することで生ごみ特有のニオイや害虫の発生を防げます。使用後は生ごみが軽く小さくなるため、捨てる際にかさばりにくい点もメリットです。自治体によっては購入にあたり補助金が出る場合もあるので、ぜひチェックしてみてください。
今回ご紹介するパリパリキューブライト アルファ PCL-33は、1〜3人用の生ごみ減量乾燥機。ご飯・麺類・野菜や果物くず・茶殻・肉・魚といった、人が一般的に食べられる食材や調理物すべてに使用可能です。
毎日使いやすいよう、コンパクトなサイズ・静音性も追求。専用バスケットは水切りネットを貼ることで、三角コーナーとしても使えますよ。洗剤でつけ置きでき、お手入れは簡単と謳っています。
販売元の島産業は、リサイクル・ごみ処理などに使用する工業製品の製造・販売を行うメーカーです。人気商品であるパリパリキューブをはじめ、環境に配慮した商品を展開。ごみの再資源化・CO2の削減に積極的に取り組んでいます。
処理方法は温風乾燥式で、下処理方法は水切りのみでOK。バスケットに骨や爪楊枝が入っても大丈夫なつくりで、面倒な分別作業をせず運転できます。最大容量は約700gです。
少ないエネルギーで高い乾燥効率を実現する、独自技術のPシステムを搭載。150Wとドライヤーの約1/10の出力のヒーターで空気を60〜80℃に温め、処理物に向けて送風します。活性炭を使ったフィルターつき脱臭ユニットが備わり、使用中のニオイにも対応。パッキンのないデザインですが、本体が空気を吸い込みニオイ漏れが気になりにくい仕様です。
運転モードは、自動停止機能つきの節電モード・9時間運転の通常モードの2種類。3時間後スタート予約機能もあり、就寝時や外出時に稼動させたいときに便利です。万が一に備え、本体が倒れた際や上部のみが床に置いてあるときには、動作しない設計。誤って取っ手を持ち上げたときも停止するため、小さな子どものいる家でも使いやすいでしょう。なお、取扱説明書は公式サイトで確認できます。
サイズは幅215×奥行215×高さ283mmで、A4用紙1枚分ほどの大きさ。重さは約2.1kgです。付属品としてバスケット・脱臭フィルター・専用マット・バスケット用水切りネット15枚がついてきます。直射日光の当たらない水平な場所で、四方を壁から20cm以上離して設置しましょう。
カラーは全4種類を用意。検証で使用したトリコロールのほかにブルーストライプ・ピンクゴールド・グレイッシュシルバーを展開し、インテリアに合わせて選べます。どれもごみ処理機とは思えないスタイリッシュなデザインですよ。
また同シリーズでは、標準モード・少なめモードの両方に自動停止機能がついた「パリパリキューライト PCL-35」も販売中。見た目はとても似ていますがスペックが少々異なるので、生活に合ったものを選んでみてください。
今回は、島産業 パリパリキューブライト アルファ PCL-33を含む生ごみ処理機全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、処理後のニオイ・処理中のニオイの検証です。
臭気判定士の石川英一さんが商品を使って処理した生ごみのカスを確認し、ニオイは感じるか・ニオイの強さなどをチェック。さらに白米・果物と野菜の皮・生さばを商品を使って処理し、処理開始から10分・30分・1時間・1時間30分・2時間のタイミングでニオイを判定しました。
処理後のニオイを確認すると、だいぶ抑えられたものの魚臭が残っていたため評価は少々伸び悩む結果に。専門家からは「身の中心の油のニオイが残っている」との声が寄せられました。
なお比較した商品の半数ほどは、処理後のニオイの少なさで高評価を獲得。なかでも同メーカーが展開している「パリパリキュー PPC-11-PG」は、処理後に生ごみ臭がほとんどなかったのに対し、こちらは物足りなさを感じる場合があるでしょう。
一方、処理中のニオイはほぼなく高評価。使用開始直後は水蒸気しか感じず、ニオイに気になる点はありませんでした。開始から30分後には専門家から「玉ねぎのニオイがする」との声があったものの、ニオイ自体はわずかです。その後120分が経過するまで大きな変化はありませんでした。
比較した商品内には、中に入れた素材のニオイをダイレクトに感じたものも。本品は気にならない程度なので、使用中に異臭は感じにくいでしょう。「嫌なニオイが出ない」という口コミにも頷ける結果です。
次に、使いやすさ・お手入れのしやすさの検証です。
モニターが商品を手に取り、下処理の方法・ごみの重さが減っているか・処理後の捨てやすさをチェック。さらに処理方法の違い・汚れの付着度を確認して、掃除がしやすいかを確認しました。
使いやすさも高評価です。下処理は水を切るだけとシンプル。なかには分別や食材のカットが必要な商品もありましたが、本品は手間なくサッと入れられました。捨てる際は、バスケットを取り外せば手がごみに触れずに処理できますよ。
比較した商品内には主に乾燥式・粉砕式の2つがありましたが、ごみを捨てやすかったのは本品のような乾燥式のもの。粉砕式はブラシなどでごみをかき出す手間があったのに対し、本品は手間なく簡単に扱えました。
ただ処理後のごみの重さは使用前の44%と、高評価基準とした30%未満には届かず。比較したなかでは粉砕式のほうがカラッと仕上がった商品が多く、こちらはごみの入れすぎに注意が必要です。
処理後はネットごと捨てられるため、容器にごみの付着はほぼ見られませんでした。比較した商品内では粉砕式のものはごみがつきやすい商品が多かったのに対し、本品はすぐに洗う作業にとりかかれます。
しかし、魚の油が広範囲についていたのは気がかり。上位商品の「パリパリキュー PPC-11-PG」は少量しか付着していませんでしたが、こちらは洗うのに少々時間がかかりそうです。「お手入れは簡単」と謳っていますが、上位商品には一歩及びませんでした。
最後に、稼動音の大きさの検証です。防音室で商品を稼動させ、本体から50cm離れたところに騒音計を設置。スタートから1時間後までの平均稼動音を調査しました。
結果、音は平均43.6dBと小さめで、美術館内ほどの音の大きさ(参照:環境省)。比較した全商品の平均値44.91dB(※執筆時点)も下回り、使用中の音は気になりにくいといえます。「音がうるさい」という口コミがありましたが、就寝中の妨げにもなりにくいでしょう。
下処理方式 | 水切り |
---|---|
処理方式 | 乾燥式 |
運転音 | 標準モード:43.6dB/節電モード:43.9dB |
良い
気になる
最大容量 | 約0.7kg |
---|---|
お急ぎモード | |
処理時間 | 節電モード:約4時間20分~5時間40分/通常モード:約9時間 |
消費電力 | 150W |
電気代(実測値) | 通常モード:約17円/回 、節電モード:約15円/回 |
電気代(公称値) | 通常モード:約22~26円、節電モード:約12~15円 |
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島産業 パリパリキューブライト アルファ PCL-33は、FAXでの注文を受付中です。公式サイトに専用シートやFAX番号の詳細があるので、チェックしてみてください。執筆時の値段は税込30,360円です(公式サイト参照)。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでも取扱店舗を確認できました。普段お使いのサイトをぜひリサーチしてみてくださいね。
最後に、よりニオイが気になりにくかった商品をご紹介します。
島産業のパリパリキュー PPC-11-PGは、頻繁にごみ捨てできない人におすすめ。処理中・処理後の両方でニオイがあまり気になりませんでした。キッチンにも設置しやすいでしょう。下処理が水を切るだけと簡単なのも利点。使用後に本体内部に汚れがつきにくく、お手入れが苦手な人にも向いています。
QUADSのスマート生ゴミ処理機 GYUTTO(ギュット) QS361WHは、処理後のごみを堆肥として使えるアイテム。家庭菜園をしている人や観葉植物を育てている人におすすめです。検証では処理中のニオイが気になったものの、処理後のニオイは問題なし。最大容量は1.5kgと大きく、家族が多い人にもぴったりです。
下処理方式 | 水切り |
---|---|
処理方式 | 乾燥式 |
運転音 | パリパリモード:43.6dB/ソフトモード:41.6dB |
良い
気になる
最大容量 | 約1.0kg |
---|---|
お急ぎモード | |
処理時間 | ソフトモード:約4時間10分~5時間20分/パリパリモード:約7時間30分~約10時間40分 |
消費電力 | 300W |
電気代(実測値) | パリパリモード:約17円/回、ソフトモード:約12円/回 |
電気代(公称値) | パリパリモード:約28~45円、ソフトモード:約16~23円 |
タイマー機能 |
シマ株式会社 パリパリキュー PPC-11の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
下処理方式 | 水切り+生ごみ分別 |
---|---|
処理方式 | 粉砕式 |
運転音 | 48.5dB |
良い
気になる
最大容量 | 約1.5kg |
---|---|
お急ぎモード | |
処理時間 | 約4.5~8時間 |
消費電力 | 500W |
電気代(実測値) | 約21円/回 |
電気代(公称値) | |
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