冬の登山で靴に雪が入って冷たい思いをしたり、泥や砂で不快な思いをしたことはありませんか?そんな悩みを解決する道具が、登山用ゲイター。スパッツやゲートルとも呼ばれています。いざ買おうとしても、様々な価格・タイプの商品が販売されており、どれを買うか悩んでしまいますよね。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ。「今一番良い山で、一番楽しい山の遊びをしよう!」をモットーに、国内外、季節を問わず山の旅を案内する。プライベートでも、登山、トレッキング、自然観察、クライミング、スノーハイク、バックカントリースキーなど、その時々に合った自然の中でのアクティビティを楽しむ。また、以前写真関係の仕事に就いていた経験を活かし、山での写真撮影や雑誌などにルポタージュの執筆も行う。
アウトドア用品・工具・カー用品・自転車など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。現在は、ホビー分野のコンテンツを担当。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
防水性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「長時間の強い雨でも浸水しない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
着脱しやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「手軽に着脱でき、急な天候の変化にもストレスなく対応できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
ズレにくい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「深い雪のラッセルや藪漕ぎなどのハードな山行をまる1日してもズレることがない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
耐久性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「藪漕ぎや冬に使用しても穴が空かず、複数シーズン使用しても破損しない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
冬山で使いやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「まる一日ラッセルしても雪が入らず、膝から下をしっかりガードできる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
夏山で使いやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「手軽に持ち運べる重量・サイズで、雨や砂をしっかり防げるうえ蒸れにくい商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
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マイベストが行っています
監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
新商品の発売情報をリサーチした結果、ランキングに追加すべき商品はありませんでした。
ゲイタ―は、靴に雪・雨・小石などが入るのを防ぐ道具。レインウェアやヘッドライトのように登山の必須装備ではありませんが、あると足元が悪いときの登山を快適にするアイテムです。
冬山では、靴に雪が入るのを防止。特に冬用のハードシェルパンツではなく3シーズン用のレインパンツを使用するなら、ゲイターを用意した方がよいでしょう。冬山で靴に雪が入ると、濡れて不快なだけでなくしもやけ・凍傷の原因になりかねません。
夏山の場合は、雨水や小石の侵入を防止。防水の登山靴を履いていても、パンツの裾や靴下からじわじわと浸みて、じきに足全体が濡れてしまいます。特にローカットやミドルカットの登山靴の場合、雨水や小石が入りやすいのでゲイターが活躍します。小屋泊・テント泊をする場合にも、パンツの裾の汚れを防止できるのでゲイターがあると快適になるでしょう。
もし富士山に登るなら、天気がよい日でもゲイターを装着するのがおすすめです。富士山は「砂走り」といわれる柔らかい砂礫が続く箇所があるため、ゲイターが無いと靴の中に大量の砂が入ることもあります。
登山用ゲイターを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
ゲイターを選ぶポイントは、ゲイターを使う時期によって変わります。冬山で使うのか夏山で使うのかで最適な商品が異なるため、自分が使うシーンを確認してから商品を選びましょう。
冬山で使うなら、雪に埋もれにくい長さと耐久性が求められます。冬山では膝上まで埋まるほどの積雪が頻繁にあるうえ、アイゼンやスノーシューなどのスノーギアで足元が傷つきやすいからです。
一方、夏山で使うならズレにくさと防水性が大切。雨水や小石の侵入を防ぐため、しっかりフィットし防水性が高いものを選びましょう。
なかには夏・冬両方の使用を想定した商品もありますが、性能が中途半端になりがちです。購入前に用途を明確にしておくのがおすすめですよ。
冬山で使うなら、ロングタイプかつ耐久性が高いものを選びましょう。
商品によって差がありますが、ロングタイプは基本的に40cmほど。対してショートタイプは20cm未満なので、その差は歴然です。ショートタイプでは簡単に雪の中に埋まるため、ロングタイプを選びましょう。
また、ゲイターの耐久性も確認。特に重要なポイントは内側の補強で、スノーギア(アイゼンやスノーシューなど)が当たっても破れない生地の強さが求められます。補強がないものはスノーギアの爪で簡単に破れ、ゲイターとして役に立たないばかりか足に引っかかって転倒の原因になる可能性も。冬用のゲイターを選ぶなら、耐久性は必須といえるでしょう。
耐久性が高いゲイターは高価な傾向がありますが、スノーギアに慣れていない初心者ほどゲイターに足を引っかけやすいため、「とりあえず安いものを」と耐久性が低い商品を購入するのは避けたほうが無難です。山岳部で登山をしているときも、経験が浅いメンバーはアイゼンで裾をボロボロにしがちでした。耐久性が高いものであれば簡単には壊れないので、安物買いの銭失いにならないよう気を付けてください。
冬山では、凍傷を予防するため常にグローブを装着しておくことが基本。ゲイターの着脱も、当然グローブをしたまま行います。
着脱で主に操作する部分が、ゲイターの開閉部分。面ファスナーで固定しているものなら、グローブをしていても簡単に着脱できることがメリットです。ファスナーをかみ合わせるなどの繊細な操作が必要ないので、冬場の使用に適しています。
また、靴裏のベルトやふくらはぎの固定方法・靴ひもにかけるフックのタブ(持ち手)の有無など、細かいポイントでも扱いやすさが変化します。総合的な冬山での扱いやすさは、ランキングの「冬山での使いやすさ」という評価項目で点数化しているのでチェックしてくださいね。
「面ファスナーだけだと取れない?」と不安に思う人もいるでしょう。私は冬山で面ファスナーだけで固定するゲイターを5年以上使っていますが、一度も取れたことはありません。気温が高い日はファスナーが凍って動かなくなるリスクがありますが、面ファスナーなら凍っても着脱できる点もメリットですよ。
夏山で使うなら、まずチェックするポイントはズレにくさと防水性。ゲイターをつけてもズレては意味がありませんし、防水性が低いと雨が浸みこんでしまいます。夏用のゲイターは薄手で軽量な生地を使っており、冬用のゲイターよりもズレやすく防水性が足りない商品もあるためです。
ズレにくさは特定の機能や特徴で判断できませんが、ベルトやゴム紐の固定が甘いものや、バックルや面ファスナーの精度が悪いものは、簡単にズレるため避けたほうが無難でしょう。ランキングの「ズレにくさ」の評価が4.5以上のものを選んでください。
防水性の高さは耐水圧を確認。耐水圧とは水が浸み込む圧力を表したもので、数値が大きいものほど防水性が高いといえます。耐水圧の目安は、大雨に耐えられるものが10,000mm、嵐に耐えられるものが20,000mmです。検証では、専門機関でJIS規格に則り耐水圧を実測。実測値が公称値と異なる商品も少なくなかったため、ぜひランキングの「耐水圧」の評価を参考に選んでください。
雨のときは、ゲイターはレインパンツの内側につけましょう。外側につけると、レインパンツを伝って雨水がゲイタ―の内部に入るためです。どんなに耐水圧が高い生地でも、つけ方を間違えると性能を発揮できないため注意してください。
夏山では、ロングタイプ・ショートタイプのどちらでも使用可能。天候やコースによって、最適な長さは異なります。
強い雨の日や、足元に泥や草が多いコースで使うなら、ロングタイプがおすすめ。膝から下の広い範囲を覆えるため防御力が高く、浸水や汚れを防げるでしょう。ゲイターの効果をフルに活かしたい人は、ロングタイプを選びましょう。
低山や登山道が整備されたコースに行くなら、ショートタイプが向いています。防御力こそロングタイプに劣りますが、そのぶん足元が涼しいうえ持ち運びやすいことがメリット。ローカットシューズやミドルカットシューズとの相性もよく、軽快なハイキングを楽しみたい人向きですよ。
なお、総合ランキングでは冬に使用することを前提に点数化・順位付けしています。夏山用の商品を探している人は、ランキング上部の「夏山で使う人向け」を押して順位を並び替えてくださいね。
多くのゲイターは着脱するファスナーが前側についていますが、開閉部分が後ろ側にあるものもあります。前側のものに比べ着脱がやや大変ですが、藪漕ぎ(草むらをかき分けて進むこと)などでファスナーを痛めにくいことがメリットです。
開閉位置が後ろ側のものは、「前側でファスナーをとめてから、くるっと回して装着する」というように、開閉部分を前側で操作すると楽に着脱できますよ。
トレイルランニング(トレラン)で使うなら、走ってもズレない高いフィット感が得られるものが必要です。通常のゲイタ―ではズレる可能性が高いため、専用品を選びましょう。
専用品なら激しい動きにも追従し、快適さを維持。ゴワついたりバタついたりしにくいので、足さばきがよいこともメリットです。しかし、防水性が低く水の侵入を防ぐことは難しいため、基本的には小石や砂の侵入を防ぐ目的で使いましょう。
ランキングでおすすめの商品は、SALOMONの「TRAIL GAITERS HIGH」。伸縮性がある生地で足首にぴったりとフィットし、荒れた道を走っても快適でした。
商品 | 画像 | おすすめスコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | |||||||||||||
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防水性 | 着脱しやすさ | ズレにくさ | 耐久性 | 冬山での使いやすさ | 夏山での使いやすさ | 重量(実測値) | 耐水圧(実測値) | 長さのタイプ | 長さ(実測値) | 周囲(実測値) | 開閉位置 | 開閉方法 | ふくらはぎの固定方法 | |||||||
1 | Sea to Summit クアグマイアゲイター|ST82620001 | ![]() | 6位 | 高い堅牢性と細部の作り込み。冬用ゲイターのベストバイ! | 344g(ペア) | 32,009mm | ロング | 42cm | 42cm | 前 | 面ファスナー | ベルト | ||||||||
2 | モンベル GORE-TEX|GORE-TEX アルパインスパッツ|1129441 | ![]() | 高性能なGORE-TEXを採用!冬山向けの頑丈なゲイター | 281g(ペア) | 33,008mm | ロング | 41cm | 40cm | 前 | 面ファスナー、ジッパー | 緩み止めバックルつきベルト | |||||||||
3 | ゴールドウイン THE NORTH FACE|トレッカーズゲイター|NN21800 | ![]() | 13位 | しなやかでフィット感が高い!歩きやすさを重視したい人向け | 250g(ペア) | 32,009mm | ロング | 35cm | 40cm | 前 | 面ファスナー | 緩み止めバックルつきベルト | ||||||||
4 | Black Diamond アルパインゲイター|BD79001001006 | ![]() | 5位 | 分厚い生地で雪をブロック!防水性が高く頑丈な冬用ゲイター | 223g(ペア) | 34,008mm | ロング | 33cm | 44cm | 前 | 面ファスナー、ジッパー | 緩み止めバックルつきベルト | ||||||||
5 | Naturehike 登山用ゲイター | ![]() | 10位 | 防水性はやや低いが、耐久性と冬山向けのつくりが魅力 | 157g(ペア) | 5,007mm | ロング | 36cm | 44cm | 前 | 面ファスナー | ベルト | ||||||||
6 | イスカ ウェザーテック ライトスパッツ|2471 | ![]() | 12位 | 夏用におすすめのロングゲイター。防水性が高く軽量 | 152g(ペア) | 38,107mm | ロング | 39cm | 42cm | 後ろ | ジッパー | ゴム製 | ||||||||
7 | モンベル GORE-TEX|ライトスパッツ ロング|1129429 | ![]() | 防水性が高い汎用ゲイタ―。夏山から積雪期のはじめにも対応 | 156g(ペア) | 34,008mm | ロング | 38cm | 36cm(内蔵ゴムで縮んでいるため参考値) | 後ろ | ジッパー | ゴム紐 | |||||||||
8 | ゴールドウイン THE NORTH FACE|ハイベントショートゲイター|NN21700 | ![]() | 11位 | 夏用のショートタイプならコレ。しなやかにフィットし防水性も高い | 70g(ペア) | 30,010mm | ショート | 17cm | 40cm | 前 | 面ファスナー | ゴム紐 | ||||||||
9 | イスカ ウェザーテック ショートスパッツ|2472 | ![]() | 8位 | 軽量・コンパクトなショートタイプ。夏山で使う予定の人向き | 120g(ペア) | 32,009mm | ショート | 21cm | 42cm | 後ろ | ジッパー | ゴム紐 | ||||||||
10 | Azarxis ゲイター | ![]() | 1位 | 耐水圧が低く防水性は期待できない。耐久性は高評価 | 100g(ペア) | 1,999mm | ロング | 39cm | 42cm | 前 | 面ファスナー | ゴム紐 |
重量(実測値) | 344g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 32,009mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
スリーピングマットやドライサックで有名な、オーストラリアのアウトドアブランドSea to Summit(シートゥーサミット)。同社の「クアグマイアゲイター」は、厳冬期登山のために作られた堅牢なゲイターで、防水透湿素材であるeVentが採用されています。
耐水圧32,009mmと防水性が非常に高い生地を使用。開閉部分は幅広な面ファスナーで、雪が入り込みにくいつくりです。厳冬期だけでなく、雪が解け濡れやすい残雪期でも靴をドライに保てるほど、防水性が高いゲイターといえるでしょう。
着脱しやすさに関しても、満足のいく結果が得られました。面ファスナーのみで着脱できるため、短時間でサッと取り付けられます。開閉位置がゲイターの前側であり、靴紐のフックにはタブがついているなど、細かな部分の操作性も良好でした。
ズレにくさの検証でも、高評価を獲得。ふくらはぎの固定にはナイロンベルトと金属製のフックを使用しており、緩みにくく長時間使用しても脚にフィットし続けました。靴の裏側を固定するベルトも滑りにくい素材で、しっかりと固定できるでしょう。
耐久性の検証では、非常に満足といえる結果に。本体の生地の突き刺し強度は6.12Nで、頑丈で穴が空きにくい素材が使用されています。スノーギアが当たりやすい内側に補強が施されており、もし足を引っかけてもそう簡単には穴が空かないでしょう。また、各所のベルトの縫い付けや靴裏のベルトも高精度かつ頑丈に仕上がっており、細部に至るまで作り込まれている商品でした。
冬山での使いやすさも高評価。面ファスナーのみで着脱ができるため、凍てつく気温でも手袋をつけたまま容易に着脱できます。靴紐のフックにはタブがついており、グローブを装着した状態でも扱いやすいことも魅力です。
一方で、冬山登山のために作られたゲイターなので、夏山での使いやすさの評価は伸ばせませんでした。収納時に重くかさばるため、持ち運びには不便。さらに生地に強いコシがありゴワつくので、基本的に夏山では使いにくいでしょう。高い透湿性(湿気を逃がす性能)があることはメリットで、夏山でも本格的な雪渓があるルートや、長時間の藪漕ぎが必要なルートでは例外的に選択肢に入ります。
総合的には非常に高い評価を獲得した商品で、冬用ゲイターとして文句なしの1位。1月の谷川岳西黒尾根でテストを行いましたが、深雪のラッセルしているときも快適に使用できました。冬用のゲイターを探している人におすすめの商品です。
Sea to Summit クアグマイアゲイターの口コミ・評判は?実際に使ってわかったメリット・デメリットを徹底レビュー
重量(実測値) | 281g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 33,008mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー、ジッパー |
良い
気になる
モンベルは、日本の人気アウトドアブランド。同社は様々なゲイターをラインナップしており、「GORE-TEX アルパインスパッツ」は冬山用に設計された商品です。高性能なGORE-TEXを使用しており、ゲイターのなかでもハイスペックな商品といえるでしょう。
防水性の検証では高評価を獲得。実測の耐水圧は33,008mmと非常に高い数値で、嵐でも浸みない防水性を実現しています。
着脱時にファスナー・面ファスナー両方の操作が必要である点がネックですが、そのほかのポイントでは着脱しやすい要素を備えていました。開閉位置が前側にあり靴紐のフックにタブがついているなど、細かな点も使いやすいといえるでしょう。
ズレにくさの検証では満足といえる結果に。ふくらはぎ・靴裏の両方のベルトが緩みにくい構造なので、しっかりと固定できました。靴周りにゴムが内蔵されており、シューズ周りもフィットし続けるでしょう。
耐久性の検証でも高評価。本体の生地は突き刺し強度が高く穴が空きにくいうえ、内側には補強が施されておりスノーギアによる破れを予防するつくりでした。各部のベルトも強度が高い縫い方をしているうえ、劣化しやすい靴裏のベルトは分厚いものが使われていることも魅力です。
冬山での使いやすさも高い評価を獲得。丈が長いうえ、ふくらはぎの固定力が高いので積雪が多いときでも雪が入りにくいといえます。着脱時にファスナーと面ファスナーの両方を用いる点はデメリットですが、応急処置的には面ファスナーのみでも装着できます。
冬山向けの商品なので、夏山での使いやすさの検証では評価を伸ばせませんでした。重量が281gと比較的重くかさばるため持ち運びには不向きで、本体がゴワついて軽快な脚運びの妨げとなる恐れがあります。GORE-TEXを使用しており蒸れにくいため、夏山の雪渓などでも活躍する点はメリットです。
総合的には、冬山向けのゲイターとして非常に高い評価を獲得しました。モンベルは補修パーツが豊富でサポートも手厚いので、長く使いたい人にはもってこい。ゲイターは地味なカラーが多いなか、カラフルなラインナップがあるのでハードシェルとの着合わせも楽しめる点もメリットでしょう。雪山で使う人におすすめのゲイターです。
モンベル GORE-TEX アルパインスパッツを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
重量(実測値) | 250g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 32,009mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
耐水圧は実測で32,009mmと非常に高く、防水性の検証では高評価を獲得。面ファスナーで開閉部分をぴったりとカバーできるため、開閉部分からも水が浸入しにくいでしょう。
着脱しやすさの検証では、惜しくも高評価に届かない結果に。開閉位置が前側で、面ファスナーだけで開閉できる点はメリットでした。また、ふくらはぎのバックルがマグネット式で、簡単にロック・解除できる点も魅力でしょう。しかし、靴紐にかけるフックにタブがないため、フックをかけるのに手間取る可能性があります。
ズレにくさの検証では高い評価を獲得。靴の裏からふくらはぎに至るまで、フィットさせたうえでベルトをしっかり固定できるでしょう。しなやかな生地が使われているので、歩いても脚の動きに追従しやすく、フィット感が高かったことが印象的でした。
耐久性の検証でも満足といえる結果に。本体の生地の突き刺し強度は5.53Nで、頑丈で穴が空きにくいことがメリットです。内側に補強があり、ベルトの縫い付けもしっかりしているため、スノーギアを使用しても破れるリスクが低いでしょう。唯一気になる点は、靴の裏のベルトの強度。ほかの商品に比べてやや薄く華奢なベルトなので、満点を逃しました。
冬山での使いやすさの検証でも高評価を獲得。ふくらはぎの固定がガッチリとしており十分な長さがあるので、雪が入りにくいでしょう。面ファスナーのみで着脱できるため、グローブをつけたままでも着脱しやすい点も魅力です。
夏山での使いやすさの検証では、普通の評価となりました。やや重くかさばるため、持ち運びに適しているとはいえません。一方、素材がしなやかで歩きやすい点や、透湿性がある素材で蒸れにくい点はメリットです。
総合的に見て高スペックかつ使いやすい商品で、雪や雨の侵入を防ぎたい人におすすめのゲイターです。評価外のポイントですが、装着時のシルエットがスッキリしており歩きやすい点もメリット。ほかの上位商品と比べると、本格的な冬期登山で使い倒す人よりもライトなスノーハイクや残雪の夏山でメインに使いたい人におすすめしたい商品です。
THE NORTH FACE トレッカーズゲイターを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
重量(実測値) | 223g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 34,008mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー、ジッパー |
良い
気になる
防水性の検証では、非常に高い評価を獲得。実測の耐水圧は34,008mmと、嵐でも耐えられる数値でした。開閉部分の面ファスナーも幅広でしっかり密着するので、開閉部分からの浸水にも強いつくりといえます。
ズレにくいことも魅力で、最もずれやすいポイントであるふくらはぎは頑丈なベルトとバックルで留められます。また、靴にピッタリと沿うように装着できるため、シューズ周りの装着感も良好でした。ハイカットシューズの靴紐部分にも雪が入りにくい点もメリットといえるでしょう。
耐久性の検証でも非常に高い評価を獲得。突き刺し強度は実測で5.59Nと高い数値で、スノーギアが当たる部分に補強も施されています。各部の縫製・接着も堅牢かつ高精度で、欠点を見つけるほうが難しいクオリティでした。
冬山での使いやすさも満足といえる評価。各部の補強やつくりは、冬山用ゲイターとして必要十分といえる性能でしょう。冬用ゲイターとしてはやや短い点と、ファスナーと面ファスナーの両方で装着する点が惜しいものの、テストでは大きなストレスなく使用できました。
満足に至らなかったのは、着脱しやすさと夏山での使いやすさの検証。ファスナーと面ファスナーで開閉する構造なので、着脱にやや手間取る点もデメリットといえるでしょう。また、夏山用のゲイターではないため夏山での使用にはあまり向きません。蒸れにくいGORE-TEXを使用している点は魅力ですが、分厚くかさばるため持ち運び・軽快な歩行には不向きです。
丈がやや短かった点でトップ争いに惜しくも敗れましたが、冬山用のゲイターとしておすすめの商品。シューズとの相性によっては上位商品よりもパフォーマンスを上げられる可能性があるので、気になる人は店頭で試着することをおすすめします。
重量(実測値) | 157g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 5,007mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
実測の耐水圧は5,007mmとやや低いことから、防水性は満足とはいえない結果に。小雨を防ぐ能力はありますが、強い雨のなかで使用するには十分ではない防水性です。
着脱を面ファスナーのみで行える点は魅力ですが、靴紐にかけるフックにタブがついていない点はマイナスポイント。総合的には高評価に一歩及びませんでした。
各部の固定はしっかりしており、ズレにくさの検証では高評価を獲得。開閉部分は幅の広い面ファスナーでガッチリ留められるうえ、靴裏のベルトも緩まない構造です。ふくらはぎのベルトは一般的なバックルではなくフックで留める構造でしたが、テストでも緩むことなく脚にフィットし続けました。
耐久性が非常に高い商品で、壊れにくい素材・構造である点は大きな魅力でしょう。一般的なゲイターよりも太い糸を使用しているため、擦れ・破れに強い点がメリットです。下側にはアイゼンやスノーシューなどから保護する補強が施されているうえ、各部のベルトの縫い付けもしっかりしていました。
冬山での使いやすさも高評価で、面ファスナーのみで着脱できる点がうれしいポイント。グローブをつけたままでも着脱が容易で、凍った場合も着脱に手間取りません。雪の侵入を防止するのに十分な長さがあるので、深い雪の中でも使いやすいでしょう。
主に冬場の使用に適した商品なので、夏山での使いやすさは満足とはいえない結果に。フィット感は高いものの防水性が低いので、雨や残雪といったシチュエーションでの使用には向きません。また、生地の透湿性が低いため、夏山では蒸れやすい点もマイナスといえるでしょう。
ズレにくく耐久性が高いことが魅力の商品で、冬山用のゲイターとして十分使用できる性能を有する商品です。防水性がやや低いため、雪が溶けやすい時期や夏場の雨天時の使用にはあまり向きませんが、気温が低く穏やかな日のスノーハイクや登山と相性がよいでしょう。
重量(実測値) | 152g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 38,107mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 後ろ |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
実測で38,107mmという非常に高い耐水圧を記録し、防水性の検証では高評価に。嵐の中でも浸水を許さないほど水に強い生地を使用しています。ファスナー付近から浸水する懸念はありますが、開閉部分が後ろ側にあるため、ファスナーが雨に当たりにくい設計である点も魅力といえます。
開閉部分が後ろ側であることは、着脱しやすさの観点からはマイナスポイント。装着するときは一度前側でファスナーをとめてから、くるっとゲイターを回す必要があります。靴の裏やふくらはぎの固定はゴムのドローコードで簡単なので、そのほかのポイントは扱いやすいでしょう。
ふくらはぎ部分の内側に滑り止めがありズレにくい点は、ほかの商品にはあまり見られないポイント。各部をゴムで柔軟にフィットさせられる点がメリットで、ズレにくさの検証では満足といえる結果となりました。
耐久性の検証でも高評価を獲得。薄手ながらに突き刺し強度が高い生地で、穴が空きにくい商品です。スノーギアで傷がつきやすい下側は補強されている点も魅力。補強は本格的な冬用ゲイターよりは簡易的なものですが、軽アイゼンやチェーンスパイクからゲイターを守るには十分でしょう。
夏山で使いやすいゲイターで、軽量・コンパクトで持ち運びやすい点や、ゴワゴワしにくい点がメリット。ウェザーテックは透湿性がある素材なので、蒸れにくい点も魅力でしょう。
本格的な冬山で使用するには、ファスナーで着脱する必要がある点や、各部のつくりが冬山に向かない点でマイナスに。雪に埋まりにくい長さがある点はメリットですが、グローブでは着脱しにくく、雪中では使いにくいでしょう。
主に夏山で使うゲイターを探していて、濡れ・汚れを極力防ぎたいと考えている人におすすめの商品です。防水性が高くズレにくいので、雨・泥・残雪と様々なシーンで活躍するでしょう。
評価外のポイントですが、本体の直径が太いため、脚が細い人にはややフィットしにくいことに注意。固定自体には問題ありませんが、全体がバタついて歩きにくくなる可能性があるため、細身の人は試着をしてから購入することをおすすめします。
重量(実測値) | 156g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 34,008mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 後ろ |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
モンベルは、日本の総合アウトドアブランド。登山道具をはじめ様々な商品を販売しており、ゲイタ―のラインアップも豊富です。「GORE-TEX ライトスパッツ ロング」は、高性能素材であるGORE-TEX(ゴアテックス)を使用した、薄手のゲイタ―です。
耐水圧が高く、実測で34,008mmを記録。大雨でも雨水が浸みない、防水性が高い商品です。ロングタイプながらに比較的軽量で、左右セットで156g。夏場でも使いやすい商品といえるでしょう。
ゴム紐で簡単にフィットする箇所が多いため、ズレにくい点も魅力。後ろ側のファスナーで開閉する点はやや着脱しにくいものの、着脱のしやすさでも大きな問題はありませんでした。
冬用の分厚い生地は用いられていないため、耐久性の検証では高評価に至らない結果に。しかし、ゲイターの下側はスノーギア用の補強があり、軽アイゼンやチェーンスパイクであれば十分使用可能です。厳冬期の登山には向きませんが、残雪期などの雪が少ないタイミングなら活躍するでしょう。
夏山から残雪期まで、真冬以外の季節で汎用的に使いたい人におすすめの商品です。
モンベル GORE-TEX ライトスパッツ ロングの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットはを徹底レビュー!
重量(実測値) | 70g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 30,010mm |
長さのタイプ | ショート |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
生地の耐水圧は実測で30,010mmと非常に高く、嵐のような強い雨でも浸水を許しません。ふくらはぎ付近もゴムのドローコードでぴったりとフィットさせられるため、防水性が高いゲイターといえるでしょう。
面ファスナーのみで簡単に着脱できることも魅力。開閉部分の横には持ち手がついていたり、靴紐にかけるフックには取っ手となるタブがついていたりと、細部まで使いやすさに配慮したつくりをしています。ゲイターの上部はドローコードでしっかりと固定でき、靴裏のベルトも摩擦力が高く滑りにくい素材を使用。長時間装着していても、ズレにくい商品といえるでしょう。
夏山での使いやすさの検証でも、非常に高い評価を獲得。コンパクトに収納でき持ち運びやすいうえ、足の動きに追従し快適に歩けることも大きな魅力です。本体の生地が軽量かつしなやかなので、テストでは足回りにぴったりとフィットしました。
一方で、満足に至らなかったのは耐久性と冬山での使いやすさの検証。生地の突き刺し強度は高く各部の縫製もしっかりしていましたが、内側に補強が無い点や靴裏のベルトがやや華奢である点がマイナスでした。極端に耐久性が低い訳ではないものの、使用前には状態をしっかり確認することをおすすめします。また夏用のショートタイプなので、冬山での使用には不向きです。
総じていえば、脚さばきがよく軽快な山歩きを楽しめるゲイターです。特に整備された登山道や気温が高く蒸れやすい低山での使用に向いています。夏用のショートタイプを探している人におすすめのゲイターです。
重量(実測値) | 120g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 32,009mm |
長さのタイプ | ショート |
開閉位置 | 後ろ |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
高い防水性が魅力の商品で、計測された耐水圧は32,009mm。長時間使用した場合はファスナー周りから浸水する懸念はありますが、ファスナーがかかと側にあり比較的露出しにくい工夫も見られます。
着脱しやすさは普通の評価に。ふくらはぎや靴裏のベルトは簡単にフィットさせられました。一方で、開閉位置が後ろ側なので、着脱がやや手間である点はデメリットといえるでしょう。
フィット感は高く、ズレにくさの検証では高評価を獲得。ふくらはぎの固定は緩みにくく、靴裏の固定にはゴム紐でしっかりとロックできます。靴周りにはゴムが内蔵されているので、下側もしっかりフィットしている点も魅力でしょう。
本体は丈夫な生地が使われていますが、補強がない点や縫製にやや粗がある点はマイナスポイント。製品全体の評価としては決して耐久性が低いわけではありませんが、高評価には至りませんでした。
夏山での使いやすさは満足といえる結果。軽量かつコンパクトで持ち運びやすく、フィット感が高いため足の動きに追従します。また、本体に透湿性があるため、暑い日でも内部の蒸れを逃がし快適な山歩きができるでしょう。
夏山での使用を想定した商品なので、冬山での使いやすさは評価を伸ばせませんでした。あくまで夏用の商品であることを理解して使用しましょう。
THE NORTH FACEのハイベントショートゲイターと似た商品ですが、こちらのほうがやや長く、ミドルカットやハイカットのトレッキングシューズと相性がよいことが印象的でした。単純な比較では総合的にTHE NORTH FACEのほうが優れているといえますが、もしカットが高いシューズに合わせる予定ならこちらがおすすめです。
重量(実測値) | 100g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 1,999mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
Azarxisは、Amazonを中心にキャンプ用品や自転車用品を販売するブランド。低価格であることからテントやリュックなどで人気を博しており、同社の「ゲイター」も売れ筋の商品です。
実測の耐水圧は1,999mmと低い数値で、小雨なら耐えられる程度の防水性。登山で本格的に使用するには満足とはいえない結果でした。
着脱のしやすさの検証では普通の評価、ズレにくさの検証では高評価を獲得。開閉位置が前側で、面ファスナーのみで着脱できる点はメリットです。しかし、靴裏のベルトや靴紐にかけるフックがやや扱いにくかったため、高評価には至りませんでした。一方で各部の固定はしっかりできるため、ズレにくい商品といえるでしょう。
丈夫な生地を使用し、内側に補強も施されているため耐久性の検証でも満足の評価に。唯一気になった点はベルトの縫い付け精度で、やや糸に小さなほつれが見えるなど品質面で上位商品と差が見られました。
冬山での使いやすさ、夏山での使いやすさの検証では、ともに満足には至らない結果に。冬山で快適に使用するには細部がグローブでは扱いにくく、夏山で使用するには防水性が低いうえ蒸れやすい点がネックとなります。
絶対に避けるべきポイントはありませんでしたが、おすすめもしにくいゲイターです。
重量(実測値) | 218g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 999mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前~横 |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
防水性の検証では、耐水圧が999mmと低かったことで低評価に。小雨でも浸みる可能性がある耐水圧であるため、雨天時の使用には不向きでしょう。ファスナーは止水タイプですが、本体の生地部分から浸水する可能性が高いといえます。
着脱しやすさは比較的よいといえますが、高評価には至らない結果に。開閉位置が横~前側なので扱いやすく、各部のバックルやフックも着脱しやすいものが付属します。一方で、開閉部分はファスナーのみなので、面ファスナーのタイプと比べるとやや手間がかかるといえます。
ズレにくさ・耐久性の検証では高評価を獲得。ふくらはぎはドローコードでしっかりと固定でき、靴裏のベルトも緩まないタイプが用いられています。突き刺し強度が9.7Nと頑丈な生地を使っており、各部の縫い目も補強されているので耐久性も期待できるでしょう。
冬山での使いやすさ・夏山での使いやすさの検証では、いずれも満足とはいえない結果に。面ファスナーで着脱できないため冬山では使いやすいとはいえず、防水性が低いので夏山での使用にもあまり向かないでしょう。
低価格ながら耐久性にこだわったつくりをしている点は魅力ですが、防水性が低い点や細かい部分の使い勝手の面で評価を伸ばせず、上位には食い込まなかった商品です。
重量(実測値) | 256g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 5,007mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 後ろ |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
実測の耐水圧は5,007mmとゲイターのなかでは低く、小雨に耐えられる程度の性能。本格的な雨に耐えるには、やや力不足な防水性です。
着脱時には各部をゴムで簡単にフィッティングできる点は魅力である一方で、開閉方法がファスナーのみで面ファスナーの手軽さにはおよびませんでした。また、各部の固定がしっかりしており、緩みにくかったことからズレにくさの検証では高評価を獲得しました。
耐久性の検証では、突き刺し強度が高い生地を使用していることや内側に補強が施されていることはメリット。しかし、ベルトの縫い付けがやや甘く、縫い目の末端がしっかり処理されていないことがマイナスに。総合的には、高評価には至りませんでした。
長さや生地の丈夫さは冬山で使用できる特徴を備えていますが、面ファスナーで着脱ができない点や靴裏のベルトが冬山で使用するにはやや固定力不足である点がネック。冬山での使い勝手の検証も高評価には至りませんでした。
夏山での使いやすさについては普通の評価です。携行性は重くかさばるため、持ち運びはやや困難。フィット感はゴム紐によって簡単に調整できますが、透湿性がないため蒸れやすいこともネックです。
致命的な欠陥はないものの、冬山・夏山どちらで使用するにも満足とはいえず、活躍する機会が少ないゲイターでしょう。
重量(実測値) | 102g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 測定不能(メッシュ素材) |
長さのタイプ | ショート |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
トレラン用のザックやアパレルで人気のブランドSALOMON(サロモン)。「TRAIL GAITERS HIGH」は同社のトレラン用ゲイタ―で、TRAIL GAITERS LOWよりも足首の高い位置までカバーできる商品です。くるぶしの位置にパッドが入っており、けがを予防する機能があります。
ゲイター全体が適度に伸びる素材なので、フィット感が高くズレにくい点が魅力。トレランの激しい動きにも追従し、快適にランニングを楽しめるでしょう。重量はペアで102gと軽量で、ランニングの妨げになりにくい点もメリット。ランナーにとって理想的な機能を有しています。
着脱もしやすく、面ファスナーのみでサッと開閉できました。必要なシーンで素早く装置し、快適に使えるでしょう。なお、シューズの裏のベルトが若干短めなので、厚底のシューズには合わない可能性がある点には要注意。一般的なトレラン用シューズなら基本的に問題ありませんが、不安な人は店舗で試着することをおすすめします。
小石や砂のしっかりブロックできますが、防水性がない素材なので雨水は防げません。トレランでは雨の日はタイツやソックスを伝って浸水するため、実用上大きなデメリットではないものの、購入前に自分の用途で問題ないか確認しておきましょう。
靴裏のベルトは分厚く、各部の縫製や補強もしっかりしているため、耐久性にも問題はないでしょう。メッシュ系の素材なので突き刺しに対する耐久性は低いものの、トレラン用として十分な耐久性を有しているといえます。
同社のTRAIL GAITERS LOWと非常に似た商品で、どちらもトレラン用のゲイターにおすすめです。この商品はくるぶしの上まで覆えるため、防御力が全体的に高いことが魅力。小石の侵入・汚れ・けがをできるだけ防ぎたいひとは、こちらの商品がおすすめです。一方でTRAIL GAITERS LOWはさらに軽量なので、軽快さを重視したい人に向いています。
重量(実測値) | 86g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 測定不能(メッシュ素材) |
長さのタイプ | ショート |
開閉位置 | 横 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
トレイルランナーから高い人気を誇るSALOMON(サロモン)。同社の「TRAIL GAITERS LOW」は、トレラン用のショートゲイターです。伸縮性が高い素材を使用し、一般的なゲイターとは異なる構造をしています。
このゲイターの一番の魅力は、フィット感が高くズレにくいこと。生地を伸ばしながら足首に巻きつけるように装着するため、ゴム紐やベルトで締め付けるほかの商品とは一線を画す使用感でした。ランニングの激しい動きに追従し、足首にフィットし続けるでしょう。
通気性が高いメッシュ系の生地を使用しているので、防水性の検証では満足とはいえない結果に。トレランでは防水シューズでも脚やソックスを伝って浸水することが多いため、大きなデメリットとなるシーンは少ないものの、防水目的では使えない点は要注意でしょう。耐久性の検証でも、本体が頑丈な素材ではないため満足とはいえない結果に。木の枝や鋭い岩での引き裂きには注意しましょう。
着脱しやすさの検証では高評価を獲得。面ファスナーだけで簡単に着脱可能なので、テストの際も必要なシーンでサッと装着できました。
夏山での使いやすさも高評価に。フィット感が高いうえ軽量なので、軽快な足さばきが魅力です。持ち運びやすく、ゲイターが必要な区間だけ取りつける使い方もしやすいでしょう。一方で、雪山での使用は想定していない商品であるため、冬山での使いやすさは低評価となりました。
トレラン用のゲイターを探している人におすすめの商品で、小石や砂をしっかりブロックできる性能があります。ローカットシューズ専用かつ、非防水素材なので使用シーンは限定的ですが、用途がマッチしていれば満足できる商品でしょう。
なお、公式のサイズ表に従って選べば基本的にフィットしますが、ソールが極端に厚いシューズや後方に張り出しているシューズはうまく取り付けできない可能性があります。不安な人は一度店頭で確認することをおすすめします。
重量(実測値) | 110g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 10,003mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 後ろ |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
モンベルは、日本の人気のアウトドアブランド。同社の「セミロングスパッツ」は、低山ハイク~縦走向けにつくられた薄手のゲイターです。
公称の耐水圧は2,000mmですが、実測ではそれを大きく上回る10,003mmを記録。登山用の防水ウェアは20,000mmを超えるものが多く高評価には至りませんでしたが、通常の雨であれば問題なく防げるでしょう。
開閉部分が後ろ側にあるため、着脱の際はひと手間が必要です。ゲイターを装着するときは、前側でファスナーをとめてからくるっと回しましょう。着脱しやすさの検証では高評価には至りませんでしたが、ふくらはぎや靴裏の固定はゴム紐で簡単に行える点はメリットです。
ふくらはぎが当たる部分の内側にシリコンの滑り止めがついており、ズレにくいことが大きな魅力。靴に接する部分にはゴムが内蔵されており、自然と隙間なくフィットすることも好印象でした。
夏山での使いやすさでも高評価を獲得。長時間使用してもズレにくいため、足元の濡れ・汚れをしっかりガードし続けるでしょう。軽量かつコンパクトであることもメリットで、天候が優れない日の登山に気軽に持っていけます。
一方で、耐久性と冬山での使いやすさの検証では、評価を伸ばせませんでした。基本的なつくりはしっかりしていますが、足の内側に補強がないうえ生地の穴あき強度も1.63Nと低かったため、破れ・穴あきには注意が必要です。また面ファスナーで着脱できないので、冬場の使用には向きません。
ロングタイプのゲイターとしては非常に軽量なので、夏用のゲイターを探していて「持ち運びも重視しつつ、汚れもしっかり防ぎたい」という人に向いている商品です。夏山でも残雪があり軽アイゼンやチェーンスパイクを使うシーンには耐久性の面からやや不向きなので、低山や難易度の低いコースでの使用をするなら選択肢としてもよいでしょう。
重量(実測値) | 49g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 測定不能(メッシュ素材) |
長さのタイプ | ショート |
開閉位置 | |
開閉方法 | 開閉なし |
良い
気になる
TRIWONDERは、ネット通販を中心に低価格なアウトドア用品を販売しているブランド。「ゲイター」は主にトレラン用の商品で、価格の低さからAmazonの売れ筋となっています(2024年3月)。
この商品の魅力は、ズレにくさと軽量性。どちらもトレランでは重要な性能で、走ってもズレにくく、かつ負担にならない軽量性が必要です。この商品は大部分がよく伸びる素材で足首にフィットするうえ、内側に滑り止めのシリコンが縫い付けられています。左右ペアで実測49gという軽さも、大きな魅力でしょう。
雨ではなく小石や砂を防ぐための商品なので、防水性は高い評価を獲得できませんでした。また、冬山での使用は想定されていないため、用途を間違えずに使用しましょう。
評価を大きく下げたのは着脱のしやすさ。開閉する場所がなく靴下を履くように足を通すため、着脱のたびに靴を脱ぐ必要があります。フィールドで着脱するのは負担となるでしょう。
夏山用の商品なのでスノーギアに対応した補強はありませんが、縫製やベルトの付け根の処理などに大きな問題は見られませんでした。靴裏のベルトを留めるバックルは耐久性にやや不安があるものの、もし壊れても末端処理用のスリーブを使用すれば装着可能でしょう。
くるぶし付近には薄手のパッドが入っており、けがを予防する機能も備えています。シューズとの相性によってはくるぶしの位置にパッドが合わない可能性がありますが、価格帯から考えると多機能といえるでしょう。
使い勝手の面で評価を落としていますが、軽量かつフィットしやすい点は魅力。同様の機能を持つ商品ならSALOMONのTRAIL GAITERS HIGHをおすすめしますが、予算を抑えてとりあえず使いたい人はひとつの選択肢となるでしょう。
重量(実測値) | 139g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 25,014mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
耐水圧は25,014mmと高く、嵐の中でも浸みない防水性を誇ります。開閉部も水が入らないようぴったりと留められ、防水性の検証では高評価を獲得しました。
着脱しやすさの検証でも満足といえる結果に。面ファスナーのみで開閉できるので、簡単に着脱できるでしょう。また、開閉位置が前側である点や、ふくらはぎの固定がドローコードで簡単である点も魅力です。
ズレにくさの検証結果では、普通の評価となりました。ふくらはぎはドローコードでしっかりフィットさせられますが、靴裏の固定ベルトがやや緩みやすいことがネックで高評価には至りませんでした。
懸念があるのは、靴の裏のベルトの耐久性。ベルトの縫い付けが簡易的で、強い力をかけると簡単にベルトが取れました。靴の裏のベルトは擦れたり負荷がかかったりしやすい部分なので、耐久性が不足していることは大きなマイナス点です。
冬山での使いやすさ・夏山での使いやすさの検証では普通の評価でした。面ファスナーのみで着脱できるので、夏場はもちろん冬場にはグローブを装着したままでも着脱しやすいことがメリット。しかし、雪山で快適に使用できる耐久性や夏山で使いやすいフィット感がなく、評価を伸ばせませんでした。
総合的には、防水性が高いので雨をしのぐ用途には使えますが、靴裏のベルトの耐久性が低い点がネック。靴裏のベルトは歩行中に破損すると転倒の原因となる恐れがあるため、使用前・使用中に状態の確認が欠かせません。あまりおすすめできない商品です。
重量(実測値) | 256g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 5,007mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー、ジッパー |
良い
気になる
Amazonを中心にカバンや小物などの雑貨を販売するプランドルの「ロングゲイター」。価格の低さが注目を集め、ネット通販での売れ筋商品です。
実測の耐水圧は5,007mmで、小雨をしのぐ程度の防水性。強い雨や長時間の雨では水が浸みてくるでしょう。登山用の防水ウェアは20,000mmを超えるものが一般的であるのに比べても、防水性は満足とはいえないものでした。
着脱しやすさ・ズレにくさは普通の評価に。開閉位置が前側かつ靴紐のフックにはタブがついているなどの扱いやすい特徴を備えていますが、ファスナーと面ファスナーの両方の操作が必要なので、着脱にはやや手間がかかるでしょう。ズレにくさの検証ではふくらはぎや靴周りはしっかりと固定できましたが、靴の下側のベルトが緩みやすいという欠点もあり、評価を伸ばせませんでした。
低評価となったのは耐久性。特に問題があった点は靴の裏側のベルトで、本体とベルトの縫い付けが甘く、手で引っ張っただけで簡単にバラバラになりました。靴裏のベルトは歩くたびに地面に擦れるため壊れやすいうえ、壊れた部分を踏んで転倒に繋がる危険があるため致命的な欠点といえます。
冬山での使いやすさ・夏山での使いやすさの検証ともに普通の評価に。雪山で使用するのに十分な長さを備えていますが、補強がないのでスノーギアですぐに壊れる可能性があります。夏山では軽量かつコンパクトである点がメリットですが、ズレにくいとはいえず、本体の生地に透湿性がないため蒸れやすいことがデメリットです。
小雨や汚れをしのぐ用途では使用可能ですが、耐久性が低いため登山での使用には向きません。特に冬山のように、装備が壊れることのリスクが高いシーンにはおすすめできない商品です。
重量(実測値) | 67g(ペア) |
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耐水圧(実測値) | 測定不能(メッシュ素材) |
長さのタイプ | ショート |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
気になる
Amazonを中心に、格安のアウトドア用品を取り扱っているブランドAzarxis。「ゲイター」はトレラン向けに作られた、薄手の夏用ゲイタ―です。
高いフィット感があり、軽量なことが魅力。伸縮性がある素材でシューズや足首にぴったりフィットするため、激しい動きでもズレないことがメリットです。また、左右ペアで67gと軽量。持ち運びやすく、走っているときの負担にもなりにくいでしょう。
メッシュ地の素材なので、防水性はほとんどありません。雨が降ったり水たまりに足を入れたりすれば濡れるため、小石や砂の侵入を防ぐ用途にのみ向いています。
着脱のしやすさには問題はなく、面ファスナーで留めるだけ。生地を強く引っ張る必要がある点がやや大変ですが、慣れればスムーズに着脱できるでしょう。
評価を大きく下げた点は、耐久性。各部の縫製が荒く不均一で、ほつれそうになっている箇所もありました。さらに、着脱時に面ファスナーが当たる部分の耐久性が低く、数回使用しただけで表面がボロボロになりました。
トレラン用のゲイターとしては安価で、小石や砂を入れないという機能も果たしますが、耐久性が低いためあまりおすすめできない商品です。
mybestではベストな登山用ゲイタ―を「ハードな雪山登山でも足元を快適に保てるゲイター」と定義。
ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の登山用ゲイタ―19商品を集め、以下の6個のポイントで徹底検証しました。
検証①:防水性
検証②:着脱しやすさ
検証③:ズレにくさ
検証④:耐久性
検証⑤:冬山での使いやすさ
検証⑥:夏山での使いやすさ
今回検証した商品
防水性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「長時間の強い雨でも浸水しない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
JIS 1092 B法で測定
商品の補強部分・ファスナーなどを避けて測定
ファスナー・面ファスナーなど、開閉方法に応じて加点
着脱しやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「手軽に着脱でき、急な天候の変化にもストレスなく対応できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
前側で開閉できるものを加点
ズレにくい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「深い雪のラッセルや藪漕ぎなどのハードな山行をまる1日してもズレることがない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
キッチンスケールの上にピンを置き、補強のない部分を押しつけて何Nで穴が空くか計測
補強があるものを加点
閂止めなどの補強があるものを加点
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
ふくらはぎをストラップで固定し、密着できるものを加点
ベルクロで着脱できるものを加点
ジッパーやフックにタブがあるものを加点
長いものほど高得点を配分
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
軽量なものほど高得点を配分
透湿性が高い素材を使用しているものを加点
トレッキングパンツとトレッキングシューズもそろえて、よりスムーズに登山を楽しみましょう。これから登山を始めるなら、相性も考慮して一緒に購入するのがおすすめです。以下のコンテンツでご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
1位: Sea to Summit|クアグマイアゲイター|ST82620001
2位: モンベル|GORE-TEX|GORE-TEX アルパインスパッツ|1129441
3位: ゴールドウイン|THE NORTH FACE|トレッカーズゲイター|NN21800
4位: Black Diamond|アルパインゲイター|BD79001001006
5位: Naturehike|登山用ゲイター
ランキングはこちらコンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
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