ギターピックのおすすめ人気ランキング【2025年】

初心者なら、ひとまずティアドロップ型かトライアングル型（おにぎり型）のピックを選んでおくとよいでしょう。ティアドロップ型は涙の雫のような形状、トライアングル型は均等な三角形のピックで、いずれも持つ面積が広く、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

弦に触れる面積が小さいティアドロップ型は、軽い力でピッキングしたい人向け。メロディもコードも柔軟に演奏できます。サウンドはほかの形状のピックを使うよりもシャープで、速弾きにも向いていますよ。

トライアングル型は弦に触れる面積が大きいため、とくにコード弾き向き。メロディも弾けますが、どちらかというと和音をジャカジャカと奏でたい人に向いています。角が3箇所あり、ピックが削れてもほかの角で弾けるので、ほかのタイプより長持ちするでしょう。

アルペジオや速弾きを駆使したテクニカルな演奏には、ジャズ型のピックがぴったり。ティアドロップ型よりもさらに先端が尖っており、ピック全体が小さいのが特徴です。小さいため慣れるまでは持ちづらいものの、弾くポイントをコントロールしやすく、技巧的な演奏に適しています。

ジャズ型はジャズ奏者によく好まれるだけでなく、速弾きを得意とする技巧派ギタリストやメタル系ギタリストにも多くの愛用者がいます。扱いが難しいピックですが、もっとテクニックを高めたい場合は検討するとよいでしょう。

指弾きと併用したいなら、サムピックがうってつけ。親指にはめて使うタイプで、サムピックで低音弦をピッキングし、残りの指でアルペジオを弾くといった使い方が一般的です。近年では、弦を叩いて音を出すタッピングを駆使するプレーヤーが、サムピックを愛用する例も見られます。

アコースティックギターでカントリーを演奏する際によく使われるサムピックですが、カッティングしやすいためエレキギター奏者に使われるケースも。使い心地にはかなりクセがあるものの、ピッキングやフォームの改善にも役立つ、愛用者の多いピックです。

弾き心地や見た目にユニークさを求める人は、特殊形状のピックを試してみるのもよいでしょう。円形やホームベース型、サメのヒレのようなシャークフィン型など、特殊な形状のものもあり、定番とは少し違った使い心地が楽しめます。

たとえば、ホームベース型のピックは、ジャズ型に近い特徴をもち、テクニカルな演奏が可能。また、円形やシャークフィン型は、丸い部分を活用してアタック感のない柔らかな音を奏でられます。

ただし、特殊形状のピックは使い心地にかなりクセがあり、目的に合わないと使いづらく感じることも。また、ピック自体の選択肢も少なめです。最初は一般的なピックを用意して、別の形を使ってみたくなったときに試してください。

初心者が練習に使うなら、まずはTHIN（SOFT）から試すのがおすすめです。主に0.5mm以下の薄いピックを指し、ピッキング時によくしなり抵抗が少ないのが特徴。力んだり長時間弾いたりしても疲れにくいので、初心者のピッキング練習にうってつけです。

THINの音色は柔らかですが、アンプにつなぐと音が小さくへたった印象になりがちなのが難点。THINならではの繊細な音にこだわりがなければ、実際のプレイングにはMEDIUM以上のピックの使用をおすすめします。

どの厚さにするか迷った場合は、MEDIUMをチョイスしましょう。厚さ0.6〜0.8mm程度のMEDIUMは、THINより強くはっきりした音が特徴。THINより弦に負けにくく、どのジャンルにもオールマイティに対応できます。

ただし、初心者のうちはMEDIUMだと弦に引っかかるように感じ、弾きにくいことも。MEDIUMに違和感があるなら、THINである程度ピッキングに慣れてから移行するとよいでしょう。

弾き語りや強いストロークなどでパワーのある音を奏でたい場合は、HEAVY（HARD）がぴったり。HEAVY・HARDは0.9〜1mm程度の厚みで、しなりが少なく豊かではっきりした中低音を奏でられます。レスポンスがよく、速いフレーズが演奏しやすいのもメリットです。

ただし、HEAVYのピックは弦からの反発が大きく、慣れるまでは扱いが難しく感じられることも。THINやMEDIUMなどでピッキングの力加減を調節できるレベルになってから使うとよいでしょう。

速弾きを多用してテクニックを披露したいなら、EXTRA HEAVYがうってつけ。EXTRA HEAVYは1.15〜2mm程度の分厚いピックでほとんどしならず、小さな動きだけで速いピッキングが可能です。

EXTRA HEAVYはアタック感が強く大きな音が鳴るので、インパクトのある演奏にも適しています。ただし、弦への負担が大きく切れてしまうこともしばしば。また、表現力を活かした演奏には向かないため、用途によって使い分けましょう。

クセが少なくオールマイティに使えるピックがほしいなら、素材はセルロイド・カーボネート・デルリンがおすすめです。とくにセルロイドはピックの代表的な素材として知られ、フラットなサウンドが特徴。やや摩耗しやすいものの、滑りすぎず持ちやすいのもポイントです。

カーボネート（ポリカーボネート・メタカーボネート）は、硬めでシャープなサウンドを奏でられるためエレキギター向き。しなりにくくテクニカルな演奏がしやすいうえ、耐久性が高いという特徴もあります。

摩擦が少ない滑らかなピッキングがしたいなら、デルリンのピックがもってこいです。バランスがよく輪郭のある音が特徴で、とくにアコースティックギター奏者に好まれる傾向があります。ただし素材自体が滑りやすいため、素早いカッティングには不向きです。

柔らかくマイルドな音を目指すなら、ナイロンやPVCがよいでしょう。ナイロンは丸みのあるサウンドを奏でられるうえ、独特の弾力やしなり感を味わえるのが特徴。ピックノイズも出づらいので、クリアな演奏を求める人にもぴったりです。

弱めのアタック感や粘りのある弾き心地を味わいたいなら、PVCのピックが向いています。ただ、PVCはものによって硬度が異なり、しっかりしたアタック感があるピックも。実際に持ったりECサイトの口コミを見たりして使用感を確かめましょう。

ギターを爪で弾くようなナチュラルな演奏感を得るには、べっ甲やウルテムのピックがうってつけ。とくにべっ甲のピックはしなやかな使い心地ながら硬さもあり、伸びのよい音を奏でられます。ただ、べっ甲は希少価値が高く高価で、なかなか手に入れづらい点も覚えておきましょう。

べっ甲のピックや爪弾きに近い感覚を味わいたいなら、ウルテム素材を検討してください。ウルテムのピックはドライでクリアなサウンドを演奏できるうえ、滑りにくく持ちやすいのが特徴です。

硬めでアタック感のはっきりした強い音を奏でたいなら、トーテックス・アクリル・ステンレスといった素材がおすすめ。トーテックスはデルリンに特殊加工を施した滑りにくい素材で、1音1音がしっかりとした音色を持ちます。耐久性が高く、削れにくいのもうれしいポイントです。

大きくてくっきりとした音を奏でたいなら、硬いアクリルのピックをチョイスしましょう。ガツンとした印象的な音色で、迫力のあるソロ演奏やテクニカルなプレイにはとくに向いています。ただし、ほかのピックに比べると値段は高めです。

ジャリっとした金属感のあるサウンドを目指すなら、ステンレスに注目してください。高音域が強くクセのある音で、メタル系の楽曲によくマッチします。ただしステンレスピックは弦にダメージを与えやすく、早く切れる原因になることも。弦の交換頻度が高くなる可能性があることを押さえておきましょう。

とくにアコースティックギターを自宅で練習する際、音量を小さくしたいならサイレントピックを検討してみましょう。サイレントピックは柔軟性の高い特殊な構造を用いているのが特徴。アコースティックギターの音量も、ささやき程度まで抑えられます。

ただし、サイレントピックは弦を弾く感触を感じづらいので、初心者のうちから頻繁に使うと演奏感覚が狂ってしまうことも。通常のピックも併用し、悪いクセがつかないようバランスよく練習することをおすすめします。

ピックが手汗で滑ってしまう人は、滑り止めがついたものを探しましょう。滑り止めを部分を持てば、安定して演奏できます。指先が滑りやすくピックを落としがちな人にも有効ですよ。

気に入ったピックに滑り止めがついていない場合は、あとから滑り止めシールを貼りつける方法もあります。滑り止めシールにも素材や使い心地が異なるいくつかの種類があるので、比較しながら気に入ったものを使うとよいでしょう。