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特集ワイド
百田氏「子宮摘出」発言を考える 性差別にじみ出る暴論
2024/12/10 13:11注目の連載 2977文字日本保守党代表で作家の百田尚樹氏がユーチューブ番組で「小説家のSF」と前置きしたうえで「30超えたら子宮摘出」と発言した問題。2日後に発言を撤回し謝罪したせいか、「またか」という諦めからか、報道はぱったり途絶えた。でも、やはりこれは見過ごせない。改めてさまざまな立場の人と問題点や背景を考えた。 ま
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「世界がもし100人の村だったら」 池田香代子さんのかすかな希望
2024/11/30 10:00 3114文字行動する人だ。池田香代子さん(75)は古希を過ぎ、喜寿に手が届こうとする今もなお、市民運動の現場に現れては、発言を続けている。その興味や関心は、ドイツ文学者や翻訳家、口承文芸研究者といった肩書だけでは説明しきれない。 ◇「巨大な逆流が起きている」 ヘイトスピーチを振りまくデモが市街で起きると聞けば
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特集ワイド
自民裏金 調査報道 「赤旗」日曜版スクープの内幕 「パー券、飲食なしで2万円」…記者の違和感発端
2024/11/12 13:11注目の連載 2751文字総選挙で自民党が大敗する大きな要因となった派閥の裏金問題。この問題を先んじて発掘し、報じてきたのが、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の日曜版だ。国内の優れた報道に贈られる日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞した。どのように取材してきたのか、編集長の山本豊彦さん(62)にスクープの内幕を尋ねた。
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特集ワイド
難病より「推し」を語ろう 楽しさシェア、当事者らの「カフェ」
2024/11/1 13:15注目の連載 2989文字「あなたの『推し』を教えてください」。好きなアーティストや動物などについて語り合う、いっぷう変わった「難病カフェ」がある。難病当事者が中心だが、だれでも参加自由。病を抱えた人の当事者の会は数あれど、なぜ病でなく、「推し」について語るのか。東京・池袋で今年3月から2カ月に1度開かれている「IKEBU
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特集ワイド
戦争反対をめぐる対話/下 哲学者・永井玲衣さん×ミュージシャン・後藤正文さん 想像力を人々と編む
2024/9/4 13:04注目の連載 2770文字いまこの瞬間も大勢の命が失われ続ける、そんなむごたらしい現実とどう向き合えばよいのか――。パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘、そしてロシアによるウクライナへの侵攻を念頭に、哲学者の永井玲衣さんとロックバンド「ASIAN KUNG―FU GENERATION」の後藤
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特集ワイド
戦争反対をめぐる対話/上 哲学者・永井玲衣さん×ミュージシャン・後藤正文さん どうすれば「自分ごと」に
2024/9/3 13:06注目の連載 3080文字パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘は、2023年10月以降、ガザ側だけで4万人以上が命を落としたという。日本で暮らす私たちは、目を背けたくなる現実と、どう向き合えばいいのだろう。「戦争反対」を訴え続ける盟友同士である哲学者の永井玲衣さんとロックバンド「ASIAN
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続く酷暑、うだる東京から「涼」を求めて… 海風の街もやっぱり暑い 黒潮蛇行で海面水温上昇
2024/8/29 13:01注目の連載 2496文字まだまだ酷暑が続く。先日発表された気象庁の3カ月予報でも、当分は残暑が厳しそうだ。せっかくだから、冷房にはない「涼」を求めて、どこかに行ってみたい。都市化の影響、ヒートアイランド現象にさらされてぐったりの在京記者が、近ごろ話題の「あの町」を訪ねてみると――。 ◇千葉県勝浦市 まずは千葉県東部の勝浦
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会いたい・2024夏 女性官僚のパイオニア・赤松良子さん 「アヒル」の変身、信じた情熱
2024/8/26 13:04注目の連載 3008文字◇女性官僚のパイオニア 赤松良子さん(2024年死去 享年94) かつて昭和の時代、企業の多くは、結婚したら仕事を辞める「結婚退職制」や若いうちに退く「若年定年制」を女性従業員に強いていた。そんな中、労働省(当時)で雇用における男女平等を目指す法律の制定に尽くし「男女雇用機会均等法の母」「女性官僚
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終戦から79年、「映えスポット」に 戦跡残る軍都・横須賀「東京湾要塞」猿島
2024/8/15 15:27注目の連載 0文字 -
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終戦から79年、「映えスポット」に 戦跡残る軍都・横須賀「東京湾要塞」猿島
2024/8/15 13:16注目の連載 2680文字東京湾にぽっかり浮かぶ無人島の猿島。神奈川県横須賀市にあるこの島は、太平洋戦争末期まで、首都や軍港である横須賀を守るために要塞(ようさい)として使われた。終戦から79年の夏。戦争の記憶をとどめる島を訪ねて、考えた。 横須賀市の新三笠桟橋からフェリーに乗ると、沖合1・7キロにある小さな島がぐんぐん近
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ホッキョクグマに会いに行く 猛暑の夏、涼を求めて 温暖化が生態にも影響、絶滅の恐れも
2024/8/1 13:08注目の連載 2814文字暑い。暑くてぐったりだ。人間でさえこうなのだから、北極圏が出身の彼らはどうしているのか。かの地で地球温暖化、日本で連日の猛暑にさらされていると聞けば、やはり気になる。でも、目にすれば、少しは涼しさを感じられるかもしれない。そんな期待も胸に秘め、ホッキョクグマを動物園に訪ねた。 日本では白クマとも呼
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特集ワイド
地方の暮らし知ってる? 「消滅可能性自治体」、失礼でしょ 小回りきく対応で安心/住み心地いい土台あれば
2024/7/23 13:04注目の連載 2830文字全自治体の4割が「消滅可能性自治体」に当てはまる――。3カ月近く前、そんなショッキングな試算が話題になった。少子化に高齢化、そして人口減少が社会問題となって久しいのは知っている。でも、過疎は悪いことと決めつけられているようでスッキリしないし、どこかしら、上から目線も感じる。きらめく大都市の魅力を知
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特集ワイド
今の日本を自然体に 佳子さまファッション、ドン小西さんが分析
2024/7/12 13:20注目の連載 2640文字◇プチプラも? 「自分の人生楽しむ姿勢」 公務に精力的に取り組まれている秋篠宮家の次女、佳子さま(29)。その装いに注目が集まっている。最近のギリシャ公式訪問では、サマーニットが「プチプラ(プチプライス)ファッション」ではないかとうわさされ、販売元と目された通販サイトに注文が殺到した。ファッション
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私たちの「虎」語り
元最高裁判事、桜井龍子さんが感じた男女格差「他の組織と同じです」
2024/7/1 10:00 3332文字「毎日2回も3回も見て、その度に涙をボロボロと流しています。こんな朝ドラは初めて」。そう語るのは、最高裁判所判事を約8年務めた桜井龍子さん(77)。旧労働省では、育児休業法の成立、男女雇用機会均等法の改正など「男女平等」の法整備に格闘しました。最高裁では旧姓使用ができないという壁にもぶち当たり……
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特集ワイド
都知事選報道、「女性」強調に違和感 「男の戦い」とは言わないはず…
2024/6/24 13:03注目の連載 2852文字なんだかモヤモヤしている。東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に蓮舫さん(56)が立候補する話が持ち上がってからというもの、小池百合子さん(71)との「女の戦い」が各方面で、面白おかしく、はやし立てられているからだ。またか、とウンザリだけど、考えてみたい。そもそも、どうしてこんなふうに取り上
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「女性リーダーも当たり前」の象徴 三浦まりさんが見る都知事選
2024/6/19 17:00 2308文字東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に向け、3選を目指す現職の小池百合子知事(71)と、新人の蓮舫参院議員(56)がともに無所属での立候補を表明した。小池氏については自民党、公明党、地域政党「都民ファーストの会」が支援の方針を示し、蓮舫氏に関しては立憲民主党、共産党、社民党が支援する。男性が
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特集ワイド
ほんとうのさいわいは一体何だろう 「銀河鉄道の夜」のふるさと、岩手探訪 「あるべき道」求め続けた賢治
2024/6/6 13:03注目の連載 2375文字「ほんとうのさいわいは一体何だろう」。宮沢賢治(1896~1933年)の「銀河鉄道の夜」の一節が、ふと頭に浮かんだ。今年は、賢治がこの物語を書き始めてから100年になるという。賢治に会いに生誕の地、岩手県花巻市を訪れた。 向かったのは花巻市が運営する宮沢賢治記念館。JR新花巻駅から歩いて約30分。
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「業界の暗部に向き合う勇気を」 精神科医が問う強制不妊の検証
2024/5/30 06:00 1586文字負の歴史にどこまで迫れるか。旧優生保護法(1948~96年)下での強制不妊手術をめぐり、調査結果をまとめた“当事者”の一つが日本精神神経学会だ。その担当委員を務めた、岡崎伸郎・国立病院機構仙台医療センター総合精神神経科部長は「精神科医は自らの業界の暗部に向き合う勇気を」と呼びかける。【聞き手・上東
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特集ワイド
今なお「虎に翼」求め続け 「途中経過の男女平等」に寅子の後輩たちは
2024/5/24 13:06注目の連載 2774文字なぜ、こうも女性たちの心を揺さぶるのだろう。放映が始まって2カ月近くたつNHK連続テレビ小説「虎に翼」のことだ。女性が法的に「無能力者」とされていた男尊女卑極まる時代に法曹界へと飛び込んだ女性たちを描いている。モデルとなったのは日本で初めての女性弁護士、三淵嘉子さん(1914~84年)。その後に続
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論点
強制不妊の歴史検証
2024/5/24 02:00注目の連載 4455文字旧優生保護法(1948~96年)下での強制不妊手術を巡り、国会の立法過程や医療の関与を明らかにする調査が少しずつ行われてきた。負の歴史に目を向けた意義は大きいが、責任を明らかにする検証には至っていない。被害者が起こした国賠訴訟の上告審は29日に始まる。歴史的な解明はどこまで進んだのか。【聞き手・上
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