雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

本当の闘いは これから始まる

どうして子どもにケータイを持たせるななんて時代錯誤な報告書が出るのか悩んだ。だいたい教育再生懇談会なる懐古趣味的な名前から間違っているのではないか。学力崩壊の理由ってゆとり教育だけじゃなくて、先生のいうことを聞いて、いい学校、いい会社を目…

夢のあるITには若手が殺到している 刹那的な業態が見切られただけ

小野さんの記事を読んで少し悪乗りを反省した。けれどもIT業界の人材不足って、人材育成とか学生へのPRで解決できるのだろうか。僕が西垣氏の発言を読んでムカッときたのは、長期雇用を前提に若い時分は下働きに甘んじろというが、それはあまりに若手の現状…

最新の状況と明日のICPC

今日までを予定していた実務者による与野党調整は、週明けに持ち越された模様。最新の自民党案に対して、様々なところから再び反対声明が出ることになりそうだ。自民党内閣部会よりも時間をかけて議論して国民に逐次説明してきた民主党も、与党の公明党も、…

ネット規制法案は与野党協議へ

ネット規制法案の今国会成立へ向けた調整が佳境を迎えている。といっても衆院青少年特で合意の後に党内調整するという流れのようだ。調整に当たって論点は指定フィルタリング推進機関の扱いとなる。調整はそう簡単ではないだろうが、気になる点を箇条書きで…

高市早苗議員による内閣委員会での質問

昨日の内閣委員会で高市早苗先生が質問している。総務省として高市私案を潰すロビイングを行っていたのではないか、という質問に対して寺崎局長が「部会などに呼ばれれば政治家と接触することはあるが、官僚から政治家に対し働きかけを行うことはない」とい…

議員立法もパブコメに付すべきでは

衆院青少年特委の密室政治は今に始まったことではないらしい。民主的に物事を進めるつもりはないのだろうか。 パブコメ募集でもやればいいんですが、児童ポルノ・児童買春法のH16改正案は裏で協議されていきなり「委員長提案」として提案されその日に可決さ…

ケータイ持たせるなっていう年寄り連中こそ悪いことしてた

ところで教育再生懇談会の「子どもに携帯持たせるな」報告書は、実際に子どもからケータイを取り上げるとか具体的には何もやらない訳で、見え透いたパフォーマンスだからスルーしていたんだが。 ケータイが増えたからって、昔と比べて児童が他人様に迷惑をか…

新聞協会がメディア規制に反対の意見書

与野党協議の最中、新聞協会がメディア規制に反対の意見書を公表、関係議員に渡したという。肝心なタイミングで非常に心強い動きだ。ネットに止まらず幅広くメディア全般に対する規制に繋がりかねないことをご理解いただけたようだ。 日本新聞協会メディア開…

時間ができればやりたいこと

今日は日経デジタルコアのシンポジウムでネット規制について話した。EMAの岸原さんも、自民党案は高市案と変わらずフィルタリングに対する国家統制で問題が多いという認識だった。ぼこぼこ政府組織を増やして規制をつくる割に目的も成果もはっきりしない。

最新の自民党案が詰まっていない件

ネット規制法は国会日程から逆算すると、遅くとも来週早々に党内調整、与野党協議ともに終えないと時間切れとなる。最新に近い自民党案を入手したが、4月中旬の内閣部会案を概ね踏襲しており、民主党案と比べて詰まっておらず、彼らはこの1ヶ月近く何をやっ…

お互い様だよ/ネット政党への期待

まあ、ネットでありがちな反応だが。では彼は法律とか政治を知っているのだろうか。天に唾してるよな。そのまま「政治や法律に無知な人間がネットを規制する法律を批判するんじゃない」とか返されるよ。 もう一度言う。技術を知らない人間がコンピュータやネ…

ネット規制法に於ける議論の前提と、民主党案の講評

わたしも個人的にネット規制法が必要かどうかについては意見がある。けれども経緯としては政府として民間事業者や技術に任せ、フィルタリング利用の普及啓発に力を入れたにも関わらず問題がなくならなかったのだから、次は立法措置が必要という流れで、それ…

松浦先生、崎山さんGJ!

竹を割ったような明快な答弁をされた鳩山法相だけでなく、踏み込んだ答弁を引き出した松浦大悟先生、そして国会の議事録をきっちりチェックしてブログに書いてくれる崎山伸夫さんGJ!。こういったやりとりがネットで読める時代って、本当に素晴らしいですね。

神は細部に宿る

自民党案の内容について、昨日の日経、今朝のNHK、午後の読売と、徐々に情報がリークされている。第三者機関の登録制など、内閣部会案の色彩が濃いリーク内容の割に、総務部会ばかり引き合いに出されている点が気になるところだ。 ネット接続業者などが、青…

傀儡の第三者機関じゃ戦前の言論報国会の二の舞

気づいたら前エントリで引用した読売の記事は削除されていた。自民党案にみるフィルタリングへの奇妙なコダワリや、第三者機関の政府による審査・登録制について悶々と違和感を感じていたのだが、やっと違和感の理由が判った。結局のところこのスキームは、…

法制化後に業界の姿勢が問われる

民主党の法案骨子が一昨日のPTで固まり、NC内閣府の了承を得て、今日公開された。自民党も昨日、谷垣政調会長が高市委員長と会って一本化の方向を伝えたという。国会会期末に近づき、有害コンテンツ対策の法案提出へ向けた調整も、最終局面を迎えつつある。

歌舞伎町で遇ったギークなタクシー運転手の編み出した、群衆の英知を活かした馬券購入法

WOCS 2008 Springに来ている。パネルディスカッションを聞きながら予測市場について少し考えているんだけど、たぶんsilent majorityを可視化するには使えそうだけど、多数決とかオッズの数字を神格化するのは良くないぞ、とか。

[フィルタリング] 青少年ケータイ問題に関する論点整理の決定版

教育再生懇談会の報告書に予定通り「小・中学生のケータイ所持禁止」が盛り込まれたとして、制度化には若干の猶予がある。それまでに子どもにケータイを持たせる上での課題やリスクについて議論を深める必要があるが、いいタイミングで教育者の立場からバラ…

どうも僕らの携帯電話と子ども達のケータイは違うらしい

三十路を過ぎた僕も配偶者とケータイで連絡を取り合っている。子どもって親が大事にしているものに強い興味を持つ。財布とかケータイはまず狙われる。ハイハイを始めた辺りから危ない。息子の同級生の何人かはケータイを持っているし、息子が欲しがることも…

広島県の新条例

有害図書規制と同じで、地域ごとに条例ができるんだろうね。携帯電話での閲覧制限機能提供は既に行われているので実害なし。個人的にはネットカフェの場合に保護者が保護レベルをカスタマイズできない点が気にかかる。

ちょっと古いがMySpaceのInternet Safety Principles

数年前からMySpace規制法などが議論されたこともあって、安全対策には真剣に取り組んでいるようだ。

明日の「ガイアの夜明け」はネット規制

なかなかタイムリーな企画。これは録画しなきゃ。 政府自民党は、政治の不作為は許されないと、青少年向けのネット規制法案を検討しているが、ネット業界などの猛烈な反対にあい、法案化の目処は立っていない。携帯電話の有害サイトの危険から、子供を守るた…

義憤と私憤との狭間で

医療系のブログや掲示板が医療事故被害者の槍玉に上がっている。おととしの堀病院摘発を契機に日本各地で産科崩壊が進み、我が家に近い関東中央病院も今春になって産科を閉めたし、産科の次は小児科との噂を聞くと他人事ではない。

国立大学の授業料値上げ・教員費削減は合理的

現実問題として偏差値の高い国公立大学の生徒に裕福層が多いこと、財政難の折、私学との助成金格差を私学助成金の増額で解決することが難しいことを考え併せると「高等教育の機会均等は、貸与奨学金での対応が適当」という主張は極めて健全。

テレビでダラ視するニコ動の可能性

プラズマテレビを買ったついでに加入したOnDemand TVが我が家で大活躍している。妻は連日のようにCSIをみているし、息子どもも初代ウルトラマンとかポケモンを視まくっている。レンタル料金を考えれば優に元を取れている感じ。

マスコミの振りまく仮想世論に振り回されるセンセイ方が、仮想現実に振り回される子どもたちを嗤えるのか

今日の教育再生会議で「小中学生に携帯持たせるな」という内容が報告書に盛り込まれることが決まったという。政治宣言や携帯電話事業者に対するフィルタリングサービス提供の義務化に止まるようなら、余計なお世話ではあるが振り上げた拳の下ろしどころとし…

ネット規制の議論は次の段階に

高市先生がご自身のサイトで私案の横書き全文を掲載された。これは素晴らしいことだ。最初からこうしていただければ、もっと早い段階からオープンで建設的な議論ができた。先週の公表に対して様々な見方があるが、調整の俎上に乗っていれば、今も詰める過程…

秋川の鱒釣り場で考えさせられたこと

今日は子どもたちを連れて秋川へ鱒釣りに行った。子どもたちは浅瀬で遊ぶのに夢中で、釣りは僕がやって時々子ども達に竿を握らせてやるのだが、普段あまり殺生をしないもので、釣った魚が苦しんでいるのをみるだけで結構つらい。釣り針をすぐ外せればいいの…

不発弾の由来

中島飛行機武蔵製作所って、いまはNTT武蔵野研究開発センタのある場所だ。僕が通っていた12年前はまだ、中島飛行機時代の建物が残っていた。航空機産業が解体させられたことは残念だが、今日の自動車産業の隆盛は航空機産業の技術者が礎をつくった。僕らは数…

日本人の、日本人による、日本人のためのコンピュータ産業史

日本が!日本が!なんての時代遅れかも知れないが、清水さんのセレクションって微妙に米国ベンチャーに偏ってないか。僕も中学の頃、この辺の本を読んで心躍らせた訳だが。という訳で、日本も捨てたもんじゃないぜ、と元気になれる本も読もうぜ。