ワインの一種で、食前酒としても楽しまれるシェリー酒。実は甘口・辛口などのタイプがあり、有名なものだけでもたくさんの銘柄があります。味わってみたいものの、ペドロ・ヒメネスをはじめ多くのシェリー酒があるので、どれにすべきかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シェリー酒のおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介します。辛口のドライシェリーや食後におすすめの銘柄など幅広くランクイン。シェリー酒に合う料理や、おいしい飲み方も提案しています。ぜひお気に入りの1本を見つけてくださいね。
ワインエキスパート・利き酒師の資格を持つお酒の専門家。コラム執筆、カルチャースクール講師も務める。 同時に、野菜ソムリエプロとして、ファミリー向けレシピの考案・連載を始め、ラジオなどへのメディア出演など幅広く活動中。青森野菜専門マルシェの店長を務めるほか、第二回野菜ソムリエアワードの特別賞も受賞している。 他にも、調味料ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザー、ジュニア食育マイスター、フードコーチ、IFAオリーブスペシャリスト、江戸東京野菜コンシェルジュの資格も保有し、Twitterのフォロワーは9000人を越える。
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シェリー酒は、白ブドウを原料とした白ワインの一種です。スペイン南部・アンダルシア州にある、へレスという町の周辺で作られており、この地方で作ったものだけが、シェリー酒と名づけられます。原料となる白ブドウは限定されており、製法や味わいもほかのワインとは別物です。
また、シェリー酒は世界3大酒精強化ワインのひとつに数えられています。酒精強化ワインとは、醸造中にアルコールを加えたワインのこと。アルコール度数が15~22度と、一般的なワインにより高いのが特徴です。
シェリー酒の魅力は、独特な風味と香りにあります。ほかのワインと大きく違うのは、樽に詰めるときにわざと空気の層を残す点。特殊な酵母の膜を作ることで緩やかに熟成させ、ブドウのフレッシュさを残しながら、ナッツのような独特の風味を生み出しています。ぜひこの機会に、贅沢な味わいを楽しんでください。
シェリー酒を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
シェリー酒とひとくちにいっても、甘口から辛口までさまざまなテイストがあります。好みやそのときの気分に合わせて、味わいたい飲み口のものを選んでください。
デザートのように甘さを楽しみたいなら、甘口がよいでしょう。一般的には、残糖量が45g/L以上のワインが甘口とされますが、残糖量200g/L以上の極甘口タイプもあります。甘すぎるのが苦手なら、ほどよい甘さが楽しめる甘口と辛口のブレンドタイプも試してみてください。
一方で、軽い口当たりのシャープで爽やかな味わいが好みなら、辛口に注目です。ドライでフルーティなものから、しっかり熟成したコクのあるものまで幅広く用意されています。食前酒として味わうほか、シーフードや肉料理と合わせる際もおすすめですよ。
お酒を選ぶときは、一緒に食べる料理との相性も重要なポイント。同じ辛口でも風味の強さが違うと合うメニューが異なるため、料理ごとにおすすめの種類をご紹介します。
前菜やオードブルと合わせるなら、辛口のなかでも口当たりが軽めのものがよく合います。生ハムやピクルス、オリーブなどと相性がよいのは、フィノやマンサニーリャのようなキレのあるドライなタイプです。
フィノは酵母と一緒に熟成しており、イーストのような香りが印象的。熟成期間は3~6年のものが多く、爽やかな味わいが楽しめます。また、アルコール度数は15~18度とやや低めです。
マンサリーニャもフィノと同じく酵母で熟成しますが、産地が違うため風味に差が生じます。マンサリーニャは海辺の地域で生産されるため独特の磯の香りやほのかな塩気があり、アルコール度数は15~19度とフィノより少し高めです。
熟成チーズや肉料理など味の濃い料理と合わせるなら、コクが深い辛口タイプがおすすめです。しっかりした味わいの辛口には、オロロソやパロ・コルタドなど個性的な風味のものがあります。
「オロロソ」とは、日本語で「香り高い」という意味です。その名のとおり、オロロソはナッツ類の香ばしい香りや、胡椒を思わせる刺激的な香りが特徴。シェリー酒のなかでも特に深いコクは、肉料理など濃厚な料理を引き立てます。
パロ・コルタドは、特徴的な風味を持つシェリー酒のなかでも、とくに個性的です。繊細な香りと強いクセを重ねた複雑な味わいは、上級者向けともいえます。なお、オロロソとパロ・コルタドは、どちらもアルコール度数17~22度とシェリー酒としてはやや高めです。
魚料理には、しっかり熟成したアモンティリャードが合います。口当たりが軽いフィノと、コク深いオロロソの中間的な風味を持つのがアモンティリャードです。酵母とともに酸化熟成させており、ドライな味わいを残しつつ、ヘーゼルナッツのような複雑さもあります。
ソースで調理した魚料理のほか、コンソメなどスープ類にもマッチ。ブドウのフルーティさを残しつつ、紹興酒を感じさせるコクがあるので、意外ですが中華系の料理とも引き立て合います。
食後酒や食後のデザートと一緒に楽しむなら、ペドロ・ヒメネスやクリームのような甘口のものがぴったり。チョコレートやアイスクリーム、フルーツ、ナッツを使ったケーキととくに好相性です。
なかでもペドロ・ヒメネスは、特に甘いシェリー酒といわれる極甘口のタイプ。シロップやハチミツのような濃厚な甘みがありながら、ブドウのフレッシュさをあわせ持つ風味が特徴です。
濃厚なデザートと合わせるためにシェリー酒の甘みを抑えたいなら、辛口のオロロソに甘みを加えたクリームがおすすめ。やさしい甘さとナッツや胡椒を思わせる複雑な味わいが、フルーツやケーキを引き立てます。
オロロソやフィノなど同じ種類のシェリー酒でも、生産者が違うと風味に違いが出るのがワイン選びの難しいところ。世界的にも人気が高いシェリー酒の銘柄をチェックして、自分好みの味わいを見つけましょう。
シェリー酒を試してみたい人には辛口のドライなタイプがぴったりですが、なかでもおすすめなのは、世界でも有数のシェリー酒のメーカー・ゴンザレスビアス社製のもの。ゴンザレスビアス社は世界にシェリー酒を広めた立役者としても知られており、ブランドを代表する1本がティオ・ぺぺです。
年間1,000万本以上飲まれている人気の銘柄で、キリッとしたシャープな飲み口が特徴。食前酒としてはもちろん、魚介類と合わせるのもおすすめです。ストレートで飲むなら2~5℃にしっかり冷やすのがよく、炭酸やリキュールと合わせてカクテルにしても楽しめます。
シェリー特有のコクや風味を味わうなら、熟成感がしっかり味わえるものをチョイスしましょう。たとえばミディアム・ゴールデン ラ・プラサ・ビエハは、日本酒の古酒を思わせるようなやさしい甘みと軽い飲み口ながら、奥深い熟成感が楽しめます。
製造しているエミリオ・ルスタウ社は、国際的なワインコンベンションでも数々の賞を受賞している屈指の名門。シェリー酒のクオリティの指標として信頼されているブランドなので、外したくない人にも適しています。
なお、ミディアム・ゴールデン ラ・プラサ・ビエハは、アモンティリャードをベースとしたミディアムタイプです。適度な甘みが心地よく、熟したフルーツの風味と折り重なるオークのニュアンスが魅力の1本ですよ。
甘口のシェリー酒を探すなら、バルデスピノ社のエルカンダド・ペドロヒメネスを候補に入れてみましょう。バルデスピノ社の歴史は古く、13世紀から何代にも渡る家族経営で、個性的な芳香を引き継いでいます。時代が移り変わっても、そのオリジナリティのある味わいは変わりません。
なお、名前の「エルカンダド」とは南京錠のこと。熟したブドウのみを乾燥させ、極限まで糖分を熟成して生まれる贅沢な味わいは、鍵をかけて大切にしまっておきたくなるほどです。芳香なフルーツの中にほのかに感じる、コーヒーやリコリスの複雑な余韻が魅力ですよ。
シェリー酒は一般的に食前酒として嗜まれますが、本場スペインでは食事中や食後酒など、さまざまなタイミングで楽しまれています。飲むタイミングによって、合うシェリー酒を用意するのもよいでしょう。
たとえば食前酒として適しているのは、辛口タイプのなかでもとくにドライなフィノやマンサニーリャです。食事前に甘みや風味が強いお酒を飲むと、満腹感を得てしまうため、爽やかなものを取り入れましょう。
料理を引き立てるのは、風味が強くコクが深いオロロソやアモンティリャード。食後の物足りなさを満たすなら、甘口のペドロ・ヒメネスやモスカテルがおすすめです。甘口のシェリー酒を食後酒として飲めば、濃厚な甘みが食後の物足りなさを落ちつかせ、満足感を得られますよ。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||||||||
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内容量 | 種類 | ブドウの品種 | 地域 | 原産国 | ワイナリー | 生産年 | アルコール度数 | |||||
1 | ゴンザレス・ビアス ティオ・ペペ|ティオ・ペペ | ![]() | ドライ・シェリーの代名詞。若者から愛飲者まで楽しめる味 | 750mL | フィノ | パロミノ | スペイン(アンダルシア州) | ‐ | ‐ | ‐ | 15.0%前後 | |
2 | ユニオンリカーズ ボデガス・イダルゴ・ラ・ヒターナ|マンサニージャ・ラ・ヒターナ | ![]() | フレッシュなリンゴの香りが広がる辛口タイプのワイン | 750mL | 不明 | パロミノ | マンサニージャ・サンルーカル・デ・バラメダ | スペイン | 不明 | 不明 | 15% | |
3 | ボデガス・バロン ミカエラ マンサニージャ | ![]() | 花を感じる香りとラベルが華やか。バランスのよい軽やかな味わい | 750mL | マンサニーリャ | パロミノ | スペイン(アンダルシア州) | ‐ | ‐ | ‐ | 15.0% | |
4 | バルデスピノ イノセンテ フィノ | ![]() | スープや魚料理との相性良好。食中酒にもおすすめ | 750mL | フィノ | パロミノ | スペイン(ヘレス) | ‐ | ‐ | ‐ | 15.0% | |
5 | エミリオ・ルスタウ アモンティリャード ロス・アルコス | ![]() | 創業当初からあるワインを使用。熟成した味と豊かな香り | 750mL | アモンティリャード | パロミノ・フィノ | スペイン(ヘレス) | ‐ | ‐ | ‐ | 18.5% | |
6 | ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ ペドロ・ヒメネス トゥリアナ | ![]() | 黒蜜を溶かしたシロップのようななめらかさ | 750mL | 不明 | ペドロヒメネス種100% | サンルーカル デ バラメダ | スペイン | ボデガス・イダルゴ・ ラ・ヒターナ | NV | 15% | |
7 | サンデマン ミディアムドライ | ![]() | 数々のストックをブレンド。高度な技術で引き出した味と香り | 750mL | シェリー | 不明 | ポルトガル | ‐ | ‐ | ‐ | 15.0度 | |
8 | バルデスピノ イザベラ クリーム | ![]() | 長期熟成されたシェリーをブレンド。やさしくてリッチな甘み | 750mL | クリームシェリー | オロロソ、ペドロヒメネス | スペイン(ヘレス) | ‐ | ‐ | ‐ | 17.5% | |
9 | ロマテ ドンホセ オロロソ | ![]() | 芳醇な香りとリッチな味わい。濃厚なのにやさしい口当たり | 750mL | オロロソ | パロミノ・フィノ | スペイン | ‐ | ‐ | ‐ | 18.0% | |
10 | バルデスピノ エルカンダド ペドロヒメネス | ![]() | 鍵をかけたくなるほどのおいしさ。デザートに合う極上の味わい | 750mL | ペドロ・ヒメネス | ペドロヒメネス | スペイン(ヘレス) | ‐ | ‐ | ‐ | 17.0% |
樹齢25年のブドウの木から作られる古典的なフィノで、平均熟成年数10年のブドウを手で収穫しています。フレッシュなフロールの香りをもちながら、豊潤でコク深い味わい。食前酒だけでなく食中酒にも適しており、特にスープや魚料理との相性が良好です。
内容量 | 750mL |
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種類 | フィノ |
ブドウの品種 | パロミノ |
地域 | スペイン(ヘレス) |
原産国 | ‐ |
ワイナリー | ‐ |
生産年 | ‐ |
アルコール度数 | 15.0% |
ビロードのような柔らかな舌触りの甘口シェリー、黒色に近い色合いです。長期熟成により繊細でありながらとろりと凝縮したプレミアムデザートシェリーと呼ぶにふさわしい逸品。アイスクリームにかけて食べるのが伝統のスタイルで食後酒としてもぴったりで、深い味わいがシガーとの紫煙とも好相性です。
内容量 | 750mL |
---|---|
種類 | 不明 |
ブドウの品種 | ペドロヒメネス |
地域 | へレス |
原産国 | スペイン |
ワイナリー | ルスタウ |
生産年 | 不明 |
アルコール度数 | 17% |
1877年に設立されたワイナリー・ウイリアム・ハンバートのシェリー酒。産膜酵母下で最低8年熟成させた後、さらに4年の酸化熟成の過程を経て完成します。繊細ながらも芳醇な香りが楽しめますよ。キリッとした風味がありつつもまろやかかつ辛口なので、食前酒や食事と一緒に楽しむのもおすすめです。
内容量 | 750mL |
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種類 | アモンティリャード |
ブドウの品種 | パロミノ |
地域 | スペイン(ヘレス) |
原産国 | ‐ |
ワイナリー | ‐ |
生産年 | ‐ |
アルコール度数 | ‐ |
シェリー酒は飲むときの温度やグラス、また保存方法によって風味の感じ方や味わいが変わるもの。最後に、おすすめの飲み方や保存方法をご紹介します。
シェリー酒特有の風味や香りをダイレクトに感じるには、シェリーグラスやフルートグラスを使うのがおすすめ。飲み口が狭くスリムなぶん、華やかに香りが立ち上ります。ただしアルコールや香りがきつすぎると感じるなら、少し飲み口の広いグラスに変えてみてもOKです。
また、シェリー酒は基本的には白ワインのように冷やして飲みますが、その限りではありません。甘口や辛口でもとりわけドライなフィノ・マンサニーリャの理想的な提供温度は6℃前後ですが、オロロソなどコクの深いタイプは12~14℃とされます。
風味の感じ方は人それぞれですが、温度が低すぎると風味を感じにくくなることもあります。種類ごとに推奨される提供温度を参考にしながら味わってみてください。
開栓前のシェリー酒は、大きな温度変化がない場所で保存してください。飲み頃でボトルに詰められているため、長期保存すると風味を損なうこともあります。フィノやマンサリーニャなら製造後1年以内、その他のシェリー酒は3年以内が、開栓前のおいしく飲める目安です。
一度開栓したシェリー酒は、しっかり栓をして冷蔵庫で保管しましょう。このとき、寝かせた状態だと空気に触れる表面積が増えてしまうので、立てて保管してください。
冷蔵保管なら、開栓後も辛口タイプは1週間程度・甘口タイプは2週間程度であれば風味を損なわずに味わえます。それが難しい場合も、できるだけ1か月以内には飲み切るようにしましょう。
ワインの一種であるシェリー酒は食前や食後に楽しまれていますが、ほかにもおすすめの種類があります。以下のコンテンツでは、シェリー酒同様に白ブドウが使われるシャルドネワインと、甘くて飲みやすいデザートワインをご紹介。ぜひこちらもあわせてチェックしてください。
1位: ゴンザレス・ビアス|ティオ・ペペ|ティオ・ペペ
2位: ユニオンリカーズ|ボデガス・イダルゴ・ラ・ヒターナ|マンサニージャ・ラ・ヒターナ
3位: ボデガス・バロン|ミカエラ マンサニージャ
4位: バルデスピノ|イノセンテ フィノ
5位: エミリオ・ルスタウ|アモンティリャード ロス・アルコス
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