熱帯魚用水槽のおすすめ人気ランキング【2025年】

熱帯魚をはじめて飼う人は、あらかじめサイズが量産向きに定められている規格水槽を選びましょう。魚や水草などいろいろとアレンジを加えていくとポンプ・ヒーター・フィルター・水槽台などの付属品を追加購入することもあるでしょう。照明・ろ過フィルターも規格水槽のサイズを基準としているため、規格水槽なら対応製品のバリエーションが多く水槽回りのアイテムの寸法を合わせやすいというメリットがあります。

初心者の人は、30cm・45cmの小さな水槽がおすすめ。小さいサイズなので、レイアウト素材も集めやすく、水槽の管理もしやすいでしょう。ただし、小さな水槽は水温・水質の変化が早いので、水替えをこまめに行う必要があります。

ベタなどの小型熱帯魚を飼育している人は、狭いスペースでも設置できるキューブ型をチョイス。小型熱帯魚であれば、コンパクトなキューブ型でも個体数を増やせます。スタイリッシュで見た目もおしゃれなので、アクアリウムとして鑑賞したい人にもおすすめです。

ただ、キューブ型は水量が多いため、水を入れた状態で移動させるのは、重くて大変な面も。水場・コンセントが近くにある場所に置き、あとから移動することがないようにしましょう。

また、レッドテールキャットやオスカーなど、はじめは小さくても急激に大きくなる熱帯魚には注意が必要です。キューブ型で飼育する場合は、成長とともに水槽を買い換えてください。

らんちゅうなどの水圧に弱い魚には、高さを低くしたロータイプが向いています。水圧が強いと、浮袋が圧迫されて転覆病という病気を引き起こす可能性も。ロータイプは水深が浅いので、生体に水圧がかかることをやわらげることができるでしょう。

また、底が浅いため、メンテナンスやレイアウトがしやすいのもメリットです。水槽が深いと、メンテナンスに専用の道具を必要とする場合もあり、手間がかかることも。ロータイプは底まで手が届きやすいので、楽にメンテナンスができるでしょう。

ただし、高さが低い分水量が減るため、水が汚れるスピードが早いというデメリットがあります。水替えを頻繁に行えない人は、奥行きがあるものを選ぶと水量が確保でき、水替えの回数を減らせるでしょう。

高さを生かしたレイアウトをするなら、ハイタイプがおすすめ。水槽上層部を泳ぐシルバーハチェット・水槽中層部を泳ぐネオンテトラ・表層から低層部を泳ぐコリドラスなど、泳ぐ層の異なる魚を混泳させると、視覚的にも楽しく飼育できます。エビと魚のような異なる生き物や種類の違う魚、背の高い水槽などを楽しむときにもおすすめです。奥行のある神秘的な風景が水槽内に広がり、インテリア効果も抜群になります。

また、縦に長く幅と奥行きはスリムなので、狭いスペースにも設置可能です。高さがある分水量を確保でき、飼育がしやすくなるでしょう。水草も育てやすく、高さがあるため飛び出すことが少なく、トリミングすればほどよい長さをキープできます。

しかし、重心が高くなり倒れやすい面も。地震や衝撃などで倒れることがないように、水槽台と固定するなどの対策をしっかりと取ることが必須です。ハイタイプは大量の水を入れるので、置き場所を事前に確認し、水槽本体と水の合計重量に耐えられる場所を確保しましょう。水槽のサイズに応じて専用の水槽台の購入もあわせて検討することをおすすめします。

ガラス製は耐久性が高いので、長く使用したい人におすすめです。傷がつきにくく透明度が高いので、おしゃれでインテリアにも調和します。水槽の中がよく見えるので、アクアリウムを楽しみたいという人にも向いているでしょう。

ただし、ガラスは衝撃に弱いため、割れやすいという特徴があります。また、重量もあるため、持ち運びには向いていません。ガラス製の水槽を移動する際は、割れないように慎重に行い、できる限り複数人で移動させましょう。

アクリル製はガラス水槽に比べて軽いので、水槽の移動をしたい人向けの素材です。衝撃に強く割れにくいという特性があるため、小さな子どもがいる家庭にもおすすめします。

円柱形などの特殊な形状の水槽も、アクリル水槽ならオーダーメイドで加工が可能。設置する環境に合った形状にすることで、インテリアの雰囲気を損ねることなく、部屋に調和させられるでしょう。

一方、デメリットとして傷がつきやすいという点が挙げられます。傷がついてしまうと熱帯魚が見えづらくなるだけでなく、雑菌が繁殖する可能性も。掃除の際には力を入れてこすりすぎないように気を付けましょう。ガラスと同じくこまめなメンテナンスが必要です。

強度を重視するなら、フレーム付きが好適です。フレームがあることで水槽の強度が増し、安定性が高くなるといえます。重量のある水槽が落下するのは滅多に起こることではありませんが、地震・災害・子供のイタズラなど思いもよらぬことで起こる可能性も。過去にはペットの猫が水槽に飛びついた拍子に落下したケースもあるので、万が一に備えても損はありません。

もしもの破損を防ぐにはフレームがあると安心です。ふちや角など破損しやすい部分にフレームが施されているため、万が一ぶつかってしまっても、欠けてしまうリスクを減らせるでしょう。

ただし、フレーム水槽は枠があるため水槽全体が見えづらく、インテリアには馴染みにくいといえます。黒色のフレームは主張しすぎてしまうため、白色など柔らかい色のフレームを選ぶと、安定感を損なわずに鑑賞用としても楽しめるでしょう。

鑑賞用として水槽を選ぶならデザイン性の高いフレームレスがおすすめ。フレームがないスタイリッシュなデザインのため、インテリアにもマッチするでしょう。水槽全体を見渡せることで、さまざまな角度から熱帯魚の鑑賞を楽しめます。

しかし、フレームがないことで強度が弱く、ぶつけたときに破損してしまう可能性も。さらに、水槽上部にひっかかりがなく、上部フィルターをのせることも難しいとされています。フィルターを無理にのせると、落ちたときにひび割れの原因となるためやめましょう。

また、見た目と耐久性の両方を重視する人は、角がR字に加工されている曲げ加工タイプのフレームレス水槽もチェック。曲げ加工タイプは、上部と下部にあるフレームが水槽の欠けを防ぎます。ただ、水槽内が広く見える一方、斜めから見るとゆがみが出るため、設置する角度にこだわりましょう。