クラリネット教本のおすすめ人気ランキング【2025年】

クラリネット初心者には、楽器の構造や演奏に必要な基礎を学べる教本がおすすめです。クラリネットを習得するには、楽器そのものを理解することが大切。クラリネットとはなにかを一から学ぶために、楽器の組み立て方や部品の名称など基礎的な説明が載っているものをチョイスしましょう。

演奏方法として初心者がまず身につけるべきことは、アンブシュアという口の形や呼吸法など、音を出すために必要な基本です。美しい音が出せるまで、時間をかけてじっくりと基礎練習ができる教本を選びましょう。身に付けた基礎を使って演奏できる簡単な楽曲が収録されていると、曲が吹けるようになった達成感を得られます。

なお、楽曲が収録されているかどうかや練習の内容は教本によってさまざま。自分が知りたいことや身に付けたい技術が載っているか、よく確認したうえで購入しましょう。

基礎が身に付いたら、スケールと呼ばれる音階練習を取り入れられる教本を選びましょう。スケールとは、ドレミファソラシドのように音を1音ずつあげた音階を演奏する練習法です。

スケール教本では、スムーズな運指（演奏中の指の動かしかた）を練習できます。運指がスムーズにならないと難しい曲に挑戦できないので、スケールレッスンはとても重要。初心者から上級者まで使える教本も多いので、長く使用することを想定して選ぶことが大切です。

なお、スケール教本のなかでもアルバートのものは、音階が高すぎず初心者でも練習しやすいレベルなので、取り入れやすいでしょう。上級者向けには、アルバートの「Scales forClarinet」が有名です。アイヒラーのスケールなどと呼ばれており、多くのクラリネット奏者に愛されています。

初心者は、フランスのクラリネット奏者であるジャック・ランスロが作曲したエチュードからスタートしましょう。なかでも簡単な曲からはじまり徐々に難易度があがる「26のエチュード」は、初心者向けとしてとくに有名。順番どおりに進めることで上達が見込めます。

ランスロのエチュードには、日本で出版されたものや輸入されたものなどさまざまな種類があり、ネットで気軽に購入可能です。楽譜の読みやすさや表紙のデザインなど、好みに合わせて選ぶと練習のモチベーションもアップします。

なお、エチュードの目的は、楽曲に合った演奏するための表現力を磨くこと。学習の意味合いが強い基礎の教本とは違い、曲が吹けるようになる楽しさを味わえることがエチュード教本の魅力です。

初心者向きのエチュードを吹きこなせるようになったら、教本の難易度をあげましょう。エチュードの難易度によって、演奏に必要な奏法や技術のレベルもアップ。より豊かな表現力や曲を理解する力が身に付きます。

中級者用には、イアサント・クローゼが作曲した「クローゼ・クラリネットのための日課練習」などがおすすめ。また、難関音楽大学の課題曲にも選ばれているシリル・ローズの「32のエチュード」は上級者用として有名です。どれもクラリネットの定番教本なのでチェックしましょう。

クラリネットでは初心者向きのランスロをはじめ、クローゼやローズなどがエチュードの定番。しかし、定番のほかにも数多くの教本が出版されており、曲調やジャンルも豊富に展開されているので、内容をよく見て気になるものに挑戦するのもよいでしょう。