日本のもずくは海藻の一種であり、ほとんどが沖縄県での生産ですが、低カロリーで高タンパク質、低脂肪の食材として、日本料理や健康食品として古くから親しまれています。
豊富な栄養から、髪の毛や腎臓にも良いとい言われ、また、妊婦や子供にもおすすめという話も聞きますが、本当に健康効果はあるのでしょうか。
今回は、もずくの栄養成分と健康効果、髪の毛や腎臓に良く妊婦や子供にもおすすめという話は本当なのかについて解説します。
もずくの栄養価と効能は?
日本で販売されているもずくは、ほとんどが「おきなわもずく」です。
(栄養成分)
もずく(おきなわもずく)の栄養価 100g当り食品成分データベース文科省 参照
①カロリー:7kcal
・・・豚ばら肉(386kcal)や牛肩ロース(411kcal)、牛バラ肉(517kcal)と比較すると、カロリーはほとんどありません。
②タンパク質:0.3g
・・・タンパク質もほとんどありません。
③脂質:0.2g
・・・脂質もほとんどありません。
④炭水化物:2.0g
・・・さくら餅(54g)、今川焼(49g)、白米(37kcal)に比較するとほとんどありません。
⑤ナトリウム:240mg
・・・めんたいこ(2200mg)、サラミ(1400mg)、たらこ(1800mg)などのナトリウムの多い食品とは比較になりませんが、ツナ缶(水煮210mg)、ビスケット(220mg)などと同等です。
⑥カリウム:7mg
・・・カリウムの多いパセリ(1000mg)、ひきわり納豆(700mg)、焼き芋(540mg)などに比較するとほとんどありません。
⑦カルシウム
・・・桜えび(690mg)、プロセスチーズ(630mg)よりは大幅に少ないですが、クロワッサン(21mg)、そら豆(22mg)と同等です。
⑧マグネシウム:21mg
・・・多いのはなまこ(160mg)、油揚げ130mg、納豆(100mg)よりかなり低く、生ハム(27mg)、マトン(21mg)、肉まん(21mg)と同等です。
⑨鉄:0.2mg
・・・豚肉(レバー13mg)、パセリ(7.5mg)ですが、にんじん(0.2mg)、メロン(0.2mg)、アップルパイ(0.2mg)と同等です。
⑩ビタミンB2:0.09mg
・・・ほとんどありません。
⑪葉酸:2μg
・・・キャベツ(220μg)、枝豆(260μg)よりかなり少なく、ほとんどありません。
⑫食物繊維総量:2.0g
・・・キャベツ(5.2g)、納豆(6.7g)より少なく、サニーレタス(2.0g)、パパイヤ(2.2g)とほぼ同じです。
⑬β-カロテン:220μg
・・・トップクラスのニンジン(8600μg)、パセリ(7400μg)にはかないません。
そら豆(210μg)、キムチ(210μg)と同等です。
(栄養価の効果は?)
①含まれている栄養は少ない。
・・・全体を通して言えるのは、低カロリー、低タンパク質、低脂肪の食べ物であり、栄養成分は豊富ですが含まれている量はそれほど多くはありません。
高タンパク質ではありませんが、ダイエットには向いている食材と言えます。
各栄養成分の多い食材からみると、かなり低いのが現実です。
②効果が無いわけでない。
・・・栄養成分としては、含まれている量は少ないですが、栄養成分は豊富なので、相対効果で健康的にバランスは良いかもしれませんね。
③ミネラルはバランス良く含まれている。
・・・カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルは、それほど量が多いわけではありませんが、バランスよく含まれています。
そのため、美容効果やストレス解消、腸内環境を整えます。
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もずくは髪の毛や腎臓に良い?妊婦や子供におすすめ?
(髪の毛や腎臓に良いのは本当?)
もずくには髪の毛や腎臓に良いとされる栄養素が含まれていますが、その効果は個人によって異なります。一般的に、以下のような特性が考えられます:
①髪の毛への効果
・・・もずくには、多い量ではありませんが、ビタミンやミネラル、特に鉄や亜鉛、アミノ酸が含まれており、これらは髪の毛の成長や健康をサポートする役割があります。
ただし、個人の体質や髪の毛の状態によって効果が異なるため、すべての人に効果があるわけではありません。
どちらかというと、タンパク質やビタミン、鉄、カルシウムなどが多い食材のほうが髪の毛には良いでしょう。
②腎臓への効果
・・・もずくに含まれるカリウムが、腎臓の機能を正常化するのに役立ちます。
カリウムは体内のナトリウムを調整し、血圧をコントロールする重要な役割を果たすため、腎臓の健康に良いとされています。
ただし、含まれている量がそれほど多くはないので、腎臓に直接作用する影響は少ないでしょう。
(妊婦や子供におすすめは本当か?)
①妊婦への摂取
・・・もずくには多くの栄養素が含まれており、特に葉酸や鉄、カルシウムなどは妊娠中の女性に重要です。
しかし、妊婦がもずくを摂取する場合は、摂取量を適切に管理し、食品の安全性にも配慮する必要があります。
妊婦が特定の食品を摂取する前には、必ず医師や栄養士に相談することが大切です。
②子供への摂取
・・・もずくは栄養豊富であり、特にビタミンやミネラルが成長期の子供にとって重要です。
ただし、アレルギーや健康状態に注意し、適切な量を守ることが重要です。
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もずくの食べ方と注意事項は?
(もずくの食べ方は?)
もずくはさまざまな料理に利用できる健康的な食材です。
一般的なもずくの食べ方と注意事項を以下のとおりです。
①生食(もずく酢)
・・・もずくは生のまま食べることができます。
洗って水気をしっかり切り、ポン酢や酢醤油、ごま油、しょうゆなどの調味料をかけて食べると爽やかな味わいになります。
②和え物
・・・もずくは和え物としてもよく使われます。
酢の物やごま和え、おひたし、冷奴のトッピングなどに利用できます。
③スープ
・・・もずくをスープに加えると、栄養豊富なヘルシーなスープが完成します。
味噌汁や酢豚スープにもずくを入れることで、食感がプラスされます。
(注意事項)
①摂取量の注意
・・・もずくは栄養価が高く、特にミネラルが多いため、過剰摂取には注意が必要です。
特に、腎臓の機能に問題がある場合は、カリウムの摂取を制限する必要がありますので、医師に相談して適切な摂取量を把握しましょう。
②アレルギー反応
・・・海藻アレルギーを持っている場合は、もずくにもアレルギー反応が起こる可能性があるので、注意が必要です。
初めて摂取する場合は少量から始め、体の反応を確認することをおすすめします。
③購入時の注意
・・・市販のもずく製品を選ぶ際には、品質に注意してください。
新鮮で清潔なもずくを選び、保存方法に従って保管してください。
④乳幼児への与え方
・・・乳幼児にもずくを与える際には、飲み込みにくさや喉に詰まる可能性があるため、十分な注意を払いましょう。
また、幼児の食事に新しい食材を導入する際は、アレルギー反応に注意しながら進めることが重要です。
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まとめ
個人の健康状態や体質に応じて、もずくの摂取量や利用方法を適切に考慮することが重要です。
特に妊婦や子供に対しては、専門家のアドバイスを仰ぐことが安全に食品を摂取するために必要です。