【花粉、襲来!!!】対策能力No.1の空気清浄機はダイソンでOK?粒子数を計測してわかったガチ能力【19商品比較】
今回は「#花粉対策」をテーマに、空気清浄機19商品の比較検証で上位になった商品をピックアップ。花粉やハウスダストはもちろん、お部屋のニオイも気になる人は要注目のアイテムです。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年2月4日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
空気清浄機19商品を集めて徹底検証しました!
空気中に漂う花粉やハウスダストを取り去ったり、ペットや喫煙者がいると気になりがちな部屋のニオイを脱臭してくれるのが空気清浄機。
そこで空気清浄機の検証では人気19商品を集めて、「集じん力」や「センサー感度」、「脱臭力」など7項目を比較しました。
その結果わかったのは、集じん力や脱臭力を重視する人や加湿機能がほしい人、設置場所に制限がある人では選ぶべき一台が違うということ。
ここからはその理由も含めて、「19商品を使ってみてどこが違ったのか」検証結果をダイジェストでお届けしていきます。
【ポイント①】部屋の空気を素早くきれいにしたいなら集じん力とセンサー感度のバランスが重要なんです!
空気清浄機を選ぶ際に注目することが多いのがフィルターの種類。
今回の検証では多くの商品が「HEPAフィルター」※を採用していました。
定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルターのこと(JIS規格)
ほかにも撥水・撥油効果の高い素材を使用した、ダイキンの多くの商品に採用される「TAFUフィルター」や、空気中の粒子に電気を帯びさせて吸着・除去するAirdogの「TPAフィルター」などがあります。
しかし実際に検証してみたところ、フィルターの種類よりも花粉やホコリを吸い込む「集じん力」、そして空気の状態を感知する「センサーの感度」が重要であることがわかりました。
スモークマシンを5秒間稼動させた後に、にパーティクルカウンター(微粒子計測器)を使って空気中の0.3μm・0.5μmの粒子数を計測し「集じん力」を検証。すると、集じん力が高い商品はスモークマシンで汚す前の空気よりも粒子数を減らす結果になりました。
また、「センサー感度」の検証では、粒子が拡散されてからセンサーが察知するまでの時間が最も速いもので約13秒だったのに対して、最も遅いもので約44秒と、およそ30秒もの時間差がありました。
この2つのポイントがバランスよく高性能だと、部屋の空気を素早くしっかりきれいにできるんです。
【ポイント②】ペットやタバコのニオイへの対策を考えるなら「脱臭フィルター」の搭載がマストです!
ペットを飼っていたり喫煙者がいる家庭で気になるのは部屋のニオイ。こうした気になるニオイの脱臭に役立つのが脱臭フィルターです。
実際に猫のおしっこがかかった砂を使って検証したところ、脱臭フィルターがついていない商品は30分経過してもニオイが残る結果になりました。
一方、脱臭フィルターを搭載している商品だと、速いものでは3分以内にニオイを取り除けました。
空気清浄機の脱臭性能に期待するなら、脱臭フィルターを搭載しているかが大きなポイントになります。部屋のニオイ対策を中心に空気清浄機を選ぶ際はこの点に注目しましょう。
- おすすめスコア:★4.69(2位 / 19商品中)
- 集じん力:★5.00(1位)
- 脱臭力:★5.00(1位)
- センサー感度:★4.62(4位)
- 静かさ:★4.84(5位)
- お手入れのしやすさ:★4.67(4位)
- 設置のしやすさ:★3.40(19位)
- 電気代:★4.26(7位)
大型のフィルターと強力な風量に加えてセンサー感度もよい、部屋の空気対策の有力候補になるのがダイソン「Purifier Big+Quiet Formaldehyde BP03 NB」です。
スモークマシンを使った集じん力の検証では、検証前の空気の粒子数に比べて、0.3μmの粒子を32.47%、0.5μmの粒子を29.02%まで減少しました。これは全19商品中でもNo.1の評価です。
花粉やハウスダストへの対策には最適です。
また、脱臭力も高く、検証開始からわずか3分で脱臭が完了しました。センサー感度もよく、小さなニオイ粒子も検証開始から17.45秒とスピーディに検知できました。
ペットが粗相をしてしまっても迅速にニオイを取り除けます。
静かさやお手入れのしやすさも高評価なのですが、気になるのは本体サイズが幅43.4cm・奥行41.5cm・高さ83cmと大きめであること。
それが気にならないなら、高性能な空気清浄機を探している人には超おすすめです。部屋の一角に専用のスペースを設ける価値は十分にありますよ。
- おすすめスコア:★4.52(5位 / 19商品中)
- 集じん力:★4.42(9位)
- 脱臭力:★5.00(1位)
- センサー感度:★4.70(2位)
- 静かさ:★4.30(12位)
- お手入れのしやすさ:★3.91(15位)
- 設置のしやすさ:★4.00(13位)
- 電気代:★5.00(1位)
「空気清浄機と加湿器を個別に買うのが面倒」、「家計の負担を抑えながら空気をきれいにしたい」という人に最適なのがパナソニック「Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXV90-W」。
今回検証した19商品のうち、加湿機能が搭載されていたのは6商品ありましたが、そのなかで最も高評価でした。
脱臭能力は全19商品中で1位!猫のおしっこのニオイが充満したボックス内で脱臭性能を検証したところ、稼動から3分後にはニオイがほぼとれていました。
ダイソン同様、ペットと暮らしている人にとっておすすめな1台です。
特筆すべきは電気代の安さ。比較した商品のなかには実測値で1か月あたり300円以上かかるものもありましたが、こちらは1か月あたり28円(実測値)。この安さなら1日中つけっぱなしで常に脱臭するのもありです。
本体サイズも幅39.8cm・奥行28.7cm・高さ64.0cmとそこまで大きくないので、寝室やリビングなど、置き場所は好きに選べるのではないでしょうか。
部屋の空気を快適にしつつ湿度を適度に保ちたい人や、なるべく電気代を抑えたい人におすすめの一台です。
- おすすめスコア:★4.63(3位 / 19商品中)
- 集じん力:★4.87(3位)
- 脱臭力:★4.75(10位)
- センサー感度:★4.73(1位)
- 静かさ:★5.00(1位)
- お手入れのしやすさ:★4.15(13位)
- 設置のしやすさ:★4.50(5位)
- 電気代の高さ:★3.93(12位)
本体サイズは幅27.0cm・奥行27.0cm・高さ50.0cmと比較的コンパクトながら、集じん力と脱臭力はほかの大型商品に引けをとらないぐらいパワフルなのがダイキンの「ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC554A-W」です。
集じん力は検証前の空気中の粒子数と比べて、0.3μmの粒子は66.32%、0.5μmの粒子は59.47%まで減少。脱臭力も優れていて、検証では稼動後わずか7分で脱臭が完了しました。さらにセンサー感度も全19商品中1位と、性能の高さが際立ちました。
稼動音も静かで最強モードで42.9dB、弱モードなら28.2dBなので会話や睡眠の妨げになりにくいのもポイントです。
単身者や寝室用などコンパクトさを重視するなら、小さいけれど稼動音も小さく、しっかり空気をきれいにしてくれる本商品がおすすめです。
全19商品を使い比べた検証コンテンツも要チェック!
ここまでご覧になって「あれ?総合No.1の空気清浄機はないの?」とお気づきの人もいらっしゃるかもしれません。
実は、検証時のランキングではBlueairの「Blueair Protect 空気清浄機 7340I」が、そのバランスの良さで総合評価No.1でした。
ただ、現在は販売が終了していて、入手が難しいことから今回は掲載を見送っています。もし、見つけられることができたらぜひチェックしてみてください。
ただ、集じん・脱臭能力や加湿機能付き、コンパクトさの点ではダイソン、パナソニック、ダイキンが凌駕してますのでご安心ください。
では、件のBlueair含め、「インテリアの邪魔にならないデザインのものはないの?」「お手入れが一番ラクなのは?」と思ったら、検証コンテンツも要チェックです。全19商品を使い比べたランキングも掲載しています。
(執筆/マイべマガジン編集部・佐藤航)