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外装衣装や後席居住性は好感 VW上級車並みの乗り味も◎
VWのポロをベースにコンパクトクロスオーバーモデルに仕立て、2023年輸入車販売登録台数で2位につけたのがT-Cross。
エクステリア
現在、「TSI アクティブ」から「TSIRライン」までの3グレードが揃い、ナビのディスカバープロ、セーフティ、テクノロジーなどの各パッケージが用意されるが、パワーユニットはすべて3気筒1.0ℓターボ、116ps/200 +7速DCTで、駆動方式はFFのみとなる。
インストルメントパネル
エクステリアは車格を超えたスタイリッシュさが際立つもので(特にリヤセクション)、インテリアは最新かつ先進感あるゴルフ8に比べれば質素ながら、特筆すべきはパッケージ。後席は140mmスライドし、後端位置にセットすれば先代ゴルフ7より遥かに広い居住スペースが出現。その状態でも荷室の広さは十分に確保されるのだから使いやすい。
居住性
全グレードに共通する走行性能は、まずはVW上級車同様の剛性感あるドシリとした乗り味が好印象。エンジントルクはさすがにVWの4気筒には劣るものの、3気筒感はほぼ皆無でトルキーかつスムーズに回り切る。パワー不足を感じるかもしれない高速道路の合流や急な登坂路では、パドルシフトのダウンシフトを使えば問題なし。
うれしい装備
月間販売台数 391台(23年11月~24年4月平均値)
現行型発表 19年11月(一部仕様変更 21年9月)
WLTCモード燃費 16.9 ㎞/ℓ
ラゲッジルーム
フットワークにしても、クロスオーバーモデルらしい最低地上高180㎜にして終始安定感、安心感、低重心感覚あるフラットな乗り心地と走りを披露。それだけにロングドライブ、長時間の運転でも疲れにくい。輸入車、輸入SUV初心者にも薦められる一台でもある。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。